プロローグ
初投稿です。これからちょこちょこ投稿できたらと思っています!!良ければ応援してください
(無茶しすぎた。駄目だ。もう動けそうにない)
そう思うと倒れてしまった。力を最大限まで引き出した事により、体の限界が来たのだ。死を悟り、ゆっくりと目を閉じる。
私の死は誰も看取ってはくれない、そう思っていたの私に一人走って駆け寄ってくる。
だが、もう動かない。足も、腕も、口すらも動かない。
「……さ…さま!…キャエ……キャエル様!」
最後を看取るであろう見知った彼は、私の名前を呼ぶ。神経が消えるその時まで、その声は聞こえた。
最後に彼の美しい金色の瞳を見たくて、閉じた目を必死に開く。
目の前の瞳で、泣きそうに見つめられる。こんな時ながら見惚れて美しいあの瞳に釘付けになる。
(あぁ…ずっと見てられる…)
しかし、心の準備は出来ているというのに、命が消えるその時は、思ったよりも感じる時間が長いようだ、だから私はじっくりと今までのことを思い出す。
私は自国、フレジリオーク王国の聖女だ。
他に聖女はいない。世界に変わりが誰ひとりいない、そんな役回り。所謂唯一無二の存在といっていいだろうか?
私は最後、王都に結界を張った。魔物を入れない強力な結界だ。全ての力、魔力を込めたのだから、私が死んでもきっと私が知っている一つの方法をしない限りこの王都を守り続けるだろう。今までの聖女が成し遂げれなかった偉業だ。
この私の命を引き換えに出来た、この結界。もう私の命はない待って後数秒。しかしそう思うと、案外気が楽なのは、それだけ気が重い人生だったからなのか…
(この後、この国は何があるのだろうか?)
聖女が死んだことによる悲しみ?それとも結界が出来たことで、笑顔と幸せに包まれるのでしょうか?どちらにしろどうでもいい。もう私には、関係ない。疲れ果てた聖女の私は今どこにいるか、それはきっと私と、彼知らない。私の最後を看取ってくれた彼以外絶対に、私が死んだ場所を知らない。そう願ったから、約束したから…
そう思い、私は死んだ。
あの時から400年。いや正確には384年だった。私は、今11歳。ただの孤児に生まれ変わった。前世は侯爵令嬢+聖女だったので、孤児の生活に驚いた。しかも、400年ほど経ってるのだ。生活の違いに驚いても仕方ないだろう。しかし、一番驚いたのは、前世の私の立場だ。
私は、王都という大きな土地全体に、謎の結界を張った伝説の大聖女。魔法にも、多大な影響を与え、世界に轟かした。英雄。
(……)
(果たして誰がこんな話にしたの?!)
こんなにも、誇張することないだろう!?もはや恥だ… 結界は事実だが…魔法に関しては、少ししか絡んでない!!なのに何で?心の中は大荒れである。
そういえば、今日は、孤児を引き取りたいという貴族が来るんだとか。まあ私には関係ないことだろうけど。
そんなふうにしていると、ミレズム子爵夫婦が、やって来た。話によるとさ、子爵ながら伯爵以上に裕福なのだが、子宝に恵まれず、養子を探しているらしい。そうして子爵夫婦孤児を見にが回っていると私の前で止まった。
「君、名前は?」
そうミレズム子爵が声を掛ける。まさか呼ばれるとは思っていなかったので、驚きながら返事をした。
「えっ!さ、サンティと申します。」
そう礼をした。夫人を見ると、私に微笑みかけている。優しそうな雰囲気で、子爵となか睦まじそうだ。
「…この子がいいわ。」
そう夫人が、私を見て言う。訳が分からない。何故選ばれたか、そんな疑問が脳内で飛び交っている。
「えっと…私で良いのですか?」
正直言って、マナーや勉学には自信がある。しかし、今世は、平民のままでいる予定だった。
(貴族どころか、誰かに引き取られるなんて、思っても見なかったのに!)
「「絶対貴方!」」
子爵夫婦は私を凄い推す。どうして?そんな魅力、私にはどこにもない。なのにどうしてだ?
そうして私は、ミレズム・サンティとなった。今世は貴族にならないと思っていたのに……
正直前世の未練の為に孤児である事は、少し問題がある。
でも、なんで?なんで?どうしてなのよ〜!!
彼女の髪は銀髪。彼女の前世と同じ色だ。伝説の大聖女、チャルメント・キャエルと。彼女はこの世に名を轟かした、美しく最強の聖女だ。その彼女とと同じ髪なのは、それだけで目を引き、それだけで意味がある。それに加え、彼女の要素は、傾国と言っても差し支えないほどだった。子爵夫婦が引き取りたいと言われる程の魅力が彼女にはある。
その事を彼女だけが分かっていない。
年数を手直ししました。




