【六話】最悪で最惡
「駅前でお茶でもしばいて帰ろうよ、まなちゃんさん」
結局あのあと私は何度も何度も殺害を試みた。しかし幾度となく時間遡行をくらい、精神障害一歩手前だった。
きみが素直にならない限り云々かんぬん。
私はこいつをしばらく観察することにした。
「何がお茶だ、1人でしばいてこい」
私は机に伏せたまま暴言的返答に答えた。
憂鬱
「コーヒー2つ…」
かくゆう私も所謂反抗的甘噛娘というものだろう。
結局近くの洒落星珈琲店に入った。
「僕は黒珈琲派なんだ。」
「無理して飲むなよ、ほら、砂糖入れろよ。」
「君は入れ過ぎだ、砂糖過剰摂取的病になるよ。」
「うるさい余計なお世話さんだ。」
結局こいつの好みの話なんてどうでもいい。
こんなとこからさっさと帰りたい。
そもそもこんなおしゃれなカフェは嫌いだ。滅べ。
ーーーだがしかしbutーーー
こいつが何者でどこから来て何が目的なのかを知らなければ。
先には進めないだろうし、延々と循環の如く高校生活を送るだろう。
「お前は……」
刹那、かぶり気味で三田は話し出した。
「君は3年前、父と母を殺しただろう。」
「弟もな」
即答だ、こいつには隠しても無駄だろう、無駄というより、知っていたんだろう。
「そうそれが全ての原因であり、この世界線の理が……」
瞬間目の前の机が吹っ飛んだ。
ガラスの割れる音、叫び声。
私の頼んだ珈琲が宙を舞う。
あーあ、ホイップの乗った美味しそうなやつだったのに。などと考えてしまった。
「ここにいたか影的暗殺忍女」




