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異世界へリストラ!さよなら現実、こんにちは異世界!(仮)  作者: hiko,t
第2章 ここは王都の下町、フォルス町
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2ー7 普通のギルドへGO

よろしくお願いします。



自分の後ろの処女は護られました。

『備えあれば憂い無し』の言葉どおり、持っていた犬笛を使いトモエを呼んで何とか大丈夫でした。

トモエの背にはミケも乗っていて北支部冒険者ギルドのアッチ側(・・・・)の人達は


『ホモとかゲイは本やモニターの中にだけ在ればいいのよ!』


と言うミケの言葉と無双により死屍累々の有様でしたね。

ちなみにミケは無双後に、ギルドの柱で"ガリガリ"と爪研ぎ&落書きをして己の痕跡を残していました。落書きは『神・参・上! byミケランジェロ』と書いてありましたね。


そして何故かトモエとギルマスのローズが仲良くなってしまい、今でもたまにお茶をする関係だそうです。心が女性でガチムチ筋肉漢女(おとめ)とビッグドッグBODYで心が優しい雌の両者には何か通じるところがあったようです。たぶん『見た目では無く心よ!』といったところだと思いますが、所詮は変態と犬の事ですから一般的係長だった自分には理解出来ませんね。


何れにせよ、このギルド北支部はホモやゲイが集まっている事で有名なギルドで、普通の人達は近付きすらしないそうです。ノンケで利用する人達は己で物理的対処が出来る強い冒険者達だそうです。たまにこのギルドの事を知らない他所から来た人達や、新人冒険者が度胸試しとして訪れたりしてるみたいですが勇気あり過ぎですね!しかし本当の勇者はここにいるのかもしれません。勝てるかどうかは別として…

目撃者によると尻を押さえてヨロヨロとした足取りで出て来る人もいて、無事に帰って来れる人の方が少ないとの事です。…この世界には肛門科なんてあるのでしょうか?


何故こんな危険な集団を国が見逃しているのかを食堂"ワイルド"のボルダーに聞いたところ、次々と騎士が餌食になり中には新しい世界に目覚め騎士団を辞めて仲間になってしまう者が多く、被害が増える一方だったようです。そしてついには諦めアンタッチャブルな存在になったとの事です。

近頃では大人が言う事を聞かない男の子に『紫薔薇ギルドに放り込むよ!』と言うくらいデンジャラスな場所だったようですね。

ちなみに思春期の一部の女の子は自らギルドに行きたがるようです。将来は腐人冒険者か貴腐人になること間違い無いですね!



〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜




というような事があったので、ギルドに対して良いイメージが無いのです。

しかしあちら側の世界を広げる為には、魔物討伐が手っ取り早いので冒険者ギルドに行く必要があります。まあ今回はギルド西支部に行くつもりですし、事前にギルドの事もボルダーに聞いたところ


『ごく普通の冒険者ギルドだな。紫薔薇ギルドの後だと天国の様に感じるかもしれんがな!』


という事でしたね。先ずは安心。

それに今回はミケとトモエも最初から付いて来てくれるので大丈夫です。

まあミケが柱や壁で爪研ぎをしないかは心配ですね。ガリガリと爪研ぎする姿はなかなかラブリーですが、落書きするし本気で爪研ぎしたら柱や壁なんかはアッという間に粉々ですからね、そこは心配です。

あとは冒険者ギルドに行った時の定番"冒険者に絡まれる"に注意すればいいかなと思います。もっともミケやトモエがいるので絡んだ冒険者の安否を心配しないとイケナイかもしれませんが。






◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇





そして冒険者ギルド西支部の前まで来ました。


ここまでは大きくなったトモエに自分が跨がり、自分の頭の上にミケがいます。親亀子亀状態です。ハッキリ言ってミケ重いです。恥ずかしいとか以前にひたすら重いです。

このフォーメーションを指示したのは勿論ミケです。


『この私は地上の人々を見下ろす存在なのよ!神の目線は上から!』


とイカレたジャイアニズム的な事を言い出したので、このフォーメーションになりました。

ここに来るまで大勢の人々に見られ、また指を指され物凄く恥ずかしかったですがそれ以上に首がもげそうで痛かったです。ミケが頭に飛び乗った時には"グキッ"っていいましたね、グキッて。

目を見開いて歯を食いしばり痛みを我慢してたら鼻水も垂れてきて、絵面的に人様にお見せ出来ない顔をしていたと思います。

大きな犬に跨る何やらヤバイ顔した男の頭には、両手をY字の様に上に広げて胸を反らす猫。…うん、とてもカオスな感じですね。


………どうか、どうかこの世界にいるであろう自分のお嫁さん候補のラバーズ達よ。この顔は見ないでください、お願いします。………最近、少しづつ寒くなりだし人肌恋しくなって日本で出来なかった結婚に夢見る元係長のおっさんです。ちなみに最近はロリ巨乳がマイブームです。


さすがに大きなままのトモエでは物理的に冒険者ギルドに入れ無いので、小さくなってもらい用意しておいた背負い籠に入ってもらいました。次いでにミケにも入ってもらいましたね。

2匹は自分の肩に前脚を乗せ頭を籠から出した状態です。右がミケで左がトモエですね。


「行くわよナツオ!」


「ナツく〜ん、レッツゴ〜!」


耳元なので鼓膜に響きますね。それとこのスタイルについては何も言わないでください。自分でもダサイと思っていますから…


そしてギルドの入り口をくぐりました。昼間なのに意外に人が居ます。その人達がこちらを『何だありゃ?』と見ています。


黒髪黒目で籠を背負い両手は腰に仁王立ち。そして肩からは猫と犬が顔を出している。

日本でなら『上方お笑い芸人の方ですか?』と質問されてしまうような出で立ちの男。

……そんなボケで笑いを取るような事をしてるのは自分でしたね。






お読み頂きありがとうございます。

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