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黒天の破壊者  作者: Solu
第一章 暴食の大陸編
4/60

第一章)三歳じゃないだろな第四話

 はーい、前話から2年経ちました。

 読書家の稲富誠斗こと、セイト=イルヴィナスです。

 なんでいきなり2年後かって?

 俺がちゃんと喋れるようになった以外、特に何もなかったからだよッ!そんでもって、今日やっと父親に会えるからだよッ!

 そうッ!

 生まれてから、まだ一度も父親に会ってないのだよッ!!

 書斎にはよく行ったけどッ!!

 いい加減切れるのやめろぉ?

 セリムがうざったすぎて、キレっぽくなってるんだよッ!!

 この前、


 「かあ様ウザイ」


 って言ったら、


 「きゃー(≧∇≦)!!セイちゃんが喋ったぁ~~♪かわゆぃ~~♪」


 と、喋った内容はガン無視された。そろそろ、セリムに対して怒っていいかね?

 というか、三歳児は普通に喋るよな?あんの親馬鹿は、いつまでたっても子離れできんのかね?


 そんな感じで、本を読みながらいろいろ考えていたら、何かが窓に近づいてきた。

 まさか、父親じゃないだろうな?


 バリンッ


 窓を割って入ってきたのは、いかにも暗殺者ですと言っているような黒い格好をした人だった。そいつは、父親の書斎から持ってきていた本を読んでいる俺を見つけると、こっちに来て手に持った刀みたいなのを振り下ろしてきた。

 俺は、それを本を見ながら躱す。


 「チッ」


 舌打ちすんなよ。

 これ、俺の本じゃないから斬られるわけにはいけんのだよ。というか、この本面白いんだぞ。日本で言うところのラノベ的なやつ。タイトルは『ザ・冒険記』。タイトルは意味わからんが、笑いアリ、友情アリ、グロアリ的なやつ。意味わからんかな。俺の解説力に期待するな。簡単に言うと、主役がバトって、友情結んで、大量虐殺して、ハーレムつくるやつだ。放送禁止用語もバンバン出てくる。なんでこんな本があるんだ?


 「なんで当たらねえんだッ!!(小言)」


 いい加減、うっとおしいな。ここは、


 バシッ


 「んな、、、ッ!?」


 片手真剣白刃取り~。

 左手の親指と人差し指でやってみたけど、案外簡単だな。あ、そうそう、この世界では左手が利き手の人が多いけど、俺は右だぜ。左っぽく振舞っているがな。

 暗殺者(仮)は刀が動かないのを悟ると、刀から手を離して左足で回し蹴りを繰り出してきた。それを見た俺は、前世でも使っていた特異技を使った。


 『計算行動・第四技・流し』


 次の瞬間、俺の脇腹に回し蹴りがヒットする。と、同時に、俺は体を不自然に動かした。


 バギッ


 そして、回し蹴りに込められていた運動エネルギーの全てが俺の左足下の床に流れ、床板が折れた。

 うわ、何気スゲエ威力。俺じゃなかったら内臓潰れてたぞ。

 『計算行動・第四技・流し』は、相手の攻撃の方向、力量、速度などを見て、頭の中で計算、処理し、それに合わせて運動エネルギーを受け流す技なんだが・・・この体でもあっさりできたな。前世の俺は血を吐くような努力をしたっていうのに。まあ、計算部分が一番重要だから、体の方はいいんだろうけど。ちなみに、この技は『計算行動』の中で、最も簡単な・・・技だ。


 「な・・・ッ!?」


 と、暗殺者(仮)君は、今更俺がダメージがゼロなのに気づいたようだ。驚愕したが、それも一瞬、流れるような動きで踵落としをくらわせようとする。おお、結構綺麗なフォームじゃん。なら、これぐらいの力加減と速度かな?

 頭の中で膨大な計算処理をしながら、今度は、俺も明確に動いた。ただし、本を読みながら。


 『計算運動・第二技・反射』


 俺は踵落としに対して、垂直に手の平を突き出す。大した力も入れずに。

 そして、手の平にぶつかった踵落としは、逆に上方に跳ね返り、暗殺者(仮)の顔面に激突した。顔面に、自分の踵落とし(上げというべきか?)をくらった暗殺者(仮)は、そのまま気絶した。

 『計算行動・第二技・反射』は、『第四技・流し』と同じように、攻撃の方向、力量、速度などを見て、頭の中で計算、処理し、それに合わせる技なのだが、受け流すのではなく、そのまま反射させるのだ。難易度的には、『第四技・流し』よりもちょっと難しいぐらいかな。

 それにしても、この暗殺者(仮)は、どうすればいいかな?

 そう考えた次の瞬間、扉がバーンッって開いて、20歳くらいのイケメンが入ってきた。


 「セイト~、お父さんだぞ~。って、おい、この状況は何なんだ!!」


 なーんだ、このイケメンは俺の父親か。

 にしても、



 倒れている暗殺者(仮)と、その上で本を読んでいる俺。傍から見たら意味わからんわな。






今日はここまでです。

といっても、ストックゼロなんで、いつになるかわかりませんが、週一くらいのペースで書こうと思っています。



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