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天の蜜、天の香り  作者: ふもふも
香りの行方
10/36

じゅう

「やべぇ!腹筋いてぇ!!」とか言いながらゲラゲラ笑い、ロックは帰っていった。


縛りの呪を使ってフィレスに外してもらおうにも

「複雑に絡み合いすぎてムリ」

なんて言われて外せない腕輪。


フィレス...、あんたわざとだよね。

わざと複雑にぐっちゃぐちゃにして、解除できない魔法練り上げたんだよね...。

「俺すごい?」じゃないから!

あったまくるわ~~~~~!!!

ペンチでも切れないしっっ!!


「やめてよ、ベタベタしないで!

 膝からおろしてよ!」

「ムリ。

 俺、レーナもレーナの匂いも、好きだからね」

「かぐな!

 ヘンタイ!」


正直振り回されている気がしてならん!

こいつにスキは与えん!!


「あっっ!

 そういえばあんた!

 夜中キスしたでしょう!

 約束とちがうじゃないっっ!」

「え、俺のこと夢で見てくれたの?

 最高に嬉しいね。

 もう一回キスしよう」

「ちょ...ちがっっ...ふぐ...」


ばかばかばか!!!

スキは与えてやらんと誓ったはずなのに!!!



慣れって恐ろしい。

ぐっすり眠ったまま、王都に連れ去られて早4日。

あのベロチューにもだんだん慣れ出すんじゃないかと、恐怖でたまらん!

乙女の純情かえせ!

あの日フィレスはあの雪山から簡易転移魔法陣を使って、王都に戻ったらしい。

そこそこ魔力がないとつかえないらしいから、どっかしらの国境まで最低片道5日とか、歩いて移動してたらマジ逃げられない。

外堀っていうか、いろんなもんがあっちこっち埋められて、にっちもさっちもいかない。



そして今



「お仕事いってらっしゃ~い!

 残業して戻ってくんな~♪」

私はフィレスを笑顔で送り出す。

ようやくフィレスが勝手に申請して、勝手に承認して、勝手にとった休暇が終わった。

家ではベタベタと頭にくるほどうざい男も、真っ黒い軍服来て馬にまたがっていたらやっぱかっこいい。


「大丈夫、定時でもどってくるから」


私の話聞いてたかな?

聞いてないよね~、絶対。

早く行け!

行ってしまえ!

そしたら私の自由時間だ!!

まわりにベタベタしてくる暑苦しいのいないのって最高!!!

すっごい開放感!!


「いっそのこと小さくして連れていこうかな...」

「早くいけっっ!!!!」


毎度ヘンタイ発言ご苦労なこった!!!!

かっこいいからって何でも許されるとは思うな!!!!




なにやら登場人物が迷走しだしてて、すみません

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