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異世界へリストラ!さよなら現実、こんにちは異世界!(仮)  作者: hiko,t
第2章 ここは王都の下町、フォルス町
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2ー4 冒険者は…

よろしくお願いします。


アホみたいな値段の昼食を終えミケはご町内パトロール。トモエは子供達と遊びに出掛けて今は自分1人。

まあブラブラして家に帰りながら今後の事でも考えるとしましょうかね。


金儲けのアイディアは有ります。

ただどの様な形でやるのかを思案中なのです。それに実行するタイミングも見極めないと、貴族や商人などの権力と金の亡者共が集まって来てしまいますからね。


それよりも、何か有ったら向こうの世界に引きこもる気マンマンの自分としては、向こうの世界の拡張の方が優先事項かもしれませんね。

未だにM市のみでは心許ないです。

目指す拡張は日本全域と言いたい所ですが、とりあえずは東京までは拡張したいですね!


そしてサラリーマンしてた時に、仕事の契約を急に打ち切ってきた某社の社長室でウン○をかましてやりたいですナ!あの会社はマジでクソでしたからね。その際に自分がどれだけ苦労した事か………まあ1番苦労したのは自分の部下ですけどね………。

そしてその当時は精々ネットに悪口を書き込むくらいでしたが、今なら人の居ない世界の1つのビルに強襲スカトロしたところで問題無いですよね!まあ、中間管理職のおっさんの恨みはワイシャツの襟の汚れと一緒でしつこいのです。ちなみに某社の担当者は未だに心のDEATHノートに名前が書かれています。あのハゲ死ねばいいのに。



ミケが言うには、あの世界を拡張するには経験値なる物を溜めないといけないらしいです。

そして経験値は普通に生活していても溜まるみたいですが微々たる量しか溜まらず、やはりお約束の魔物退治をした方が手っ取り早いようです。

正直、現代日本でサラリーマンして来たおっさんにしてみると、『()ッコイイかもしれない』『()になるかもしれない』『()ど、危険でヤバくね?』という3Kの異世界代表とも言える冒険者なんかはしたくはありませんね。

だって冒険者といえば、主に弱い魔獣とかを複数で大量に殲滅して悦に入ってる様なクレイジーな人達ですよね?

それに、いくら害獣でも地球だったらWSPA(世界動物保護協会)から寄付金目当てのクレームが来ますね!そりゃあもう、しつこい位に何度でも!あと北海道に住んでる動物LOVEの6256さんとかにも怒られちゃいますよ。


さて、冒険者をする以外に何か手はないかと色々考えていますが、良い代案がありません。結局冒険者をする事になりそうな予感です。


実は自分が此処まで冒険者を嫌うのには他にも理由があります。


前に1度冒険者ギルドを見に行った事が有ったのですが、そこでの出来事がトラウマとして残ってるのかもしれません。それは身の毛もよだつ様な出来事でした………





このファシアル王国の王都アルスタには5つの冒険者ギルドが有ります。

王都の東西南北の端辺りの町に各支部が、そして中央にファシアル王国ギルド本部兼中央支部の5つです。

フォルス町は中央から見て北西にあり、本来なら西支部ギルドの管轄エリアに入るのですが、時間的には北支部ギルドの方が近い為そちらに行ったのです。

…そして、その選択が自分にトラウマを植える事になろうとはその時には思いもしませんでした。あの時、西に行ってれば………


冒険者ギルド北支部の外観はとても綺麗でした。"冒険者ギルドの割には"では無く本当に綺麗で日本の洒落た小さなテナントビルの様でした。

中に入ってもとても綺麗で清潔感に溢れた空間で、40過ぎのおっさんとしては"ここ俺には場違いじゃね?"という感じでちょっとオドオドしちゃいましたね。

清掃が行き届いているホール内は所々に花や鉢植えの植物が有りとても冒険者ギルドとは思えません。

端の方にある飲食スペースらしきエリアもお洒落なカフェといった感じで、そのテーブルに居る人達も冒険者の格好以外は違和感が無いお洒落な人々と云った雰囲気を出していました。

信じられない空間がそこにはあったのです。自分は一度外に出て看板をもう一度見てからギルド内に入り直しました。どうやら北支部に間違い無いのですが………ココドコ?という感じです。


フロアの中央にある2本の大きな柱を囲む様に掲示板ららしき物があり、そこに依頼が貼ってあります。それも乱雑に貼ってあるのでは無くとても見やすい様に整然と貼られていました。

さらには"ギルドマスターのオススメ"と云う掲示板コーナーまで有り、その掲示板にある依頼書は花で飾り立ててありビックリしました。

異世界の冒険者ギルドでこの様な発想が出来る人も居るのだと感心しましたね。

依頼書の様式も定めてある様で読みやすくなっていました。


そして掲示板を過ぎた奥に受付カウンターがあり、今は3人の男性職員が座ってます。その職員達はタイプも年齢も違う感じですが皆イケメンで、このお洒落な空間にとても似合っていました。

男なんかに、特にイケメンなんかには微塵も興味は無いので、掲示板に貼られた依頼内容などを眺めていました。イケメンは滅びればイイと思います。


すると急に後ろから声をかけられました。

依頼を見るのに集中していたので思わず"ビクッ"としちゃいましたね。それにここは冒険者ギルド。"テンプレの絡みが来た!"と思っても可笑しくは無いでしょう。


…そしてこの時逃げていれば、まだ間に合ったのかもしれません………




お読み頂きありがとうございます。

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