第一章)第五十話 襲撃 ①
遅くなって済みませんm(__)m
最近体調が優れないため、亀執筆がさらに遅くなってしまっています
「何・・・? ・・・今の音・・・爆発音?」
セレーナが呟く前に、俺は『魔力探知』でミニマム王国王都内の様子を探った。すると、出入門付近に大量の魔力が集まっていた。その中でも、強力な魔力が多数確認できた。約30くらいあるが、多分、魔王達だろうな。そして、その中の一つの魔力に覚えがあった。
「ちッ!! 『予測』よりもかなり早いな」
急に現れたことから、おそらく『転移』系の魔法を使ったようだな。
「・・・『予測』・・・?」
「おそらく、ベルゼブブの襲撃だ。とりあえず一緒に行くぞ」
「えっ!? 私も!?」
「当たり前だろ。ここにいても殺されるだけだ」
「っ!!」
正直、この状態のセレーナを連れて行くのは足でまといだし、不安要素が多い。しかし、ここに置いておくほうがもっと危険だ。うちの連中に狙われるだろうし、ベルゼブブによる襲撃の以外のもう一つの方の気になる件がベルゼブブとの戦闘中に起こった時、俺の傍に居てもらわないと対処に困る。
「で、でも・・・足でまといに・・・」
「問題ない。それにいざとなればお前の《裏人格》を叩き起せばいい」
「・・・」
おそらく、《裏人格》さえ出させれば、あまり問題ないだろうけど、今までの傾向からして時間制限があると思う。しかも、その時間はかなりバラつきがあるため、正直当てにならない。まあそれでも、俺の感覚からすると、ベルゼブブ程度なら瞬殺できるだけの実力があると思うから大丈夫だとは思うが。
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出入門付近。
多数の死傷者を出しているものの、ミニマム王国防衛兵と冒険者の連合隊は持ちこたえていた。防衛兵のほうは正直あまり使い物にはなっていなかったが、冒険者側に指揮官としてギルドマスター、アグニ=バーステッドがいるためか、ギリギリのところで持ちこたえている。勿論、それだけでなく、ベルゼブブや上位の魔王が全く参戦していないということもあるだろうけどな。
俺はその戦闘を見ながら、この状況を一発で打破する魔法の魔法式を組んでいた。
「早く行かないの? 見るからに危ないと思うんだけど・・・」
「ちょっと待て。あと少しで魔法式が完成する。それに、今、俺が出て行っても死傷者の数は変わらない。むしろ、後方にいる魔王やらベルゼブブが出てくる可能性の方が高いから増えるだろうな」
「・・・」
「こういう時は感情に任せて出て行っても意味がないというか、逆効果になることも多いからな」
「・・・でも・・・」
「話は後だ。魔法式が完成した」
俺は完成した魔法式に魔力を流し、魔法を発動させる。
「『エレクトロン』」
次の瞬間、後方に存在していた魔族のほとんどが炸裂した。
次話投稿は来週のうちには何とかするつもりです




