じゅう
「やべぇ!腹筋いてぇ!!」とか言いながらゲラゲラ笑い、ロックは帰っていった。
縛りの呪を使ってフィレスに外してもらおうにも
「複雑に絡み合いすぎてムリ」
なんて言われて外せない腕輪。
フィレス...、あんたわざとだよね。
わざと複雑にぐっちゃぐちゃにして、解除できない魔法練り上げたんだよね...。
「俺すごい?」じゃないから!
あったまくるわ~~~~~!!!
ペンチでも切れないしっっ!!
「やめてよ、ベタベタしないで!
膝からおろしてよ!」
「ムリ。
俺、レーナもレーナの匂いも、好きだからね」
「かぐな!
ヘンタイ!」
正直振り回されている気がしてならん!
こいつにスキは与えん!!
「あっっ!
そういえばあんた!
夜中キスしたでしょう!
約束とちがうじゃないっっ!」
「え、俺のこと夢で見てくれたの?
最高に嬉しいね。
もう一回キスしよう」
「ちょ...ちがっっ...ふぐ...」
ばかばかばか!!!
スキは与えてやらんと誓ったはずなのに!!!
慣れって恐ろしい。
ぐっすり眠ったまま、王都に連れ去られて早4日。
あのベロチューにもだんだん慣れ出すんじゃないかと、恐怖でたまらん!
乙女の純情かえせ!
あの日フィレスはあの雪山から簡易転移魔法陣を使って、王都に戻ったらしい。
そこそこ魔力がないとつかえないらしいから、どっかしらの国境まで最低片道5日とか、歩いて移動してたらマジ逃げられない。
外堀っていうか、いろんなもんがあっちこっち埋められて、にっちもさっちもいかない。
そして今
「お仕事いってらっしゃ~い!
残業して戻ってくんな~♪」
私はフィレスを笑顔で送り出す。
ようやくフィレスが勝手に申請して、勝手に承認して、勝手にとった休暇が終わった。
家ではベタベタと頭にくるほどうざい男も、真っ黒い軍服来て馬にまたがっていたらやっぱかっこいい。
「大丈夫、定時でもどってくるから」
私の話聞いてたかな?
聞いてないよね~、絶対。
早く行け!
行ってしまえ!
そしたら私の自由時間だ!!
まわりにベタベタしてくる暑苦しいのいないのって最高!!!
すっごい開放感!!
「いっそのこと小さくして連れていこうかな...」
「早くいけっっ!!!!」
毎度ヘンタイ発言ご苦労なこった!!!!
かっこいいからって何でも許されるとは思うな!!!!
なにやら登場人物が迷走しだしてて、すみません




