第一章)記憶破壊とギルドの第十話
二週間ぶりです。知強を読んでいる人と、活動報告を見ている人は知っているでしょうが、13日の金曜日に自宅PCが壊れてしまったので、遅くなりました。済みませんm(__)m
どうぞ、第10話です
部屋を出て階段を下りるたら、早速アルフォンスに遭遇した。
「ん?どうしたんだ、セ「『記憶破壊』」
セイト、と続けようとした所を、魔法を使って記憶を破壊する。
脳細胞を破壊すれば、記憶を失うのは当たり前。本来は、ピンポイントに記憶を消すことは不可能だ。が、魔法ならば可能だ。なんせ、理論的には可能なことは・・・というか、ありえることはできるからな。
俺が消した記憶は、次元と破壊のユニーク属性に関しての記憶と、今の会話に関しての記憶の二つ。
とりあえず、ちゃんと記憶が消えているかどうか、確かめておくか。
「先程の測定結果を、一応確認しておこうと思いまして」
「ああ、それなら、ちゃんと覚えてるぞ。対応属性、基本属性、火、水、雷、風、土、特殊属性、対抗、精神、魔力保有量、137080だ」
よし、大丈夫そうだ。
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軽く礼を言ってから、今度はセリムの部屋に向かった。
ノックしたら、普通にいたのでそのまま『記憶破壊』を発動させた。その後、確認してみたところ、ちゃんと消えていた。
よし、これでユニーク属性については大丈夫だな。
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必要なことは終わらせたけど、これからどうしようかな。マジで暇だね。
なんにもすることはないから、寝るか。
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二年後。
俺は七歳になった。
魔力測定から特になにもなく過ぎた二年だけど、今日はいろいろとある。
まず最初にギルド加盟。
正式名は、冒険者ギルドだが、他にギルドというものがないので、冒険者という単語は抜かされていることが多い。
一応、事前に調べた情報をまとめると、こんな感じだった。
・ギルドに登録されたものは冒険者と呼ばれ、一部立ち入り地域に入る権限をもらい、様々な依頼を受けことができる。依頼の種類としては、討伐、回収、派遣、特殊に分かれており、特殊は緊急事態のみに発令される。どの依頼でも、失敗すると違約金を払わねければならない。
・冒険者にはランクがあり、低い方からH、G、F、E、D、C、B、A、S、Lと、10段階に分かれている。依頼も同じように分かれているが、HランクでもSランクの以下の依頼を受けることは可能。ただし、Lランクだけは特別で、これは最低Aランクでないと受けられないということだ。ランクアップのためには、自分と同じランクの依頼なら10回、自分のランクより上のランクなら10÷離れた数分、自分よりも下のランクのなら10×離れた数分(小数点切り捨て)の依頼をこなせばいいようだ。ただし、同ランクの依頼を必ず一回は受けなければならない。
実際に行ってみると・・・。
「・・・と、いうことです」
説明が意味わからんかった。
いや、意味はわかった。さっき、俺が説明した通りのだ。
だけど、
「(わかりにくすぎだろッ!!)※言葉に出しておりません」
「これで説明は以上です。早速依頼を受けますか?(・・・いや、こんな子供なんだし、流石にそれはな)」
「あ、受けます」
「えぇーーーッッ!?」
周りの人が、何事か?と、こっちを見てくる。おい、いきなり叫ぶとは失礼だな。
「す、済みませんッ!!意外だったもので・・・」
「それはいいですから、早く依頼書を見せてください」
「は、はい、済みません」
こいつ、新任か?人を見た目だけで判断すんじゃねえよ。
そんなことを考えながら、依頼書を見てみる。
グリーンドラゴン討伐依頼。ランクA。報酬、証拠部位、角一本につき10万G。最低討伐必要数、一体。依頼指定場所、ミニマム高原。
ゴブリン討伐依頼。ランクE。報酬、証拠部位である右耳一つにつき1万G。最低討伐必要数、十五体。依頼指定場所、ミニマム高原。
スプリットフラワー討伐、回収依頼。ランクD。報酬、スプリットフラワー一本につき一万二千G。最低回収数、二十本。依頼指定場所、ミニマム高原。
いい感じのはこんなところかね。他は、報酬が少ないか、依頼指定場所が遠いからなしだな。元々、小遣い稼ぎに来てるんだから報酬は結構欲しい。ついでに、あんまり離れると、時間がかかりすぎてしまうので、めんどくさい。
う~ん、どれにするか・・・迷うな。
ちなみに、ドラゴンは狩ったことはないが、暗殺者(仮)こと、リオスから、
「おぼっちゃまなら、簡単に倒せるでしょう」
などと言われているので、多分大丈夫だろう、と思う。
あ、というか、複数同時に依頼って受けられるのかな?できるなら、全部受けてやっちゃいたいけど。
「あの、複数同時に依頼を受けることって出来ますか?」
「複数同時・・・ですか?いくつでもできると思いますが、期限があるので、おすす「なら、この3つの依頼で、お願いします」め・・・・・・出来ませんが・・・。はい、この3つですねえぇぇぇぇぇ!?」
またか、この受付五月蝿い。
「えっと、ですね。あなたが、こんな依頼を受けるのは分不相応だと思いますよ。どうみても、剣とか持ったことのないような体つきだし、服装だって」
そういうことか。普通はそうだろうけど、
「・・・って、聞いてるんですかッ!?これは、あなたのためを思って・・・」
『五月蝿い』
俺の一言で、ギルド内が一瞬で凍りついた。




