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不死の体と世界紀行  作者: Rafu-ラフ
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拾われた子



硬いベッドの上で目を覚ました

このベッドただの木組だけでシーツも何も無い

どうやら何かの施設内のようだ


「ここは?」


声に出した途端恐怖を感じた

誰か来る!


あの牢獄の中で何年間も怯えながら生きてきたせいで知らずのうちに気配の感知が鋭くなっていたようだ


「お?起きたね」


男はこちらに近ずいて来る敵意は感じない


「安心してここは王都のフィスタクだよ」


フィスタク...確か俺の村の近くの都市

目の前にいる人が着ている服の紋章もこの国のもの

どうやら国外には出ていないらしい

「あなたはこの国の騎士ですか?」


「おっと、自己紹介がまだだったね俺の名前はジン・リベラ 正確には騎士ではなく聖騎士だよ」


「僕の名前はルタ・フォルカスです」


久しぶりに名前を名乗った気がするそれどころか会話すら久しぶりなのかもしれない


ジンはまだ20を過ぎたくらいのいかにもな好青年な感じだ


「よし!ルタちょっと待ってて飯を持ってくるよ」


男はそのまますぐ近くにあるドアを開いて出ていった


聖騎士か確か国と国の争いのための騎士団だった気がするがどうしてそんなやつが俺の前にいるのか


「とりあえず情報収集だ」

体がちゃんと動くことを確認して部屋の外に出た

部屋の外は広い廊下になっていた


さて、どっちに行くか

あてがあるはずもなく適当に歩くとこにした


数分して人の気配がした

こちらに向かって歩いてくる

部屋の中に入って話を盗み聞くことにした


「おい、2日前に見つかった子供目を覚ましたらしいぞ」


「ああ、あのデカいクレーターに倒れてた奴か」


そのまま通りすぎて行ったが

どうやらその子供とは自分のことらしいが

あの魔力暴走からまだ2日しか経っていないのか


...お腹がすいた

こんな訳の分からないことが起きても体は正直なようで

「部屋に戻るか…」

空腹感に押され部屋に戻った


これまた久しぶりのまともな飯を食べながらジンと言う男に質問してみる


「僕を見つけたのはジンさん?」


「ああ、ここまで運んだのも一応俺だよ」



「ありがとうございます。ところで僕はこれからどうしたら?」


「そうだなぁ...家族は?」


「多分死んでいます。」


「そうか、それなら俺の家に来い」


「...」


どうやらこの顔つきは本気らしいが

はてこの男どういう考えをしているのか


しかし他に頼るような人もいない今この人以外に頼ることが出来ないのも事実だ


「本当にいいんですか?」


「全然いいよ」


顔を覗き込んで聞いたが変わりはなかった


「えっとそれじゃあ、お世話になります...」


「そんじゃこの服に着替えて、そのボロい服のままだと外は歩けないからね」


確かに今着ている服は所々破けたりしている

爆発を起こしてクレーターを作った割には外傷がないのが気がかりだ


早速着替え終わって部屋を出た


「ここは俺達騎士の訓練所みたいなところだよ」


訓練所だったのか普通は治療所とかに寝かしておくものでは?

まぁ外傷がなかったから別にいいのだろう


訓練所の外に出た途端

人の波が見えた


道に立ち並ぶ出店 置いてあるものはそれなりに良い質に見える



「お~いルタ行くぞ」


俺を呼ぶ声がした


「ちょっと待ってください」


ジンさんはドンドン先に進んでいく

それに負けないように着いていくので精一杯だった


5分歩いてとある路地に着いた


ここが家なのか?


「でけぇ~」


確かに家らしきものはある

しかし村にいた頃には見たこともないくらいデカい家だ、 否 屋敷だった


俺ここに住むの?

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