第一章)暗殺者(仮)が今は・・・・・・な第九話
一週間ぶりです。第九話、どうぞ
魔力測定を終えた俺は、とりあえず、自分の部屋に戻った。
まず、考えるべき問題がある。
俺の魔法に関しての情報が漏れることについてだ。
俺の家は、王国の上級貴族。しかも、俺自身はその上級貴族の長男。更に、小さい頃(今もだが)にやったいろいろなことによって、『神童』とすら呼ばれてしまっているしな。少なくとも、王には情報が漏れると思う。そうなれば、なんか面倒なことに巻き込まれる気がするから、やなんだけどなー。まあ、最悪、この力を使って脅せばいいんだが、それはできればやりたくないからな。一応、アルフォンスは、あまり他言しないような心理に追い込んでおいたけど、どれだけ効果があるかわからないしな。まあ、考えてもしょうがないか。
コンコン
「おぼっちゃま、少しよろしいでしょうか?」
「ああ、いいよ」
俺は、考え事を一旦中断して、ベッドから椅子に座りなおす。
そして、ちょうど俺が座ったところでドアが開かれる。
ドアから入ってきたのは、20歳くらいの青年。赤い髪を黒く染め、肩口ぐらいでバッサリと切ってある。目は元の髪の色と同じ赤。身長は165cmくらいだったけ?見た目だと、160ちょうどぐらいに見えるんだけどね。
と、まあ紹介したが、こいつはあの暗殺者(仮)だ。ちなみに名前はリオス。
今は俺に命を救われたことに感激して、家で俺の護衛として働いている。
「で、何の用?」
「はい、今日の魔力測定及び、対応属性調べはどうだったのでしょうか?と言う要件です」
なんか、文脈がおかしい気がするが、何を言いたいのかわかったからいいや。
「あー、ちなみになんでそれを聞く?」
「おぼっちゃまの護衛として、おぼっちゃまの力を知りたく」
「あー、そういうことか。結果はまあまあだったよ」
「えーっと、具体的にはどうだったのでしょうか?」
「まず、対応属性だけど、基本属性は火、水、雷、風、土。特殊属性は、対抗、精神に、ユニーク属性二つ。魔力保有量は137080くらいだっけ?」
「・・・・・・それでまあまあと言えるのは、おぼっちゃまだけですよ」
あまり、まあまあではないけどな。
にしても、やっぱり反応が薄いな。こいつは、出会い方があんなだったから、俺のやることなすことあんまり驚かないんだよなあ。俺としては、騒ぐやつよりも静かな方が嬉しいからいいけど。
「ちなみに、ユニーク属性は?と、言ってもそれだけは教えてくれませんよね・・・」
「当たり前だ。そのうち、両親の記憶もなんとかして消すつもりだし」
確か、どっかに記憶を消すツボがあったよな?
「・・・はあ・・・おぼっちゃまの規格外っぷりには驚かされっぱなしです」
「そう言う割には、あんまり驚いてないように見えるけどな・・・」
って、あれ?
自分で言って初めて気づいた。
魔法で記憶消せばいいんじゃね?
「あ、急用ができた。ちょっと、行ってくるわ」
「へ?あ、ちょっと、おぼっちゃま!?」
そうと決まれば、早速使おう。




