第一章)第四十六話 夢
予約投稿忘れてました。すみませんm(__)m
「―――お前は―――イ―――稲富誠斗――――――か」
その問いに俺は答えない。
「―――、デ―――で―――ていたが―――まで―――壊―――とはな」
俺は目の前の男を睨みつける。
「―――う、睨むな。俺は―――とは違う」
その言葉は上辺だけだと俺は判断した。そして、
「―――と、ま―――しょうがないか―――お手並み拝見、といったところか」
男が声を発すると同時に飛びかかった。
―――――――――――――――
・・・・・・。
師匠と出会った時のことを何故だか夢で見た。転生してから今まで一度も見なかったのにも関わらず。
夕方、自室に戻った俺とセレーナは、一緒に睡眠をとった。いくら規格外とはいえ、一応7歳児の体だ。休憩は小まめに必要になる。まあ、一応『計算行動』や、魔法とかで睡眠をあまり必要としないする様には出来るが、それをやると後が怖い。ちなみに、ベッドは同じだ。・・・・・・これは危険だからしょうがない。そう、しょうがない。しょうがくせ・・・じゃなくてしょうがない。
俺は徐々に強くなっている馬鹿な考えを消すためにさっきの夢のことを思い出す。
あの時(確か最初に師匠にあった時だったか)、殺す気で行った俺に対して師匠はおそらく反撃をして、俺の意識を刈り取った。気づいたら俺はベッドの上だったからな。何をされたのか全くわからなかった。当時はまだ『計算行動』を覚えていなかったし、ただの10歳児のガキだったからしょうがないとは思えるが、多分、今同じように相対しても大して変わらないと思う。師匠の動きは『計算行動』が何一つ通用しないからな。『第一技・予測』は予測計算が終わる前にやられる、もしくは逆算されて潰されるし、他の『計算行動』も同じようにしてやられる。あ、10歳のガキの発言について、今もガキでしかも7歳というのは気にしないで欲しい。精神的には22、3歳だからな。
まあ、それはともかく、今何時だ? 感覚的にはもう地球で言うところの7時相当だと思うのだけど。俺は時間を確認しようとベッドから起き上がった。否、起き上がろうとした。
「・・・んっ・・・」
・・・忘れてた。セレーナと一緒に寝たということはつまり、
ギュー
抱きつかれるということだ。
しかし、なんなんだ、セレーナの抱きつきは。俺が離れようとするのを感知して自動で力を強めるのか? さっきまで全くわからなかったからかなり弱い力で抱きついていたはずだ。・・・・・・それだけ俺に離れて欲しくない。つまり、それだけ俺に依存しているということだ。このあたりも考えていかなきゃいけないな。
その後、俺はセレーナを起こして夕食を食べに行った。
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