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黒天の破壊者  作者: Solu
第一章 暴食の大陸編
9/60

第一章)暗殺者(仮)が今は・・・・・・な第九話

一週間ぶりです。第九話、どうぞ

 魔力測定を終えた俺は、とりあえず、自分の部屋に戻った。

 まず、考えるべき問題がある。

 俺の魔法に関しての情報が漏れることについてだ。

 俺の家は、王国の上級貴族。しかも、俺自身はその上級貴族の長男。更に、小さい頃(今もだが)にやったいろいろなことによって、『神童』とすら呼ばれてしまっているしな。少なくとも、王には情報が漏れると思う。そうなれば、なんか面倒なことに巻き込まれる気がするから、やなんだけどなー。まあ、最悪、この力を使って脅せばいいんだが、それはできればやりたくないからな。一応、アルフォンスは、あまり他言しないような心理に追い込んでおいたけど、どれだけ効果があるかわからないしな。まあ、考えてもしょうがないか。


 コンコン


 「おぼっちゃま、少しよろしいでしょうか?」

 「ああ、いいよ」


 俺は、考え事を一旦中断して、ベッドから椅子に座りなおす。

 そして、ちょうど俺が座ったところでドアが開かれる。

 ドアから入ってきたのは、20歳くらいの青年。赤い髪を黒く染め、肩口ぐらいでバッサリと切ってある。目は元の髪の色と同じ赤。身長は165cmくらいだったけ?見た目だと、160ちょうどぐらいに見えるんだけどね。

 と、まあ紹介したが、こいつはあの暗殺者(仮)だ。ちなみに名前はリオス。

 今は俺に命を救われたことに感激して、家で俺の護衛として働いている。


 「で、何の用?」

 「はい、今日の魔力測定及び、対応属性調べはどうだったのでしょうか?と言う要件です」


 なんか、文脈がおかしい気がするが、何を言いたいのかわかったからいいや。


 「あー、ちなみになんでそれを聞く?」

 「おぼっちゃまの護衛として、おぼっちゃまの力を知りたく」

 「あー、そういうことか。結果はまあまあだったよ」

 「えーっと、具体的にはどうだったのでしょうか?」

 「まず、対応属性だけど、基本属性は火、水、雷、風、土。特殊属性は、対抗、精神に、ユニーク属性二つ。魔力保有量は137080くらいだっけ?」

 「・・・・・・それでまあまあと言えるのは、おぼっちゃまだけですよ」


 あまり、まあまあではないけどな。

 にしても、やっぱり反応が薄いな。こいつは、出会い方があんなだったから、俺のやることなすことあんまり驚かないんだよなあ。俺としては、騒ぐやつよりも静かな方が嬉しいからいいけど。


 「ちなみに、ユニーク属性は?と、言ってもそれだけは教えてくれませんよね・・・」

 「当たり前だ。そのうち、両親の記憶もなんとかして消すつもりだし」


 確か、どっかに記憶を消すツボがあったよな?


 「・・・はあ・・・おぼっちゃまの規格外っぷりには驚かされっぱなしです」

 「そう言う割には、あんまり驚いてないように見えるけどな・・・」


 って、あれ?

 自分で言って初めて気づいた。

 魔法で記憶消せばいいんじゃね?


 「あ、急用ができた。ちょっと、行ってくるわ」

 「へ?あ、ちょっと、おぼっちゃま!?」


 そうと決まれば、早速使おう。





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