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1ー④ ダメ猫

よろしくお願いします

「お、弟?…テイマーの主…あれ?…でも…ええっ?」


エルフちゃんは自分がテイマーでミケとトモエが契約獣だとでも思ってたみたいです。ミケとトモエが喋る部分は気にしていないようなので異世界では言葉を話す獣やモンスターがいるようです。


「…えっと…モカ?殿でいいだろうか、村へーー」


「誰がモカよっ!!私を眠け覚ましドリンクの成分みたいに言うなッ!ミケよ、ミ・ケ!それと様付けしなさい!もちろん台詞の後にはSirを付ける事!解ったかッ!!」


フシャーと毛を逆立て威嚇というか恫喝するミケ。Sir付けのネタは異世界では通じないのでは?と思っても勿論声に出す事はありませんが。

…眠気が残っている時モカって効きますよね。自分は眠眠打破や強強打破を愛用してました。常盤薬品さんありがとうございました、あざっス!


「!!す、すみません、ミケど…様。…えっと、村に一緒にいーー」


「追手にさぁアンタを渡して、礼金と情報を貰うって手段もコッチは取れる訳よ。むしろそっちの方が値が付きそうよねぇ?それで、命の危険がある森で生き倒れて、とーーっても貴重な薬を使って治療をして助けられたのに無礼な台詞を吐くあなたは、私達をどの位の待遇で村に招待してくれるのかしら?」


「……………………」


もはや涙目でプルプルしながら下を向くエルフちゃん。ミケに意見する危なさにようやく気が付いたみたいだ。言うなれば、ゴーマニズムの体現者ジャイ○ンにのび○のくせに偉そうに『歌い方をレクチャーしてやるゼ⁉︎』とか言う様ようなものだ。ちなみに自分のポジションは○ネ夫のつもりですけど何か?

まあ、ここでアレコレ言ってても始まらないからエルフの村に行って出来る限りの金と情報をゲットする方向でいくとしますか!


「大丈夫だよ姉貴。国賓待遇とかーー」


『は無理かもしれないけどVIP待遇はされるって』と言おうとしたら


「そうよね!国賓待遇じゃ無く神降臨レベルでおもてなししてくれるわよねっ!」


……………………ダメだこの猫。





◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



ボールを咥えたトモエも帰って来たので、皆でエルフちゃんの村に向かいます。

エルフちゃんは両手を後ろで縛られ腰紐をトモエに咥えられて逆散歩状態で連行中。

ミケはトモエの背に乗って何処ぞの世紀末覇者の如き雰囲気を出してるつもりらしいが、実際はその部下のモヒカンの人のように小者臭漂うヒャッハーしてるアニマルにしか見えません。『現猫神顕現よ!カーニバルよ、カーニバル!』とヒゲをピーンとしながら言っちゃってますけど…。その言葉に追従して『…オモテナシノ カーニバル ガンバリマス…サー』とハイライトが消えた目でエルフちゃんがドナドナされてます。

そういえばミケが乗ってるトモエですがデフォはワンボックスカー位の大きさで激デカイです。生きていた頃の大きさにもなれますが本人曰く窮屈だし大変だそうです。ミケは生きていた頃のままですが、猫にしては大きいです。…決してデブ猫ではありませんよ?ええ、ありませんとも!……察してください…………

激デカなトモエですが、ボールを咥えて帰って来た時に何故かその激デカイ体に赤や青の返り血と思われるモノが付着していましたが見なかった事にして綺麗な笑顔でスルーが出来ました。…自分も成長しています。もちろん休憩の時に自分が犬シャンプーでトモエをわっしゃわっしゃと洗いました。






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