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絡み合う運命の導き  作者: マチャピン改三
第1章「それぞれの秘めたるもの」
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第5話    「現場検証後の現場にて」

 生徒会の面々が到着したのはそれから20分後のことだった。

「で? 如月君たちがここに来た時にはその不良集団はいなかったと?」

 風紀委員長、小鳥遊千颯たかなしちはや先輩の問いに、雷也が軽くうなずく。

「にしても、ほんとに被害はなさそうだな」

 本名不詳の生徒会長が辺りを見渡していった。

「と、いういことはまた奴らか?」

 阿羅々木先輩が隣に立つ会長に問う。

「ああ、その可能性は高いな。思い出せ、奴らの中には上位3属性の一角を担う幻属性の使い手がいただろ? 上位3属性の使い手なんて俺の知る限りでは件の男と、桐峰先輩とあとは……いや、なんでもない。とにかくそのぐらいしか心当たりはないからおそらくな」

「あの、奴らってなんですか?」

 芹奈の問いに、会長が答える。

「そうだったな、せ…………御剣は、というかここにいる一年は皆知らないんだったな。去年のあの事件のこと」

 そう言って、会長は、去年の事件の詳細について語り始めた。

 雷也の「いや、俺は知ってますよ」という発言を無視して。




「というわけだ」

「なるほど、わかりました。確かにあの校長のことですから、釈放していてもおかしくはありませんね。ですが…………」

 沙織の発言。

「うん。さおりんの言いたいことは分かるよ。いくらあの校長とはいえ、そんな生徒をいとも簡単に野放しにするなんて考えにくいってことだよね?」

 それに対して美琴が突っ込む。沙羅は頷き、言葉をつなげる。

「うん。流石に校長ともなると自校の名に泥を塗るようなまねはしないだろうしそれにやっぱり、気になることがあるんだよ」

「気になることってなんだよ?」

「雷也君は分からないかな? あの校長、なんだか私にはこの世界のことなんてどうでもいい。私にはそう考えているように思えるの」

「いまいちわからないな。煉次はどう思うよ?」

「そう唐突にふられてもな…………」

 そこで少し考えてみる。

 が、校長のイメージなどはっきりとは残っていなく、

入学式のあいさつが長かったという感想程度しか思い返すことは不可能だった。

「いや、まったくわからない」

 そう言った途端に、再度会長が口を開く。

「まあ、今日はもう帰れ。まだデータが少ない。受け身にまることは少々癪だが、何の手がかりもない状態で、推測のみで動くなんてことやってるよりは家に帰って休め。幸い明日は土曜日だ。この休日を使って、独自に調べるなり好きにしろ。解散」

 そう強引に締めくくられ、この日はお開きとなった。


どうも、お久ぶりのマチャピンです。

ここ最近は「アインの采配」とか書いてたせいで、こっちを書いていませんですた。

活動報告見てないって方は、更新が一時止まってて申し訳なかったと反省しています。

さて、この話の後はお待ちかねのGW編のようなものです。

会長や煉次視点でたぶん一人一回で数人書いていきます。

記念すべき第一回は、短編のほうに同日掲載した御剣芹菜です。(こちらのみ連載となります)


それでは、本日はこの辺で筆を置かせてもらいます。


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