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【2025年再投稿版】蒼炎のカチュア  作者: 黒桐涼風
オープニング 世界を知らない女の子の旅立ち
1/60

ナレーション

 古の時代から、人々は振り掛かる脅威きょういに立ち向かっていった歴史を持つ大陸『マギ大陸』。




 古の時代では、人と魔人族まじんぞくという二つの種族が領土をめぐって争いが起きていた。


 魔人族は、魔界まかいと呼ばれる領域でないと生きれない体質であった。そのため、魔人族は魔界を広げるために人が暮らす地上を魔界へと変えようとしていた。


 しかし、人はそれを許さなかった。なぜなら、魔界は人や地上に暮らす生き物にとって毒。魔界を広げられたら、人や地上で暮らす生き物全てが生きられなくなるからだ。


 こうして、人は魔人族による魔界拡大を阻止するため、魔人族に対し宣戦布告をした。


 だが、圧倒的な魔力を誇る魔人族の前では、()()()()()()()()()()人々には歯が立たなかった。


 このまま人々は魔人族に敗北するか? しかし、そんな争いの中、人々に救いの手が差し伸べられた。


 それは、二人の兄妹の神だった。二人の神は、魔人族による侵略行為を止めるために動き出したのであった。


 兄神は人々に力を与え、人々はその力を持って魔人族に対抗した。


 そして、長い年月と犠牲を掛けて人は戦いで勝利を収めた。


 これで人と魔人族との戦いが終わった。と思われていた。


 神の力を得た者達は戦いで敗れた魔人族を排除はいじょしようと考え始めた。兄神もまた、彼らに賛同さんどうした。


 兄神は地上へ光臨した時とは、性格が変貌へんぼうしたと言われている。


 このことを知った妹神は、魔人族を排除しようと考えた兄神と神の力を得た者達の暴行を止めるために、自分と戦ってくれる同士を集めて戦いを挑んだ。


 そして、決着がついた。妹神とその仲間達は兄神を討ち取り、魔人族を排除しようと考えた者の暴行を止めることができた。


 戦いが終わった後、妹神は人と魔人族の領土問題を解決するため、双方の仲裁ちゅうさいに入った。話し合いの結果、地上で暮らす生き物が多く存在するため、魔人族はわずかな魔界の広さでありながらも、合意ごういした。そして、互い決められた領土で、それぞれ暮らすことになった。


 二つの種族の戦いが終えると、兄神を失った妹神は地上へ去っていった。以降、魔人族は地上を侵略することなく、お互い定められた領土内で暮らしていった。


 


 しかし、人と魔人族の戦いが終わっても、のちに人々はマギ大陸における災いの象徴しょうちょう幾度いくどもなく戦うこととなる。


 忘れたいが、忘れられない。何年の月日が立っても人々の記憶に残る存在。


 人々はその存在を厄災やくさいと呼ぶ。


 その存在は、突然現れは、命、街、そして人々の築き上げた文明を一瞬で崩壊をする存在。それが厄災。


 しかし、人々は、ただ黙って見ているだけではなかった。


 人々には、兄妹神が残した力があり、その力を持つ者達を中心にして、厄災が現れるたびに厄災に立ち向かっていき、退けていった。


 やがて、厄災を倒した者は、英雄として名が継がれていった。


 しかし、厄災を倒しても、戦いは終わらなかった。厄災は長い年月を掛けて、再びマギ大陸の地に現れる。


 マギ大陸に暮らす者は、いづれ現れる新しい厄災に対処しべく、強い国、強い軍、戦いのための技術や道具など、人々は日々、厄災に対抗するための強い力を求めていった。




 しかし、何も人々に脅威を与える存在は、厄災だっけではなかった。


 魔人族の排除同様、それは人が生み出す心。人自身だ。

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