第1話 「とある事柄について」
Side.会長
「さて、今回みんなに集まってもらったのには、当然のごとく意味がある」
全員を見回してから、俺はそう言った。
皆の視線が、続きを促しているように感じた。もっとも、そうでなくともいわなければならないことなのだから、言うのは決まっている。
「ここ最近、七校生が琴羽音市内で問題を起こしているらしい」
そう言った途端に、ここに集まっている生徒会の面々に動揺が走った。
「おい、会長。そんなこと聴いていないぞ」
まず真っ先に反応したのは、この中で一番付き合いの長いテツだった。
「そりゃあ、今はじめて言ったからな」
自分で言ったら変だが、悪びれも無くそう切り返す。
「いやいや、そう言う大事そうなことはもう少し早く言おうぜ?」
だがもちろん、そんな変な言い訳のようなもので、この男が納得するわけもなかった。
「ああ、次からはそうするとしよう」
だから俺は、めんどくさくなる前に引くことにした。
「……そうしてくれ。で、それがどうかしたのか?」
切り替えが早いのか、テツはそう問う。
「ああ、それがな……もしかしたらという推測にしかなっていないんだが、奴らが再び動き出したかもしれないんだ」
そう言った途端、部屋の空気が一瞬にしてがらりと変わった。
「……。会長、それは本当なんですか?」
これは真緒の発言だ。他のやつらも皆同様にいやそうな顔をしている。
それは、そうだろう。昨年の、あの日のことを思い出したならば…………。
短すぎた……。
まあ、そんなこんなでどうもマチャピンです。
で麺の使用上こんなことになってしまったので明日更新します