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夏の始まり
「うそん」
当たってしまった。ダメ元で喉から手が出るどころではないほど欲しかったゲームが買えず、半ば八つ当たり気味に応募した雑誌の懸賞に当たってしまったのだ。
それも超超高倍率の懸賞にだ。
高校生 帰宅部 インドア派の黒滝彰人は思わず親友の樋口に電話をかけた。
「おい陰湿理系男」
「誰が陰湿じゃボケ どうかしたか?」
「例のゲーム当たった」
「んぁぁぁ!?どんな運してんだよ… 良かったじゃんか お前だけ出来ねぇのは 弄れるからそれはそれで良かったけど… まぁ 正式サービス開始までに アバター作っとけよ」
「当日でも良くね…と言っても明後日までし余裕でしょ」
「バカ、スタートが肝心なんだよ。何事も 早くやっとけよ それじゃあな」
電話が切れた
さて腹ごしらえを済ませてキャラ作りを始めますか。




