【漫才】ゲームクリエーター
登場人物(2人)=ボケ・ツッコミ
2人 「はい、どうもー。」
ボケ 「突然なんだけど、俺さー、ゲームクリエーターになりたいだよね。」
ツッコミ「いきなりだねー。何でそう思ったの?」
ボケ 「スマホでゲームをしていたら、自分もやってみたくなったの。」
ツッコミ「あっ、そう。具体的にどんなゲーム作ってみたいの?教えてくれる?」
ボケ 「まずは、スマホで遊べる王道RPG。」
ツコッミ「なるほど、それで?」
ボケ 「舞台は魔王に侵略されていく世界。プレイヤーは一人の少年となって、
仲間と出会い、冒険していくことで勇者となっていく。」
ツッコミ「いいねー、成長していく『巣立ち』の物語だね。」
ボケ 「『すだち』って、天ぷらじゃないし。柑橘系かよ。」
ツッコミ「いや、その『すだち』じゃないよ!そこに反応すんなよ!
他にももっと説明頂戴!」
ボケ 「うん、分かった。そして、冒険の中で、魔王は仲間となる。」
ツッコミ「王道、違うし!そこは、きちんと退治しないとー!」
ボケ 「でもさー、魔王めちゃめちゃ強いんだよ。」
ツッコミ「そうじゃなくって!
はじめは弱い敵から倒していって、
レベルアップして強くなるんじゃないの?
スライムとか倒してさー。」
ボケ 「誰が、唐揚げの話をしてるんだよ!」
ツッコミ「してねーわ!どこがだよ!」
ボケ 「アツアツの唐揚げに『お酢』をつけたり『ライム』をしぼったり。」
ツッコミ「『お酢』と『ライム』じゃねーよ。『スライム』だよ。
『ス』と『ライム』を分けるな!
お前、本気でゲーム作る気ある?」
ボケ 「あるよ、ちゃんと続きを聞けよ…。
そこから、少年は村や街を魔王から次々と解放していくんだよ。」
ツッコミ「おっ、まともになったね。」
ボケ 「その中で、魔法使い、僧侶、賢者と出会い、仲間にする。」
ツッコミ「いいねー。それなら、ハマりそうだね。」
ボケ 「そう、マップには落とし穴がわからないように隠されているんだ。
ついつい、落とし穴に『ハマる』。」
ツッコミ「その『ハマる』って、そういう意味じゃなくて、
ゲームに『時間を忘れるくらい夢中になる』ってことだよ!」
ボケ 「それでは、スマホのアラームをオフにしようか。」
ツッコミ「スマホにセットした時間を本当に忘れてしまうだろうが!」
ボケ 「なんなら、あの娘とのデートの待ち合わせの時間も忘れさせるよ。」
ツッコミ「何でだよ!そして、あの娘って誰?」
ボケ 「あの娘って、仲間になった魔法使いの女の子に決まってるだろ。」
ツッコミ「えぇ?魔法少女と付き合ってるのかい!」
ボケ 「そこもポイントなんだよ。
まだポイントがあって、魔王の手下の四天王なんだけど…。」
ツッコミ「ほう、どうした。」
ボケ 「四天王すべて仲間にするの。」
ツッコミ「そこもちゃんと戦おうよー。」
ボケ 「でも、魔法少女を口説いたんだよ。四天王ぐらい説得できるでしょ。」
ツッコミ「まさかの少年、おしゃべり上手!」
ボケ 「当然!やっぱり、すだち、お酢、ライムは、
美容についての会話にはマストアイテムだよねー。」
ツッコミ「それは関係ないだろ!次進めろや。」
ボケ 「いよいよクライマックスの戦い。
魔王と対決するのは、勇者となった少年、魔法使い、僧侶、賢者、
そして『元四天王達』!」
ツッコミ「『四天王』も仲間なんかい!
なんだか、魔王かわいそうになってきたなー。」
ボケ 「もう、大ヒット間違いなし。」
ツッコミ「そんだけ言うんだったら、
ゲーム中毒になる人もいっぱいいるんじゃないのー。」
ボケ 「ちゃんと、対策するよー。『お酢』と『ライム』は、冷蔵庫で保管。」
ツッコミ「食中毒違うわー。やめさせてもらうわ!」
ボケ 「やめてもいいけど、魔法少女との待ち合わせは忘れないでね。」
ツッコミ「もういいよ。」
2人 「ありがとうございました。」