第一章)第十九話 男の娘?
遅くなって済みませんm(__)m
先々週、GE2が発売したため、やりこんでいました。おかげで現在合計で200時間オーバーです。いやそれでも、本当だったら先週の金曜日に更新する予定だったんですよ?でもですね、投稿時に間違えて全消ししちゃったんですよ。・・・・・・とにかく済みませんでした!!!
「女の子?」
目を覚ました少女に女の子と間違えられてしまった。まあ、それもしょうがない。何故ならば、俺の髪がかなり長いからだ。背中まである。しかも、何気にサラサラしていて綺麗だし、これなら間違えられてもしょうがない気はする。まるで男の娘だ。それに、これは俺基準でだが、結構女顔でもある、とも思う。碧い目はパッチリしていて大きいし、体型も女子と間違えられてもしょうがないくらいだ。まあ、7歳のガキは見分けがつかないこともあるから気にしていなかったのだけど・・・。最近は街で顔が売れすぎて女子と間違えられなかったから忘れてた。ちなみに、髪を切らないのは、切ると似合わないからだ。
「いや、俺は男なんだが」
少女の方を見ながら言う。実は、声も結構高い。少女の方は、かなり驚いた表情で聞き返してきた。
「えッ!?その顔と声で?」
「いや、嘘言ってどうする?」
「・・・うん、まあ、確かに・・・」
少女は自信を喪失したような顔で、もう一度聞いてくる。
「本当の本当に?」
「だから、嘘言って俺はなんか得でもあるのか?」
「・・・そうだけどさ・・・えーっと・・・言いにくいんだけど・・・」
ん?なんだ?
「・・・その顔で男とか・・・女性が見たら、自信喪失すると思う・・・」
つまり?
「・・・全ての女性の敵だと思う・・・」
こんなことを聞いても、俺は特に実感が沸かなかった。話した女性なんて、母親のセリムとメイドさんのナサさん、それからギルドの受付嬢くらいだし、一度も間違えられなかった。でも待てよ?セリムとナサさんはわかるとして、なんで受付嬢はわかったんだ?俺はその時には既に女の子みたいな感じだったし。
ちなみにこれは、ギルドに入る9歳以下の女の子が、例外を除いているはずがないからである。ギルドは、荒くれ者の集まりでもある。そんな中に小さい女の子が行けば、すぐに誘拐されたり、ちょっとしたことで暴行を加えられたりする。その為、親がまともなら絶対に行かせない。勿論例外はいる。受付の志願者や、緊急事態の時は来ることもあるし、親がまともでなかったり、冒険者になるしか道がない人達も来ることもある。稀に冒険者登録しにくる人もいるが、受付嬢は今まで一度もそんなことを経験していなかったので、はじめからこれは除外されていた。受付嬢が見る限り、服は綺麗で、髪もちゃんと手入れしてあり、裕福そうだったので、親がまともではない、冒険者になるしかない、受付の志願者、というのはないと判断。裕福なところは、そもそも受付にはならないからだ。かと言って、緊急事態でもなかった。つまり、男の子の冒険者登録希望者、と、消去法で推測していたのだが、この時の俺はそんなことは知らないため、考え込んでしまった。
急に真剣な顔になって、考え込んでしまった俺に対して少女が、遠慮がちに声をかけてきた。
「あの・・・私、セレーナっていうんだけど、よかったら名前、教えてくれない?」
が、俺はどうでもいいことを考え込んでいて、少女が何かを喋ったことはわかっていたが、何を言っていたのか、全く聞いていなかった。
「・・・あ・・・えーっと・・・」
どうしよう。
聞いていなかったって正直に言うのはちょっと失礼だろうな。となれば、『第八技』を使うしかないか。『計算行動』の中でも、応用性がかなり高い『第八技』だが、脳をフル回転させるため、使った後はかなり疲れるのだ。できれば使いたくない。
だが、それをする必要がなかった。
否。できなかったというべきだろう。俺の気配探知範囲内に何かが侵入したからだ。
俺は立ち上がり、その方向を見る。いきなり立ち上がった俺に困惑する少女だったが、俺の目が何かを警戒しているものであるとわかったため、慌てて立ち上がり俺の見ている方向を見る。俺の気配探知が合っていれば、こっちに真っ直ぐ向かっている。形は恐らく人型にかなり近いな。
そして、およそ10秒後
そこから姿を現したのは、
「あ゛ぁ゛?あんな巫山戯た魔力、てっきり上位魔王か悪魔かと思ったから、挨拶しとこうと思ったに、来てみればただの人間かよ?つーかさっきの巫山戯た魔力、お前だよなぁ?」
いわゆる、『魔王』というやつだった。




