1ー15 ナイトトーク
よろしくお願いします
『…それとも』の後は言葉が無かったミーメちゃん。しかし言わんとする事は何となく解る、だから
「手のひら返して裏切る可能性なら有るとは思いますよ。ですが現状ではベターじゃ無いと判断しているので心配しないでください。それでも、自分達に対しては警戒する事はした方がいいと思いますよ。」
「…………そこまで言うなんて随分自信があるんですね?」
「なるようにしか、なりませんよ人生なんて。その時その時で最良だと思った選択をし続けるしかないじゃないですか。今の自分は村に協力する選択をしているだけ、ただそれだけなんですから。」
「…………わかりました……マナカ村に住む者として言わせてください。これからも村に協力する選択をしてくれる事を願っています………………ナツオさんは強いですね…………」
「開きなおってるから、自身の考えに迷ってる人にはそう見えるのかもしれませんね。」
「…………もう休ませてもらいます、夜遅くにすみませんでした。………」
少しヘビィな感じの話しにして、行動内容の話にはならない様にしたけど大丈夫だったかな?
ミーメちゃんが立ち上がり寝る場所へと向かって歩いて行きます。
急にミーメちゃんが歩みを止め振り返りながら聞いてきました。
「…そういえば、リリラルを随分とかまってますけど、あの様な子がタイプですか?」
「・・・はあ?っていうか、はあぁぁ~??…無いわぁ~~~ホント無いわぁ~~~ーー……あのさぁ、ミーメちゃんって、目、悪いの?」
思わず素で返してしまった…確かに悪ノリしてイジっているのは認めるけどフラグは立ってもいないし建ててもいない。あくまでダメルフちゃんは森脇家のおもちゃなのだ!…本人に確認は取っていないが。人、是れを"ジャイアニズム的暗黙の了解"と言う。
「(クスクス)そんな風に言うと『本当は…』って思われますよ?…では、おやすみなさい」
「…………」
最後に1本取られた感じですが、ミーメちゃんには自分に対し"油断出来ない人"のイメージを持った様なので良しとしましょうかね。
このおっさんも色々考えているんです、行き当りばったりの中間管理職ですけど。
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健康ランドのお泊まり会から2週間経ちました。
その間の自分はといえば、生産チートをする為ミーメちゃんをお供に村の特産品の生産工程や素材の採取現場などを見たり、村の技術レベルなどの確認を3日程しました。
そして必要な素材を採取させ、向こうの世界からも必要な道具などを持ち混みある物を作る実験を開始。
そして僅か2日で成功という快挙を成し遂げ本格的に生産スタート。
そして村長にお願いしてオラオラで生産させました。
もちろん恫喝したのは我等の長女ミケ。
『Yesと言わなければ、アンタんとこのバカ娘に禁忌指定されてる戦略級魔法を教えるわよ!チュドォーーーーンでキノコ雲なヤツを!!』
…村というか、すでに国がヤバイレベルの話になってましたが。人知れない所で村長の英断によりこの国は破滅の危機を回避出来ました。
そして今日は村の新しい特産品がある程度の量になったので、再びヒゲダンディーことマイヤーズ氏に会う為これからザラスの街に向かうところです。
お読み頂きありがとうございました。




