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元伝説の聖女のたった1年の学生生活  作者: びわ
1章−静かな学期−
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(12)魔力暴走

「……わかりました。フロガ様」

 そう言ってフロガについて行くと魔法場についた。ここはいつでも来ていいはずだが意図が読めない。私を心配してキャロリゼータと……インフォ嬢もついてきている。面倒事は起こさないでほしい。

「おい!ミレズム嬢!貴様は魔力が多いそうだな!」

「えへ、まぁ……」

 いきなりどうしたのだろうか?睨まれながら褒められるなんて前世会わせ初だ。

「まあそれだけだがな、魔力暴走して死ぬのがお似合いだ。」

 魔力暴走、故意でなかったのなら幼少時以外起きることのない事だ。しかしこいであれば年代関係なく人が死ぬ行為、私をよくも知らない人にぐちぐち言われる筋合いはない。

 それに実際に死んだ人もいるのに……

 どうかしていると思い奥歯を噛み締める。

「フロガ様、ここで何をすると言うのでしょうか?」

「……貴様、魔法が使えるようだな」 

(えっと何?何か疑われてるの?)

 頭の中は混乱して?が埋め尽くしているが、この人のまえでは絶対に顔を変えたくないという意地で微笑み続ける。

「そうですね。少しですが……」

 その時フロガがにやりと笑った。

「では俺と魔法の打ち合いをしろ!」

「……」

 何言ってるんだと声に出したい。手加減しないといけないから正直やりたくなさすぎる。

「さすがにそれは教員が必要では?」

「呼んだ?」

 いきなりへスライド先生が出てきて「みゃっ」と、変な声が出てきた。

「……どうしてこちらに?」

 必死の作り笑いはきっと歪なことだろう。後ろで腰を抜かしている二人よりはマシだろうが……

「いや〜面白そうなメンバーが魔法場へ向かっていたもんだから気になってね。」

 面白そうってなんだ?なんにも面白いメンバーなんかじゃないのに……と不満でたまらない。と言うかそんな理由でも今は来てほしくなかった。

「なんか魔法の稽古するっぽいし、高め合えるなら見守ってるよ?」

「お願いします。」

 最悪の方向へ向かったと瞬時に理解する。手加減にはそれほど自信がなく怖くて仕方ない。

(魔法なんて今世はそれほど使ってないよ!)

 混乱してまともに頭が回らない。めまいがしてきたようなしないような……

「サンティ、大丈夫?魔力は確かに強いけど魔法なんてまともに教えられてないですよ?」

 キャロリゼータは心配そうに私を見る。そしてインフォ嬢も彼女の後ろで大きく首を縦に振る。

「だったぶん大丈夫よ。フロガ様も、本気なわけないですし……?」

 どうにか言い訳して心を落ち着かせる。フロガの方を見たらへスライド先生のもとで何か話している。

「……だから、危険なことはしないように!」

 そう言って先生はフロガを送り出す。ちょっとは注意されるんじゃと思っていたがありえないことだったらしい。手加減のために自分自身に能力低下魔法をかけようとする。

 しかし、ここで魔法を発動させると結界が発動させるはずだからバレてしまう。

 そう思い諦めたとたん、いきなり結界が発動した。

「え?」

 いきなり始まるはずがない。さすがにその程度の常識はあるはずだ。

 しかし目を細めてフロガを見ると、少量のマナをまとっていた。

「では初めていいよ〜ドルネゾ嬢達は離れてね?」

 そう言うと先生はキャロリゼータとインフォ嬢の元にいつのまにかいた。先生は手を叩く。別にいいが対戦ルールくらい教えてほしいものだ。

「すいません、なにすれば…」

 フロガに目を向けるとフロガは魔法を展開し始めていた。しかし不思議なことが一つ。

「土の精霊よ、我に力を分けたまえ」

 ブツブツと言いながらフロガは魔法を展開しているが、前は展開した後に結界が発動したはずだった。展開中の今、結界が発動しているのはおかしい。

「我を守りたまえ、ヴガゾ・オミオマ・ギ」

(と言うかフロガ家って火属性の家系だったはずなのに…なんで土魔法?)

 そんなどうでもいい事を思っていると魔法が展開された。フロガの首に、痣が出る。円にと円の中に二本の長さの違う線が交わった様な、時計の様な痣。人によって形は様々だがてっきり炎の様な形と思っていた。

「なっなにこれ?」

 いきなり現れた土人形(ゴーレム)に困惑する。明らかにおかしい大きさで、土人形(ゴーレム)魔法は中級魔法だったから。

 まだ何も教えられていない1年生が使うような魔法ではない。

「ハッハハ!ミレズム・サンティ!貴様はこれを倒すことなどできぬでしょう!魔力の量くらいしか俺以上のことがない。」

 高笑いし、フロガはゴーレムを操る。彼の様子がおかしいのは見ればすぐには分かった。

 フロ22ガの目がおかしかった。白目が充血してるし、それに瞳が猫のようになっている。

 おかしい所に目がいって、ゴーレムから逃げることしかできない。何がそうさせているかすら分からないから。

 幸いゴーレムの動きは今は遅い。問題なく逃げれる。

「ハッ!貴様はやはり、逃げることしかできないのだな!」

 そんな人を蔑むような目で話すとともに、ゴーレムがより強固される。より禍々しくなってゆくゴーレムには黒いマナがまとっていた。

 マナをまとうゴーレム魔法は上級魔法でも異質。でもこれは上級魔法とは言えない。魔法展開が行われていない。このままだと逃げ回れるかすら、わからない。

(まるで、魔力暴走みたいな…)

 魔力暴走かはわかんないけども、そうだったらまずいことになってしまった。基本的に魔力暴走は子供か魔力回路がおかしくなった時に起きる……

 時によっては命に関わり一生魔法が使えない後遺症を負うかもしれない。先生は少々遠くて気づいていないようだ。違うかもしれないが、特徴がまんまだ。

(ヤバい!フロガ様、本当に魔力暴走してる!)

 猫みたいな瞳すら消え、充血した白目をむき出し、ギャーギャー言いながらゴーレムが暴走している。

 今はゴーレムをさっさと倒して魔力暴走の治療をする事が最善だ。

日にちをずらしてすいませんでした。

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