(11)委員ぎめ-フロガの迷惑-
次回の投稿を、12/21の12時から、12/20の12時に、変更します。
ご理解いただきたいです。
「どういうつもりだ!?」
フロガが苛立ちを隠しもせずに怒鳴りつける。
「どうしましたか?」
これでも前世では侯爵令嬢ですから、当時の暗黙のルールの知識をフル活用して、対応する。僻み、妬み、そんな事で悲しんでいられないものですから。奥歯を噛み締める。
「……」
クラノストと少し目が合った気がする。気のせいだろうが。
「は?誤魔化すつもりか?」
……ツッコむな。そこは触れちゃ駄目なところなのに。
「うるさいな〜。もっと静かにやってくれないか?」
へスライド先生に感謝でしかない。フロガには社交の授業頑張ったほうがいいんじゃないか?
「ッチじゃあ次」
完全にこちらを睨んできた。
(うん。とりあえず見なかった事にしましょうか。)
「次、薬品管理委員だな」
今度は皆目の色が変わり、手を挙げる。魔法学園で薬品管理なんて、人気でも無理ないだろうすでに決まった私は観客になる事にした。
「えっと、1,2,3,……12、12人だな。」
このクラスは20人学級だったはずだから過半数なんだが?さすがに多すぎる。
「とりあえず、くじ引きか?教員、くじのようなものありません?」
「えー」と、言いながら、へスライド先生は重たい腰を上げた。くじなんてあるのかしら?
「一応あるよ〜よし、ではちゃっちゃとくじ引いて〜」
先生が取り出したのは、木箱に何本かの棒がじゃいっているタイプのくじ、先生いわくこの中に一つ印のついた棒があるそうだけど……
「じゃあ一斉の〜で」
皆一気に棒を取る。その時、皆ガーンと言う顔をする。正確に言うと、1人を除いて。
「……ああ、僕か。」
クラノストが声を上げる。知らない人だったら何も言えないから知り合いでホッとした。
「じゃあ、セピノールだな。」
フロガはコツコツ音を立て黒板に書く。
「じゃあ風紀委員だな。」
「……」
「スクリスト嬢だな。」
後ろを見て誰か上げているか見ると、無言で手を上げているメガネの女の子が手を上げていた。
(厳しそうな子ね)
また怒られないようにすぐに体を戻す。
「次は実行委員だな。え〜剣術大会委員と文化祭実行委員、合宿実行委員と音楽会委員だな。」
行事の準備などを中心としてする人だそだけど。まあ、目立ちそうだからやるつもりはない。
そうしてサンティはじっと待った。
「……で、次は合宿実行委員。」
「は〜い」
後ろから威勢のよい大きな声がした。
「……他にはいないか?」
「……」
シーンと、無言がながれる。そうすると、「ッチ」と舌打ちをし、黒板に彼女の名前を書く。
インフォと書かれた。確か男爵家の家名だったはずだ。しかし令嬢がいるなんて聞いたことがない。私と同じく引き取られたんだろうか。
「教員、終わりましたよ。」
フロガがへスライド先生の肩を叩くと、目をこすって体を上げた。
「ン〜?全委員会決まったの?じゃぁ残りは、配り物配って終わりにしようと思います。明日から普通の授業だよ〜」
そういいながら先生は廊下へ向かい、大量の教科書をもってきた。
先生が見えなくなるほどの量で、重たいのかユラユラ揺れている。落としそうで怖い。
「先生、手伝います。」
ついつい先生の元へ向かい、教科書を取る。それでも先生の顔は見えないほど多いが……
「ありがとね〜ミレズム嬢。」
そう揺れながら教壇に教科書を置く。先生がずれないと先生がいるかすら分からない。
「ミレズム嬢、もう席にお戻り。」
「あっはい」
その後へスライド先生は魔法、生物、古語、歴史、隣国のメルチャーディ王国語の教科書を配っているともうチャイムがなった。
◇◆◇
「重いわね」
キャロリゼータと教科書を運びながらつぶやく。教科書をいれるようの鞄の用意していなかったので両手で抱えながら運ぶこととなった。
(こっそり風魔法をかけてるからちょっとはマシだけどね)
苦笑しつつ寮まで運ぶ。
「そういえば昨日誰か紹介すると言ってなかった?」
「そうだったはね。」
思い出したと笑う彼女はとても可愛らしかった。
「荷物置いてから会いに行く?」
「ええ。」
そういいながら寮へ早足で行く。
「ふ〜疲れた。」
ゴンと大きな音が部屋中を響く。6冊もとても厚い教科書を運ぶのは私でも大変だったのにその子はもっと時間がかかるだろう。
◆◇◆◇
「何処で待ち合わせ?」
「確か食堂でよ」
そうゆう事で彼女と共に食堂へ向かった。何処にいるのかと辺りを見合わすと先ほどのフロガが見えた。
「あっあそこよ。……フロガ様がいるとこ……」
フロガは女の子を見下すようにガミガミ言っている。良くは聞こえはしないが……
「……いません〜どきますね〜」
近づくと女の子の声が聞こえてきたが何やら謝っている様子だった。
「これだから平民は……」
よく見ると女の子は合宿実行委員の子だった。確か彼女はフロガに睨まれていたが、今どうゆう状況で怒られているんだ?歯を噛み締めて微笑み声を掛ける。
「あの〜いいですか?」
「ああん?」
フロガがこっちを振り向いた。と思うと眉間にシワを寄せてすっごく嫌そうな顔をされる。
「ミレズム嬢、何のようだ。」
「ちょっとそちらのお嬢さんに用事がありまして。」
(貴方に用なんてないんだよ。)
正直言ってイライラが止まらない。女の子に意地悪するとは紳士の風上にも置けない。平民平民言って入るけれど……
でもインフォ嬢はどうすればいいのかうろたえているだけであまり気にしてはいなさそうだ。
「なので、どいてくださいませ。」
そう微笑むと「ッチ」と舌打ちをした。やはり貴族としてなってない。
「ミレズム嬢、ちょっと来い。」
「しかし……」
キャロリゼータがびくびくしながら私服を掴んでいる。少々大柄で目つきの悪い奴がいたら普通に怖いことだろう。
↑は、作者がサンティを想像して描いたファンアートです。
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