じゅうなな
「フィレス、今日は素晴らしいものを見せていただきました。
今後もその剣を我が王国に捧げていくように」
堂々とした王女の影に隠れるように、見えないように私は必死だ。
セリア王女様、もっと身長伸びて!!!
「セリア王女様、お言葉ありがたきお言葉、光栄です。
...が、お話を変えてよろしいですか?
王女様の後ろで必死で気配を消して、隠れ潜んでいる彼女はどういうことですかね?
彼女は我が家に逗留している方だと思いますけど...気のせいですか?」
「あら?
見間違えではありませんこと?
彼女は飛ばされた帽子を拾ってくれましたお礼に、こちらへ招待させていただいた客人ですの」
「それは大変でしたね。
一体どちらに帽子は飛ばされたのでしょうねぇ。
言ってくだされば、わたくしめが取りに行きましたよ」
「うふふ、大丈夫ですわ。
そんなことのためにお仕事を中断しては申し訳ありませんし、すぐに彼女がとってくれましたもの」
うふふふ...、ははははは...
胃がああぁぁぁーーーー!!
胃がやられる~~~~~!!!
なんだこの汗だっらだらな空間っっ!
壁に顔伏せて笑うなローーーーック!!!
「さぁ、雑談はおしまいにして本題にいたしましょうか。
フィレス、なんですの、この魔術。
透過してるのにかかわらず、完全な不可侵ですわ。
彼女が術から手を出さない限り、外側から一切の干渉ができない。
本当に驚きました。
今後こちらは一切この子に手を出さないという約束とこの術式を交換です。
術式は他にもれて解読されないように、王家秘伝として隠してまいります」
がらりと空気を変えて、セリア王女はフィレスを見つめる。
一気に部屋の雰囲気は変わり、ロックも姿勢を正す。
ドキドキした面持ちで私はフィレスの顔を見る。
「セリア王女様、確認ですが、それは口約束ですか?
王家の契約ですか?
事と次第によっちゃ、私はレーナとどこへでも出かける気がありますよ」
「あらまぁ、反逆罪になり得る言葉ですわね。
ふふふ、面白いわ。
当然王家の契約をいたしましょう。
もし違反された場合、我が国は各国から後ろ指をさされ、王家もつぶされてもやむなしといたします」
「それでは、み心のままに...。
後日術式をお届けいたしましょう」
フィレスは優雅に騎士の礼をとって、こうべを垂れた。
「ではそこの副隊長、そなたはわたくしを王宮まで護衛いたしなさい。
レーナ、今日は楽しかったです。
今日はそこのフィレスに送り届けでもらうように、ではまた近いうちに...。
ごきげんよう」
ぎょっとした私を見て、ロックと王女様がニヤニヤしながら部屋を出ていく。
慌てて後に続くように部屋を出ようとしたが、背後から腕をがっつり掴まれる。
ちょーーっと待ったーーーーーっっ!!!
今、その選択は明らかにまずいでしょーっ
この猛獣と二人っきりにしないでーーーー!!
バッタン...。
いやあぁぁ!!!
いちおう、次で本編終了予定です。
はい




