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【七話】シングインザレイン
「どちらさんで、訪問販売はお断りなんだが。」
私は左肩に刺さったガラスを抜きながら聞いた。
平然としてるがとても痛い。注射の比ではない。涙目である。
「我々は楽園騎士。時間秩序と破損殺人を繰り返すものに名誉的英雄制裁を」
ーーーなにを言ってるんだ、パルスのファルシのルシがパージでコクーン??ーーー
刹那、そのピンクのキティージャージを着た男はゴルフクラブで殴りかかってきた。
「あーあ、出会っちまったなぁ?熱くなるなよ、山利夫騎士さんよぉ?」
ゴルフクラブとブラッドダガーが激しくぶつかり合い火花が散る。
「貴様、その剣術どこで学んだ?」
スキンヘッドのキティージャージは表情を崩すことなく聞いてきた。
「殺した父と母だ」
「フッ、曲芸団仕込みということか」
久々にこんな強敵と出会った。
面白くなってきた。
その時
ーーー時間遡行聖夜十字架ーーー
全く三田は空気を読まない、絶対にもてないだろう。
そう思いながら私は目を閉じた。
瞬間私の脳裏に父と母を殺した時のことを思い出した。
「ワタシハセカイニサヨナラスルノ」




