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【2025年再投稿版】蒼炎のカチュア  作者: 黒桐涼風
第一章 蒼髪の少女
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1-3 エドナの願い

 あたしは、いつかは街に行きたいんだよ。そして、この世界を周る旅がしたいんだよ。それが、あたしの今の夢なんだよ。


 え? 何でって? あたしは村から出たことがないから色んなものを見て見たいんだよ。好奇心旺盛こうきしんおうせいなんだよ。


 だけど、旅は常に危険と隣り合わせで、軽い気持ちですることではないって、過保護過ぎる村長さんには何度も、何度も、何度も、反対されていたんだよ。


 でも、こればかりは仕方がないんだよ。村長さんだけでなく、村の皆も、あたしが旅に出ることに関しては反対されていたんだよ。


 でも、いつまでも、過保護のままでは、あたしのためにならないからって、条件として旅に必要な知識や技術を身に付けから旅に出ていいことになったんだよ。


 色々学んだんだよ。あたしは村長さんと一緒に狩りに出かけたり、サバイバルの勉強したり、ドアさんに料理の仕方を教えてもらったんだよ。


 昔のあたしは村長さんの家に住んでいたんだよ。現在は一人で暮らしているんだよ。これも、一人で暮らしていくためだって。一人で暮らすようになったのは、いつだったかな? 代々、あたしの背が伸びなくなってからかな?


 ちなみに、あたし狩りに弓を使っているんだけど、初めは剣にしたかったんだよ。 


 だって、剣と言えば、あたしが読んでいる英雄譚『蒼炎伝説そうえんでんせつ』に出て来る伝説の女将軍が使っていたのが剣なんだよ。伝説の女将軍は、当時の厄災を倒した凄い人なんだよ。本には、蒼い髪と瞳を持っていてね、凄い剣の使い手見たいだったんだよ。あたしも、そんな伝説の女将軍のように剣を使って見たかったんだよ。


 といっても、さすがに伝説の女将軍のように……大きな剣。あれって、確か、大剣って言うのかな? その大剣を二本を持つことは出来ないんだよ。


 それに、あたしは剣を振る際に、よく転んでいたんだよ。剣を扱うのは危ないからって、村長さんから、基本的に射る際には止まって行う、弓にするようにって言われたんだよ。


 弓を使い始めたら思っていた以上に狙ったものを、当てることが出来たんだよ。それからずっと、弓を使い続けたんだよ。


 初めて弓を使い始めてから、上達したかな?


 村の皆。特に村長さんに心配させないよう、頑張らないとなんだよ。




 だけど、今日狩りに出かける時までは、いつもの日常だったんだよ。その時のあたしは思いもしなかったんだよ。


 向かう先で、英雄譚で記されていた、かつて厄災を倒した伝説の女将軍によく似た女性の方との出会いを。


 そして、これが村長さん含めライム村の皆さんと、会うことができなくなるということを、まだ……。

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