2ー20 生きている
【壊滅したライム村】
「これは、どういうことだ? 村が……村が……」
フードを被った男性がたどり着いた先は、壊滅したライム村だった。
「ヴァルダンが侵略してきた話を聞いて、急いで戻ってきたが、こんな事に……。奴らは、村長さんの力を凌駕したと言うのか? ……そうだ! 村長さん! ドアさん! エドナ!!! 皆いるか!? 誰でもいいから返事をしてくれ!」
フードを被った男性は、大声を出しながら、生存者を探しに、村を駆け巡った。しかし、誰一人生存者を見つけることが出来なかった。
「くそ!!! 返事がない! となると、皆は……。何で、私は、いつも、いつも、遅いんだ!! くぅ、すまない、エドナ……」
悔しさのあまり、地面目掛けて思い切っり蹴りを入れた。その時、同時に小石を蹴っ飛ばしてしまい、飛んで行った小石を目で追っていたら。
「……ん? あれは……」
フードを被った男性が目にしたのは、沢山の墓が建てられた墓地だった。フードを被った男性は墓地へ入っていった。
フードを被った男性は建っている墓を見て回った。
「これは、村人の墓なのか? 名前が書かれていないのがある。ん? 『ヴァルダンの方のお墓』と書かれた墓があるな。ということは、ヴァルダンの連中もここで埋められているのか?」
フードを被った男性が墓を見て歩き回っていたら、墓地の真ん中に建っていた大きな石碑を見つけた。
「この石碑に文字が書かれている。……どうやら、これに村人の名前が書かれている。これは、墓誌か? なら、ここに書かれているのは亡くなった村人か。でも、何で、村人の名前がこの石碑に名前が纏めて書かれているんだ? ……まさか! そう言うことか。……ヴァルダンめ! 何という、非道なことを!」
フードを被った男性は石碑に書かれた文字を読み続けた。
「……村人の名前を書けるのは、同じ村人のはず。そして、ヴァルダンの連中にも墓がある。……まずは、生き残りがいることは確定したか。そして、その生き残りは、エドナか。だとしたら、何で、エドナが生き残れたんだ? 村人の殆ど殺されているのに。まさか、村長さんが自らの命に代えて、エドナを……。考えても仕方がない。エドナを探さなければ。そうと、決まれば、取り敢えず、現在八騎将になったあいつの元へ向うか。早くエドナを見つけなければ! エドナは、まだ知らない。自分の存在を……」
フードを被った男性は壊滅したライム村から出て行った。
フードを被った男性の目から涙が流れていた。
「そう言えば、あの二人は元気かな? 現在は、あの事件以降、逸れた姉妹の一人を探しにいっているらしいが……。しかし、あの時は、驚いたな。まさか、あの子らが、伝説の存在である……」
第二章 英雄の力 完
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