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マイパリピー・リポート  作者: オヒョウ
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2018.05.26の午前中

 旅は床ずれ、夜は寝酒。ってのは私には無縁の話にて。

 こんたいりちふに、を皆様は御存知でしょうか?

 御存知ない? 私は知っています。知っているだけですが。


 まぁそんな感じで。

 今年も福岡県で「なろう仲間」と定例のオフ会を致しましたですよ♪


 今月は檀家さん二軒から、危篤間近の報がありちょいとハラハラ致しておりましたが、後に持ち直されたとの連絡があり、大丈夫だろうと思った5月25日の夜。

 復活した恐竜達がウヨウヨしている島に、現実ガン無視の理想主義者のトンチキと金儲けを企むマヌケとその他大勢がワーワーやって沢山の人が死んでめでたしめでたし、ってな映画をテレビで鑑賞。

 投げっ放しやりっ放しでもCGを駆使すれば観れる物になるという教訓を得て、執筆活動を行い、夜中1時頃に就寝。

 そして翌日、5月26日。

 朝5時に起床し、天王寺の寺を出て流しのタクシーに乗って新大阪駅へ。

 6時5分発の新幹線に乗って一路、博多へ、ビー・アンビシャス!

 車内販売でアイスコーヒーとサンドイッチのセットを買い、朝食を済ませたら朝寝の時間。まどろんで目が覚めてまどろんで寝て目が覚めてを幾度か繰り返し、8時過ぎに何となく目が覚めたので携帯をチェックしたら、親からのメールが。檀家さんからの訃報でした。

 即座に立ち上がり、メモ帳を持って喫煙ルームへ移動しようとしたら、直ぐ後ろの座席に何となく知っている顔が。多分見間違いだろうと思い、移動。

 連絡があった檀家さんは、先の二軒とは全く違う家からでした。遣り取りする事暫し。明日明後日の通夜葬式ならば大丈夫と伝えて電話を切り、煙草を二本、煙と灰にしていたら折り返しの連絡が。

 今晩お通夜を勤めて欲しいとの事。さて、困ったぞと思いながら座席に戻る。

 見間違いではなかった。

 伊藤大二郎(以降、伊藤)さんだった。

 やぁやぁ一年ぶりだね、御無沙汰やん。元気でいたか?と挨拶交わしてちょっとしたら、博多駅に到着。

 一緒にホームへと降り立てば、下へと向かうエスカレーターに、読んでいるだけの人(以降、読むだけ)さんだ。手を振って挨拶して、三人揃って改札出たら、雨模様。

 おや、曇りの予定じゃなかったっけ? 湘々と濡れながら本日宿泊予定のホテルへチェックイン!

 尤も、読むだけさんは日帰りなので、私と伊藤さんだけ手続き……。

「済みません、急用が出来たので今日の宿泊をキャンセルしたいのですが」

 宿泊手続きは伊藤さんのみ。私はホテルのロビーで知り合いの住職に電話。お通夜を勤めるのは難しいので、代理を頼む為である。それは檀家さんからの申し出でもあったので。

 檀家さんと葬儀屋さんにも連絡し、お通夜は知り合いの住職に、お葬式は私が勤める段取りの手配を完了する。

 ってな訳で、駅前の喫煙可のお店にレッツゴー。グレープフルーツジュースを頼んだつもりが何故かジンジャーエールを飲みつつ、トーストとソーセージとサラダで朝御飯を。煙草を吸ってくっちゃべっていたら、私は伊藤さんの父上5歳下であった事を知らされる。

 ショック! ショック! アイアンショック!!


 ……おかわり戴けたであろうか? 車内では朝食で、店内では朝御飯であった事に。


 腹を満たしたら三人でタクシーに乗って、邂逅地点へ移動だぜ。

 タクシー降りて空を見上げたら曇り空。雨が止んだぜ、イヤッフー♪

 やぁやぁ、筑前筑後(以降、筑前)さん、佐竹三郎(以降、佐竹)さん、とアルミ完成ヒン(以降、アル)さん、御無沙汰御無沙汰。皆さん元気そうで何よりだ!

 レンタカーで移動するオッサン六人。運転手は読むだけさん、ナビは筑前さん。

 なろうにて名作・傑作・以下略を書き記してきた六人の話題は勿論決まっている。

「ダンゴムシは仮想通貨たりえるか?」である。

 高尚にして活発な議論をしている内に、車は目的地へ。

 福岡県糸島市にある<桜井神社>だ。

 気がつきゃ雲は薄れ、すっかり晴れているじゃあないかよ御天道さん!


「この近くにベーグルの美味しい店がある」


 突然、衝撃の告白をなされた筑前さんに付き従った私達は、脇目も振らず<Spoonful>へ。私はチーズ・レーズン・クランベリー・ソルト&ペッパーをゲットだぜ!

 無事に食料を入手した六人は、当初の目的地の<桜井神社>へ参詣する。

 山の中腹にある<桜井神社>は実に面白い謂れのある御社であった。

 詳しくは、筑前さんの『私本黒田太平記』「第九回 二代 黒田忠之③~改革者、その魂の孤独~」https://ncode.syosetu.com/n2039cj/11/ を御参照あれ♪

 挿絵(By みてみん)

 挿絵(By みてみん)

 杉木立を中心とした雑木林の鎮守の杜。静寂と荘厳に満ちた世界でした。観光バスがやって来て、多少賑やかだった瞬間もありましたが、何となく以前に訪れた鹿島神宮を思い出したりしましたよ。大きさは全然ちゃうけどね。

 信仰が活きていて、地元の方々に大切に護られているってのが体感出来る、森林浴に最適な場所。

 ふと無用心に分け入ったら出て来れないかもしれないなぁ、とも思ったり。

 参道を上り奥宮の<桜井大神宮>へと参らば、社殿の茅葺屋根から立ち昇る湯気を見上げるのもまた嬉しからずや。参道でお日様を浴び咲き出したヤマアジサイもまた美しき哉。

 筑前さんの案内で次に赴いたのは、<糸島市立志摩歴史資料館>。

 まぁ此処も見所満載で。

 改めて古代人や古人、紀元前から昭和の時代に至るまで、人々は如何に生活を良くしようと考え工夫を凝らして来たかが一目瞭然で。

 今が素晴らしいと思えるのは、昔から其の時々の人々が苦心を重ねた結果なのですやね。

 今を生きる私達も、後世の人達に「頑張りましたね、おおきにでした」と言って貰える時間を重ねなきゃ、とも思いましたよ。

 しかし、<千歯扱き>と<踏車>を初めて見ましたよ。

 挿絵(By みてみん)

 挿絵(By みてみん)

 実に簡素でありながら、何と便利な道具である事か。考え付いた人は、ホンマに偉いねぇ。

 ブラウン管テレビと黒電話が展示されていたのには、膝から崩れ落ちそうになりましたが。

 ああ、昭和は遠く為りにけり。


 さぁ、昼御飯だ!

 当初の予定では御刺身三昧・海鮮丼万歳の予定でしたが、運悪く行った御店は行列が。

 後の予定を考えれば、並ぶだけで1時間は無駄になりそうだ。天は我らを見放した!

 だが、しかーし!

 ニョルズ神は見放されても、アシュタロテ神は我らを見放されなかったのですよ、ハレルヤ!

 海産物が駄目でも、うどんがあるじゃないか!

 福岡県と言えば、うどんですようどん!

 日本のうどんは本来、手延べうどんが主体である。此れは大宝律令のベータ版にも記されている真理である。

 五島列島の五島うどん、秋田県の稲庭うどん、群馬県の水沢うどん、三重県の伊勢うどん、名護屋のきしめん、などなど。

 しかし、香川県の切りうどん原理主義者の無辜の信者である伊藤さんは、仰った。

「うどん、と言えばコシのある、讃岐うどん!」

 うどん、と言えば柔々の浪花うどんで育った私は、断言する。

「そんな事ないよー」

 そして、お昼御飯は美味しい福岡のうどんの名店<牧のうどん>へ。

 注文の品を頬張る伊藤さんは申された。

「コレはコレで美味しい」

 和解の時である。人は美味しい物を口にすれば、争うなどと野蛮な行為を忘れ、人は一段も二段も高いステージに上れるのである。

 腹いっぱいになりゃ、人は其れだけで幸せになれるのだ。やなせたかし御大はその思いで『アンパンマン』を世に生み出されたのだと言う。

 古人曰く「食えよ、太れよ、腹満ちよ」と。誰が言ったよ、そんな事?

 挿絵(By みてみん)

 ああ、美味しかった! 福岡のうどん、サイコー!


 満腹になった処で、後半は次回に。

 今宵は此の辺りに致しとうござりまする、アテプレーヴェ、オブリガード♪

 午後も盛り沢山でしたので、分割しました。

 待て、次号。

 待たなくても、書くよ♪

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