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詐欺師、旅に出る!

それから俺はどうしたか。



村は全焼し、生き残りは俺とルーン含め10人ほどであった。


村長代行として、王都への被害状況の報告書と生き残り村民の受け入れ先を手配した。



当然、村の再建を望む村民もいたが、

それについては俺は辞退した。


村民も旗振り役がいなければ、別の旗のもとへ行くしかなかった。



怨恨はうみたくなかったので、


『いずれ村を再建したい人が現れたら。』という

ことで、十分な支度金を与えた。


金で帳消しにはならないが、

不満は抑えられるだろう。


村の資産はほとんど王都から派遣されたソルジャーに持っていかれたが、俺とルーンも十分な見舞金を得た。元手があるのは助かるというものだ。



『ルーン、どうする?俺はまた別の村や街で再起を図るが・・・。』


答えを知りながら、聞いた。

自分で決めたという事実をルーンの中に持たせていれば、コイツの行動パターン上、うまく利用できる。



『そ、そのよければマサチカについていければと。』


『そうだな、アーニャもよくそんなことを言っていた。』


『あ、アーニャちゃんが!??』



ルーンに紙切れを渡す。

アーニャの遺言である。



中身はルーンにあてたような手紙だ。

簡単に言うと、マサチカ様を支えてね、と言った内容を切なく、涙を誘うような文体で書いたものだ。



ちなみにアーニャは字が書けない。



『ふええええん!アーニャちゃあああん!わかったよおおー。』

ルーンは大人びた背格好をしながら、

かなりの幼稚さがある。


人目を憚らずに泣くし、


よく怒る。キレたらやばい。


そして、騙されやすい。



何かと物騒な異世界では必要な人材だ。


クレアやアーニャも必要な戦力だった。


クレアのようなタイプは少し扱いが難しいというのも勉強になった。



さて、戦力補充と次なる狩場を求めて旅立つとしよう。





またまだ、この世界は騙しがいがあるのだから。


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