第一章)VSドラゴンの第十一話
直ったPCの調子が悪すぎる!!的な作者です。第十一話です。どうぞ
俺の一言で、ギルド内が一瞬で凍りついた。
いや、正確には言葉とともに出した、殺気で、か。
俺の今出している殺気は1%。俺の知る中で、この1%の殺気を受けて平然としていられる奴は4人しかいない。日本に住む一般人は昏倒するだろうし、場慣れしている奴らだとしても硬直して冷や汗は止まらないようになる。前に、北海道のヒグマ相手にやったら逃げだしてしまった。
そんな濃密な殺気に当てられれば、どうなるかなんて決まりきっている。
バタバタバタ
今の音は恐らく、依頼を出しに来ていた人達が何人かが昏倒した音だろうかな。
バタバタバタバタバタ
それは連鎖反応を起こし、次々に倒れていく。
バタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ
そして、俺を中心にほぼすべての人が昏倒していった。
残ったのは、一人の受付嬢と、顔に大きな傷のある大柄な男、右腕のない男に、全身黒ずくめの女?(多分)のたった4人だった。
俺は、「意外と残ったやつ少ないかなー」と思う前に、「1%はやりすぎた~!!」と思った。
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その後、俺の殺気を感じた面々は触らぬ神に祟りなしとでも言うかのように、俺から離れている。受付嬢も、最低限のことしか言わないし、ギルド内を俺が通ると、勝手に人がどいて道を作るなど、凄まじく恐れられている感じだ。たまに、あの場面にでくわさなかった奴が絡んできそうになったが、周りの奴らが全力で止めていた。「もう、あんな殺気は懲り懲りだッ!!」とでも言うかのような、(というか言ってた)形相で。
そんな訳で、実力を示したので依頼は受けられた。前後の文脈がおかしい気がするが、気にしないようにする。
ちなみに現在位置はミニマム高原の南端。
確か、討伐対象はグリーンドラゴン1体以上、ゴブリン15体以上、スプリットフラワーは、討伐後花部分を二十本回収(一体につき五本取れる)だったか。
とりあえず、手当り次第やるってもんだな。
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~十分後~
最初に遭遇したのはグリーンドラゴンだった。
グァァァァァァァァァァァッッ!!!!
こちらを見るなり、猛スピードで突っ込んでくる緑色のドラゴン。トラックよりも重いし速い。
総重量は、地面の陥没具合から考えて87.5t。スピードは時速84kmかな?このくらいなら問題ない。試しにあれをやってみるのには丁度いい的だ。
ドラゴンが迫る。
ドラゴンのすまじいスピードに対して、俺は左手を前に出して、左半身を前にして構える。
そして、接触。
普通なら原型をとどめないほどぐちゃぐちゃになるであろう俺の体は、無傷だった。
代わりに、
グチャ
ドラゴンの頭が陥没していた。
俺の、右手の人差し指によって。
『計算行動・第七技・反撃』
『計算運動・第二技・反射』では返しきれない運動エネルギーを返すために作られた技で、対象の運動エネルギーを一度、体の中を通して自らの体重のエネルギーを上乗せさせた上で相手に返す技。エネルギーの噴射点になった右手の人差し指は、粉砕骨折になってしまい、更には全身の筋肉がミシミシいっているが、まあ、この体でやったのは初めてだし、上出来だろね。前世では、タイミングを覚えるまでに、全身骨折とか2、30回してたし。
そんなことを考えながら、証拠部位の角を取っていると、この辺り一帯に大量の殺気が出てきた。
素早く辺りを見回すと、そこには・・・
軽く100を超えるゴブリン達がいた。




