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元伝説の聖女のたった1年の学生生活  作者: びわ
1章−静かな学期−
5/16

(4)学園案内-前世と教会-

 (うっ嘘でしょそうであって!!)

 しかし、クラノストは途中から目をキラキラさせて私の魔法を解説しだす。

「しかもこの魔法は初級だがこのレベルだと中級魔法に匹敵するんじゃないか?初めてだと言うなら正真正銘の天才だ。」

 周りがザワザワしだすとともに、先生の汗がひどくなる。

「え~と皆さん?魔法を発動させるとこのように魔法場はマナで結界を張るので安全です。見てましたかー」

 先生の話を聞き、皆が魔法場を見渡す。確かにうっすりと張っている。

「え~何処?」

「ほんとに張ってるの?」

 普通は見えないんだ。まあ私は普通じゃないだろう、聖女だし。

「……」

 クラノストは無表情で先生を見ている。てっきりまたメモしてるのかと…

「え~とセピノール様、魔法場はどのようにしてマナの結果を張るのでしょうか?」

「ん?そうだな、マナで結界と言うのだから魔具だろう。魔法の反応する何かがあるのではないか?」

 軽い疑問にしっかり答えてくれた。そうしていると、クラノストがまた口を開いた。

「で、さっきの魔法について聞いいていいか?」

 目をギラっと光らせそういいだした。楽しそうに、興味津々という具合だ。

「セピノール様は本当に魔法が好きなんですね。」

 苦笑しながらそう言うと、シュンと熱気が収まった。

 (えっ何々?)

 悪いこと言ったのかと顔色を伺っていると、真面目な顔喋らなくなった。

「ゴホン、まあ次行きましょうか、はい!!」

 早足でたったと魔法場から出るように動きだす。

 (先生〜気まずいままでーす。たすけて~)

「……ミレズム・サンティ…今……」

 何かに先生が呟いていた気がしたが、気のせいだろうか?

 そのまま話せないまま競技場、学園内の教会に案内された。

 (ここ見覚えが…?)

「ここは大聖女キャエル様が最後にいたとされる教会を模倣されています。」

 (なるほどね!)

 私の最後に行った教会といえば覚えがある。確か王都の一番大きな教会だったはず…

「先生!その教会は今もありますか?」

「それがないんだ。跡地さえね。その辺は歴史で習うはずだよ」

 (跡地もないって?私何処にあったか覚えてるけど?)

「先生〜じゃあどうやって模倣できたの?」

 後ろから声がした。元気な女の子の声。

「それはいまだにわかっておりません。諸説ありますが、私はとある説を、信じています。聖女様の付き人が隠したと言う説です。」

「なぜですか?」

「この学園を作るように提案したのが彼だからです。教会がなくなったのもその頃ですし…」

「……!」

 私の付き人は一人しかいなかった。しかし彼が学園を作るように提案したとは到底思えない。

 考え込んでいる間に案内が終わっていた。


 一旦周り、廊下に戻った。クラノストと話せなくなってしまって気まずい空気だ。

「みなさーん此処からは自由行動です〜。今10時半なので、11時半まで自由行動ですよ~。では、解散!」

 皆そう言われて散らばってゆく。私はどこに行こうかと辺りを見渡たす。何処に行くか悩んでいると、いきなり黄金色の扉がいきなり現れた。

 (あれ?これ、私知ってるような?)

 その扉に何も考えずに近づいた。美しく、魔法のかかったその扉には、私の知っている、騎士(付き人)のマナを感じた。もう彼も死んだはずなのに、どうして…こんな所に…?

 つい手を離してしまった。何かに取り憑かれたように、その時後ろから声をかけられた。

「っさサンティ嬢、あの……」

 クラノストに声をかけられた、その時扉が急に光りだし、扉が開いた。私達はその光りに包まれる如く扉の中に吸い込まれてしまった。

 ガシャン

 扉の閉まる音と同じくして、私達はどこかに落ちていった。



「……ん…?ここは?」

 頭痛と共に何が起きたか理解する。しかし不思議だ、上から落ちたはずなのに全く痛くない。

 (あれ?セピノール様も一緒に落ちたような……)

 見渡すとやはりいない。首をかしげていると、下から何かに動いた。もしやと思い下を見ると……

「セピノール様……」

 慌ててどいた。やはりセピノール様の上に乗ってしまったようだ。

 (どこの小説の主人公だよ私は〜!!)

 慌て過ぎて自己嫌悪してしまう。ここに来たよりもセピノール様を下敷きにしてしまったほうがずっと慌てている。前世は侯爵令嬢として慌てることなんてほとんどなかったのに、気が抜けてるのかしら?

 (ってそんな事より、いやそんな事じゃないけど…ここどこかしら?⋯!!)

 周りをゆっくりと見渡すと、うっすら王宮と塔が見えた。いや、そんな事よりも、私の真後ろにあったあれに目がいった。ここは来たことがある。というか何度も来ていた。

 ここは前世の遊び場、秘密基地と言っていいだろう。王宮裏にある山のその先、誰も知らないその場所には、古びた教会があった。


 ◆◇◆


「グッスン……グッス…ここどこ?誰もいないし不気味……」

 当時の私は、こっそり教会を抜け出して、山に遊びに行っていた時だった。不気味な森に入って抜けられなくなった。その時私は6歳とか7歳の時だ。怖くてたまらなかった。その時

「あれ?ここ、教会?ボロボロだけど。」

 歩いていると、教会が見えた。ツタがまきつき、塗料もはがれていた。しかし私はその教会に惹かれた。

「……」

 教会の中は暗いのにステンドガラスによって女神様の像の所だけ明るかった。

 私はなんでかわからないがそこにいれば助かると何の疑問もなく感じた。

 その時、その場で祈った。心地よくてずっとそこにいたっかた。

 そうしていると、女神様は私を導いてくださった。いつの間にか帰る方向が進めた。そしてまたそこに行きたいと思うと、何処にあるかすぐ分かって、不思議と前回のような不気味さも感じなかった。

 それからか私はそこが私の居場所になった。事あるごとに行って、魔法の研究や聖女の修行の時もそこでした。私のどこよりも安心できる場所


 ◇◆◇

2025/11/06、手直しさしていただきました。

2025/12/24、手直しさしていただきました。

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