次元の違うクズ。
(・・・たしかに、おかしい・・)坂本
すんなりだ・・・これと言った抵抗もなし・・
それに、俺の位置で、かつかつ聞き取れた・・・
知らない男にレイプされて、気持ちいいなんて言うだろうか?
娘じゃない・・・だから、顔を隠しているのか。
(龍也は、どこだ?ここに、着いて消えていった。)坂本
一台の車が、この場所にやって来る・・・
勿論、龍也。
浦田を、やってきた車に移す。
健二も、その車に。
(なんだ?・・・最後の詰め?渋谷の兵隊も帰っていく・・
俺と、この、犯された女が、外に残るだけ・・)坂本
車の中
「浦田さん、これで、わかってください。僕達あの、坂本に言われて、
手伝わされてたんです。」健二
「・・・ああ。すまないな・・娘助けてくれて・・」浦田
車の中には、本物の浦田の娘がいる。
「俺達、逃げます。坂本が、恐いんで・・・奪った金も、坂本が・・
もし、よかったら、これ・・・・」龍也
そう言って、拳銃を渡す。
「まさか、あの坂本が、俺まで、狙ってたとはな・・・
あの、覆面か?」浦田
「・・はいっ」龍也
(ちっ・・いくら、俺でも、脱がされたままの下半身を、見せ付けられたら、
かわいそうだと・・・・すまんな・・まだ高校生か・・)坂本
下半身裸で、顔を隠されたまま、まだ、寝そべったままの女
押さえきれない感情から、自分の上着を女の下半身に掛けてやろうと・・
「あっ?」坂本 何か・・
車から出てくる浦田と娘。もう、縛られてもなく、拳銃を持ったまま
車の窓越しに龍也が、伝える。
「では・・逃げます」
「んで・・あそこに居る・・犯した女は、・・誰だ?」浦田
気になった・・・何か、・・・
やってはいけないかも、知れないが、行動に出てしまう坂本。
女の顔に被された布を取る・・・
「うっ・・うっ・・・・健二~~!!!」坂本
「パンっ!!」浦田の拳銃が発射される。
「・・・・・さて、帰ろう」助手席の健二
「んっ・・一件落着っと・・最後のシメも来るから逃げよう」運転手の龍也
膝から崩れ落ちる坂本
「・・どうして・・・」坂本
「・・・・・・」軽く、やさしく笑う女
「ゴリっ」
坂本の頭に突きつけられる拳銃。
「ガキ飛び越して、六本木のすべてを、狙っていたとはな・・」浦田
「・・ちが・・違う・・浦田さんっ・・・俺じゃ・・」坂本
「パン!!!」
「・・・ねーちゃん・・逃げていいぞ・・すまねえな・・・
坂本の元彼女なんだってな・・・」浦田
「・・はいっ・・」逃げて行く坂本の女
あの、渋谷の事務所で、犯すのを助けた女・・
いつからか・・健二の手の中
「ウウウウ~~~ン」響いてくるサイレンの音
「なっ!?くっ・・逃げろ!」浦田が、娘に言う。
「・・うん。」娘も走って逃げて行く。
到着するパトカー数台
拳銃を持ったまま、両手を挙げる浦田・・・
(しょうがねえ・・だが・・ガキ殺しちまった・・・死刑まである・・
なっ?あいつ等!?)浦田
まだ、逃げずに、少し離れたところで、見てる龍也と、健二
窓から、顔を出しニヤニヤと・・覆面もせずまま・・
(騙された!!・・あの、笑い・・大体、見た事ある、アイツ・・
渋谷のヤクケン・・・ヤクザ狩りの健二!!・・)浦田
「うおおおお」浦田が、龍也たちの方へ向け拳銃を発射する
せめて・・当たらないのは分かっているが、押さえきれない怒り。
「ばっ!こいつっ!!撃てっ!撃て~~」警察
「パン」「パン」「パン」
「・・・・・・・」浦田
「・・・・・・・」警察
ゆっくりと、倒れだす、浦田
「確保~」警察
過ぎ去っていく龍也の運転する車。
「よかった?あれで?」龍也
「すっきり。本当嫌いだった、くそ親父。死んでよかった~」娘
「極悪な娘だな」健二
「いや・・ここまで、完璧にする、二人も、すごいよ」坂本の女
「付き合ってくれるんでしょ?」娘
「勿論・・」(ふっ・・)龍也
「私もよね?」坂本の女
「トップの男がいいんでしょ?」健二
「あんな、ケツ、アロンアルファーで、止められる、クソみたいな
彼氏なんて要らないよ。恥かしい。何が、六本木最強だよ」坂本の女
「だな・・」健二
「三日、うんこ出なかったってよ。穴まで塞いだから。」龍也
「ぶはははは」大笑いの娘と、坂本の女
東京・・・クズ。
やはりクズ。
次元の違うクズ。
得意なのは、ナンパ。
例えどんな女だろうと・・・
二人の死で、得た物、3000万。と東京の女二人
安いのか高いのか・・・
ちなみに、衝撃かも知れないが・・・
健二と、龍也・・・
まだ・・
高校生である。
何もかも、飛びぬけた二人。
日本最強最悪のクズ。