1一10 裸回
よろしくお願いします
「申し訳ありませんでしたミケランジェロお姉様。」
全裸土下座でミケに謝る自分。なぜ全裸かといえばミケがトモエの背中でカッと目を開いて意識を回復させ『こ〜の〜愚弟がッ!とう!!』とジャンプして空中でくるくると前回転しながら自分に近づきすれ違いざまに『ニャウ!』という掛け声。自分の後ろにシュタッとミケが着地を決めると靴と靴下以外がズバッと切り裂かれていてパラパラと地面に落ちる服の残骸。そしてミケが
「にゃんコ酔超拳!枕崎鰹節鉋削り節掌!!」
とか叫んでました。顔を見るまでもなく、ポーズを決めもの凄くドヤ顔してるのがわかりました。そういえばアノ世界でミケは暇な時に○斗の拳を読んでいましたな。どうやらミケのストライクはレ○かもしれません。…猫だけに技名のセンスはアニマルで欲望ダダ漏れですが。…レ○の生き方カッコイイですよね!でも自分はサ○ザーの方が好きです。○斗の拳イチゴ味は愛読してます!
「あなたは私の何?」
「卑しい愚かな弟でございます、お姉様。」
「私の言葉は?」
「神の言葉でございます、シャンプーのCMに出したいくらい素晴らしい毛並みのお姉様。」←(ヨイショ!)
「フフン!…私の命令は?」
「絶対服従であります、世界遺産に匹敵する尻尾とヒゲを持つお姉様。」←(ヨイショ!ヨイショ!)
「フフン♪……まあ今回は許してあげるわ愚弟。でも人前であ、あんな事 もうしないでよね!……………………でも、人前じゃなければ…た、偶になら、そう偶になら…な、撫で撫でするコトを許してあげるわ!」
ミケがデレました、この猫チョロい。
それと、持ってて良かったサラリーマンの必須スキルはヨイショですよね、これ大切です。
ミケからのお許しも出て、身だしなみを整え先に進んだトモエを呼ぼうとしたところでリリラルちゃんがトモエを連れて来てくれました。
「ミケ姉〜、ナツく〜ん、このエル?…ラ…?……じゃなくて…う〜んと、う〜んと……ダメルフちゃんとボール遊びして来てイイかな〜?」
「ダメルフって呼ばないで!………ゑっ!?…な、なんて格好してるんですかナツオ殿!」
「大切な所は隠してありますけどナニか?」
「いや、そういう問題じゃなくて!」
「とか言いながら乙女っぽく顔を手で隠してるけど、指の間からナツオのある一点をガン見してるわね!このナンチャッテ乙女のダメルフは!」
「な、ナンチャッテでは無いです!乙女です!」
「乙女(笑)って事ですか?それに"ふんスふんス"と鼻息荒く目が血走ってて、マジで身の危険を感じるんですが?」
「何てこと言うんですか!鼻息なんか荒く無いですよ!!だいたいナツオ殿が裸でいる……裸で……ハダ カ……(ジィ〜〜〜)…………」
裸でもサラっと受け答えが出来ちゃいます。当然です、自分は裸族でもなければ露出狂でもありません。それに全裸では無いのですよ。ミケに切り裂かれ無かったソックスは"我が愚かなるも偉大な漢の象徴"へと装着済みです!
それに昭和のサラリーマン必須の宴会芸スキルを持っている自分には、このくらいなら忘年会で毎年恒例レベルだったので大した事は無いのです。…昔はガチでこのくらい出来ないと出世できない暗黒時代だったのです、マジで!!
「トモエー、私とナツオは向こう側に行ってるからお昼ご飯までには来るのよ。」
「姉ちゃん、建物や自然をあまり壊さないようにナ。」
「わかった〜!じゃあダメルフちゃん行くよ〜。レッツゴーだよ〜」
「………(ジィ〜〜)…………ハッ!…ト、トモエ殿、だからダメルフでは…」
「あ〜、そこの胸も尻も容姿も平均偏差値のダメルフちゃん。後で街まで行くから案内の人を用意してほしいってパパに伝えといてくれる?案内は別に誰でもいいんだけど〜(チラッ)、本当に誰でもいいんだけど〜(チラッ)、昨日のメイド服の美人さんが来てくれると頑張れちゃうかなぁ〜(ポッ)」
「……………………伝えておきます。『平均以上あるもん(ボソッ)』……」
トモエとダメルフちゃんが去り、ミケと人の目が届かない所まで移動してからアノ世界へと向かいます。まずは子爵の城が有る街まで行ってさらに詳しい情報を集める為の準備とミケやトモエとの秘密の家族会議です。………ちなみに、装着しているソックスですが○したのジョーの丹○段平がプリントされたキャラソックスです。もちろんアノ有名なセリフもプリントされてます。装着している場所が場所だけにチョっとアレですが『勃て!勃つんだ!!ジ○ーーー!!!』名台詞ですよね。おっと失礼!誤字があったようですね。セリフの使い方は人それぞれですよね!
お読み頂きありがとうございました
もう少し展開を早くするよう頑張ります




