転生したら唐揚げだった件
転生したらからあげだった件
なんてことの無い普通の人生。
普通に高校を受かり、普通に学校生活を送ってる高一。彼女はいない。というか最近まともに女子と話してはいない...話す話題を見つけたいがコミュ障だからかそれすらできないのが今の現状だ。今は7月19日。明日から夏休みだ...特に遊ぶこともすることもする友達もいないが...
そんなことを考えながら歩いているうちに、1匹の猫がこっちにきた。「最近ストレスが溜まりすぎてたからたまには癒されるのもいいなぁ」と思い、猫を抱きしめ、そして猫を1時間くらい撫でた。彼女がいなくてもこういう動物と触れ合うのだけで幸せだから彼女はいらないかなー...と自分に言い聞かせて頭を撫でてたその時、突然猫が交差点に逃げてしまった!パニックになってしまい、何も考えられずに咄嗟に猫の元に飛び出してしまった...急に体がなにかに強く押し付けられた感覚があり、その瞬間はるか遠くに吹き飛ばされてしまった。もはや自分に何が起こってるのかわからなかった。内蔵や肝臓が痛い、というか痛いを通り越して熱い...これが死か...親は一体どう思うかな...こんなダメ息子がいなくなってせいせいするかなぁ...友達1人くらいは俺のこと覚えてて欲しいなぁ...とスローモーションで俺の体が吹っ飛ばされるのを見ながら、尋常じゃない速さで思い出が蘇っていき、そして意識が闇の中に吸い込まれていった。
...........
あれ...ここはどこだ?俺は一体何をしていた?とにかく今までの状況を振り返ろう...確か俺は車に跳ねられて死んだはず...じゃあここはどこだ?天国?いやそれはないかじゃあ地獄か、俺には地獄がお似合いだもんなぁ...
と目を開いてみると、目の前に知らない部屋が急に視界に飛び込んできた。見た感じは普通の家だ。ふとカレンダーをみると7月20日だった。
「これが転生ってやつか...イケメンに生まれてるといいなぁ...」
とそんなことをぼんやりしながら考えてるうちに何かで挟まれてそのままオーブンの中に入れられた。「なんだこれは?!」とパニックになって自分の体をみると...
「俺からあげに転生してるじゃねぇかかああああああぁぁぁああ」
熱っあー!!!!!!
…ん?熱くない…? いやあつい!あつい!あつい!
しぬしぬ辞めろぉー!!
そんな俺の声も虚しくどんどん体の氷が解けていく
あ…俺冷食やったんか笑
まぁこれまでいっちょ前に喋ってるがオーブンに
入れた張本人はジュッジュワジュワなんて感じの
美味しそうな音に聞こえているんだろう
ガチャッ
やった!やっとこの灼熱地獄から解放されるんだ!
…と俺が生きている喜びを噛み締めているとき
気づいてしまった…俺唐揚げなんだったらもう
しんでね?…まあそんなことはどうでもいい
それより大切なこと!!それは!!
食われたらう○こになるということだ!
それだけは嫌だ…これまでもクソな人生だったけど
そんなことは!!絶対に!!嫌だァー!!!!
熱っあー!!!!!!
…ん?熱くない…? いやあつい!あつい!あつい!
しぬしぬ辞めろぉー!!
そんな俺の声も虚しくどんどん体の氷が解けていく
あ…俺冷食やったんか笑
まぁこれまでいっちょ前に喋ってるがオーブンに
入れた張本人はジュッジュワジュワなんて感じの
美味しそうな音に聞こえているんだろう
ガチャッ
やった!やっとこの灼熱地獄から解放されるんだ!
…と俺が生きている喜びを噛み締めているとき
気づいてしまった…俺唐揚げなんだったらもう
しんでね?…まあそんなことはどうでもいい
それより大切なこと!!それは!!
食われたらう○こになるということだ!
それだけは嫌だ…これまでもクソな人生だったけど
そんなことは!!絶対に!!嫌だァー!!!!
そうして水に流されていった俺は下水の道のりを
越えて海に出ようとしていた。
ここまで長い道のりだったがいい仲間もできた。
うんこのボブだ。俺は彼に名前を聞かれたが俺に
名前はない。とゆーか忘れた。面倒だったので俺は
「ああああ」と名乗っておいた。実を言うと
人間時代のパワプロのユーザー名だ。ボブにとってはこの名前が神のごときセンスのある名前らしい。
まぁこんな男子高校生のようなバカ話に興じていると光が見えてきた。そう。出口だ。ああああ改め
俺とボブの珍道中もここで終わりか…と悲しくなっているとボブが言った。信じられんかもしれんが
くっついてひとつになろうと言ってきたのだ。
俺はこの瞬間からああああ ボブという名前になったのだ。そして外に出て、光の素晴らしさをかみ締めている時、それは起こった。ウミガメに食べられてしまったのだ!俺はまたここで気を失う…
俺は白いかなり広い宮殿で目を覚ました。
私はどこ?ここは誰?なんて変なことを考えているうちに白髪の偉っそーなおっさんに出会う。
話を聞いてみると神だという。これまでの散々な
人生の代償としてすばらしい人生を送らせてやるというのだ。ここでまた俺は気を失った…
ったく何回目だよ…
これまでの散々な人生を哀れに思った自称神(笑)の白髭の偉っそーなおっさんの手によって新しい人生を送る事になった俺。まずは自分がどんな状態か確認を……イケメンだといいなー。
……あれ?体は茶色い。黒人なのかな?そしてやたらとゴツゴツしており、丸っこい体の形をしている…。あれ?あれれ?また唐揚げになってんじゃねえか!
こうしておれは、今までとあまり代わり映えのしない唐揚げ生を送ることになってしまった。
しかし、今回は前回とは違う。今回は唐揚げとしての経験がある。記憶がある。それらを活かし、うんこルートを回避するのだ!前回は、悠長に食べられるのを待っていたのがいけなかったのだ。
どうすれば食べられないのか。答えは簡単である。床に落ちてしまえば良いのだ!それも、ソファの下という埃の溜まり場にな。そうすれば、人間共はやむを得ず俺を捨てるしか無くなる。俺はついに自由を手にしたのだ!
俺の冒険が今、始ま……るはずだったのに。床に落ちてゴミとして捨てられた俺は今、カラスの口の中だ。
どうしてこうなった?????