【五話】コンタクトアサシン
憂鬱。
私は学校が嫌いだ。どれくらい嫌いかというと椎茸くらい嫌いだ
男とどうだのこうだのすったもんだの話ばかり。周りの女は猿ばかりだ。
女の性欲のピークは30代からと言われているがあれは嘘だろう。絶対ウソだ。
しかしまぁ器物破損欲が抑えられない私もまた一種の猿なのだろう。
「ねぇまなりんはどう思う?やっぱ大きければ大きいほどいいよね?」
低俗な女め、今度路地裏で殺してやる。
「私は短剣で十分」
「短小包茎でいいってこと?まなりんってかわってるね」
矛盾…リトルでビッグなのか。
そうこうしているうちに朝礼が始まった。
「今日は転校生を紹介する」
ザワッ!!
おかしい、3日前は転校生がくるという事案はなかった。
私の心の臓が大きな音を立て鼓動は早まる。
「三田聖夜です。よろしくお願いします。」
トゥンク
私の恐怖畏怖絶望遺伝子が疼いた。
刹那、私はブラッドダガーを構え三田に切りかかった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!血雨洗礼」
「全くせっかちだなぁ、君は。あの日あの路地で出会ったのはたまたまじゃなく必然。君が素直にならない限り同じ時を循環の如く廻り終わらない。」
「また会おう」
そしてまた柔らかい気がするだけの光に包まれた
ーーー時間遡行聖夜十字架ーーー




