仕込み作業
怒ると周りが見えなくなり暴走する女騎士
恫喝や恐喝することで、言うことを聞くヒーラー
惚れた男のいうことはなんでも従う魔法使い
駒は揃ったというべきか。
村民の人心掌握も、金稼ぎの仕組みも作った。
村を牛耳るに必要なのは、あとは何か。
それは、村の論理や空気感とは別のロジックで生きている人の心の掴み方である。
つまり、この村にいる冒険者のことだ。
ルーンのように掌握しやすい、サイコパスばかりではないはずだから、当然体制に反する者もいるはずである。
この者達は、ビジョンやミッションで引っ張るのは難しい。考えを押し付けられるのが、嫌だから冒険者という敢えて不安定な立場でいるのだろう。
ならば彼らを動かす動機は枯れることのない欲だ。すなわち、金だ。
しかも彼らを奮い立たせるような難易度の高い依頼の報酬としての金である。
この手の依頼の調達に必要なのは、クレアの魔法だ。
『おい、クレア。』
クレアの部屋に入る。
そこには下着姿で着替え中のクレアがいた。
『マサチカ!いよいよ私を女にしに来てくれたの!?とても嬉しいけど、何というか、まだ午前中よ、その、時間が早いんじゃないかしら。』
黒の下着だ。年齢不相応。自己評価高すぎ。キモすぎ、ワロタ。
『クレア、仕事の話だ。お前に頼みたいことがある。』
♦︎
さて、あの脳みそお花畑淫乱魔法使いに仕事を頼み終わった。
次はナーニャだ。
ナーニャの部屋を蹴り飛ばしてあける。
ナーニャも下着姿だ。クレアとは真反対の真っ白下着。痩せ型で、体型もロリだ。
俺はこっちが好みだ。それに、こういう気弱な女を嬲るのが、、
いやいや仕事の話だ。
『な、なんで、すか。』
『ナーニャ、服を着ろ。仕事の話だ。』
♦︎
さて、ナーニャにも指令を与えた。
最後はルーンか。
ルーンは教会の聖堂の方にいた。
『ルーン、ここには慣れたか?』
『うん、まあ、まあかな。何か用?』
『ああ実は頼みたいことがあってな。ナーニャからだ。』
『ナーニャちゃんのお願いね。私、やっぱりナーニャちゃんに謝らないと。痛かったよね、ナーニャちゃん。ごめんね、ナーニャちゃん。』
『あのいいか?話しても。』
『ああん!?ナーニャちゃんに謝らないといけないって言ってんだろうが!』
ルーンに殴られる。
口から大量に吐血する。
息が出来ない。まずいな、、視界もぐらつく。
肋骨いったかな。
『回復魔法!』
ナーニャが出てきて回復魔法をかけてくれた。
『ああああああああああああああああああ!』
ナーニャがのたうち回る。吐血もしている。
俺の痛みはナーニャにうつされる。
『え?なんで、ナーニャちゃん!!』
『いいか、ルーン。ナーニャは俺の奴隷だ。奴隷はこのように身を挺してご主人を守る。ナーニャの回復魔法は対象者の痛みケガをそのまま引き受けるんだ。』
『そんな、ナーニャちゃん。私のせいで。マサチカ、私が悪かったわ。ナーニャちゃんをまた、いや仲間なのに、マサチカをマサチカを殴るなんて、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいなさいごめんなさい。許してください。何でも言うことききます。』
ナーニャは目が血ばしっている。涙ながらに俺に膝をつき許しを乞う。
『なあに、ちょっと野暮用だよ。あと、この薬草をナーニャに飲ませておけ。』
『ありがとうございますありがとうございますありがとうございます。』
『まあ、任務を達成するまでは絶対許さないからな。ナーニャをこんな目にして、、』
『わかりました、わかりましたわかりましたわかりましたわかりましたわかりましたわかりましたわかりましたわかりましたわかりましたわかりました!絶対こなします。ごめんなさいごめん、なさい!』
ナーニャは薬草を飲んで落ちついたようだ。
さて、これで冒険者を魅了する依頼の目処はたった。
楽しみである。




