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【四話】禁断の果実は何処に
「表裏一体・・・・」
私はそう呟いた。
二度目の接触の後、私は三日前まで飛ばされた。
その日はいつも通り、五月蝿い目覚まし時計に起こされた。私は五月蝿いのが嫌いだ。
制服に着替え階段を降りた。
冒頭では語られなかったが、私は高校生だ、今時な女子高生だ。
可愛いものも好きだし、流行にだってすぐに乗っかっちゃう系女子だ。
ただひとつの問題を除いて
私は所謂、器物破損常習者、そう器物破損症候群である。
いつからだろうか、最初はお気に入りの本、CD、人形、そんなものばかりだった。
中学二年生の頃だ。初めて人を殺した。
なんの罪もない同級生だった。
そのとき私の中に快楽と狂気が同時に湧き上がった。
それからというもの夜になると短刀を持ち出し夜の街を徘徊した。
お気に入りがあの路地だった。
そう、あの時間遡行を武器とする男と出会った場所だ。
味のないコーヒーとパンを食して、座っている弟と父と母に
「行ってきます」
と挨拶をして、もう動くことのない、ただの屍に挨拶をして家を出た。




