プロローグ3「商店街」
今日は午前授業だった。
俺――榊原煉次は高校に上がってから知り合った友人――如月雷也と二人で駅付近の商店街まで足を運んでいた。
「しっかしまあ、驚いたな。煉次ってこのあたりに住んでんのか」
雷也がそう言った。
「ん? ああ、といっても俺の場合は七校に通うためにここに一人で越してきたってだけだがな。ここなら、学校まで10分も歩けばつくしな」
そう言うと、雷矢は意外そうな顔をした。
「そうか、俺は昔から琴羽音に姉さんと二人で住んでるから学校までの距離とかまったく考えてなかったな」
どうやら、雷也にとっては俺が一人暮らしをしていることが意外だったらしい。
そこでふた、一つ些細な疑問が浮上した。
「あれ? お前に姉がいることは前から知ってたけどさ、昔っからここに住んでるならなんで二人で暮らしてるんだ? あ、答えたくないなら、答えなくていいから」
訊かない方が良かったのかもしれない。しかし、俺のそんな意識は好奇心の前ではなんの役にも立たなかった。
「ん? いいよ、答えても。別に大した理由じゃないし。単に旅行が好きなだけ。何でも、昔のあの高揚感を何度も味わいたいんだってさ」
が、そんな心配はするだけ無駄だったようで、そんな至って平凡な理由で家を空けているようだった。
「まあ、俺もわからなくもないかな? たしかに今まで行ったことのない場所とかに行ったときのあの感じは俺も嫌いじゃないな」
そんな会話をしながら、商店街をぶらぶらしていると、どこかで見たことのあるような四人組が向こうからやってきた。
「おい、雷也。あれって同じクラスのあさひたちじゃね?」
そう言って、あちらを見てみると、その四人組もこちらに気付いたのか、手を振ってきた。
なんか今回短すぎたかな?
そんなことを想いつつこの後書きを書いているマチャピンです。
さて、テストまで残り数日となってしまいました。一応勉強が本分なので、次週は更新しない可能性もあります。
さて、本日はこの辺で筆を置かせていただきます。