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【最終話 ありがとう】
それからというもの、私たちは寝食を共にする家族のような存在になった。
それだけ出費は多いが、働ける人が三人になったのはかなり大きい。プラマイゼロ、むしろプラスの方が大きいのではないだろうか。
今までは彼女らが日替わりで仕事をしていたから効率は悪かったのだ。
……私も、そろそろ働く予定だ。えぇ、もちろん。
ともあれ。
私は今までより充実した生活を送っている。
毎日が賑やかで、言ってしまえばうるさいくらいなのだが、しかしディアに出会わなければ経験することはなかったであろう風景。
「……ふふっ」
「ん、どうしたメシア?」
私のこぼした笑みを聞き逃さなかったディアが私に問うた。
「……幸せだな、と思ってね」
そう言うとディアはふわりと笑い、
「……死ななくて良かっただろう?」
と言った。
「……えぇ、生きてて良かったって、初めて思ったわ」
お互いに顔を見合わせると、プッと吹き出した。
「そうか、そうか……ならば、それは俺のおかげというわけだな。感謝するがいい」
「はいはい、感謝してあげるわ、ディア」
ふたりはしばらく見つめ合い、そして――。
「あー!あのふたりイチャイチャしてるー!」
「ちょ、ダメですよ、邪魔しちゃ」
「……わたしたちは退散しましょうか」
ディアと私は、口付けを交わした。




