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勝手に、クズって言え。


どんな確率だ・・

この広い日本で。


忘れるはずない・・俺が。


押さえきれない、心臓の音・・・

だが、何も無かったように、声を掛けた、博多の夜。


運命って、本当に、こういう事だろうか・・・

大変だった・・・知らない振りするのが・・

今も、そうだ。少し都合のいい恋だと、自分に言い聞かせてる

出ないと、暴走しそうだ、何もかも。


まったく判らない。

あの時は、まだ慣れてなかったのか、カクカク、歩いてた。

まあ何より、膝から下の片足の義足なんで、

スカートの時は、ハイソックスか、ニーソックスで、隠れてる。

よく出来ている・・まったく気づかない。今は・・


ただあの時、車の隣に乗ったとき、少し、引きずった・・

不思議そうに、見た俺を、やさしく微笑んだ・・



そしてあの時の海・・・

回想~~~~~~~~~~~~~~~~~


「・・・触っても・・痛くない?」健二

「あれっ?気づいた?」大阪真美


「うん。すごい・・・ここだ・・繋ぎ目・・」健二

「・・・今、どういう、感情?」大阪真美


「・・・怒るかな?・・・」健二

「怒らないから、言ってみ」大阪真美


(さて、どうくるかな・・くだらない男は、

 大丈夫だからとか、くだらない言葉で、哀れむか

 俺が、守ってやるとか、本当、しょーもない事言うけどな)


「まだ、足りないんじゃない?」健二

「・・・ふっ・・もっと、障害を負えって?」大阪真美


「うん・・それでも、誰よりも輝いてるから・・・

 ごめんなさい・・変な事言って」健二、うつむいたまま

「ふふ・・チューしたろか?」大阪真美

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っちゃ・・」健二

軽く開く口音

回想終了~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



大阪に行き、初めて抱いた夜・・

さすがに見せてはくれないけど、ニーソックス越しに、やさしく触る

少し冷たい・・・普段は、一緒だと思うけど、今は、抱かれてるからか

少し体全体が、ほんのり赤い・・

やさしく、ニーソックス越しに口づける

「あっ・・・」

っと、声を出す大阪真美

感覚は無いはずだが、伝わるやさしさ

変態か・・俺は・・・いやっ・・う~ん・・




「・・電話しよう・・」健二


大阪真美と、なんでもない会話。

それでも、運命を感じる・・・

愛したい・・

愛したい・・もっと深く


少し、自分でも、おかしな事に気づいた・・


博多真美には・・・

愛されたい・・

愛されたい・・もっと深く


「なんだ・・これ?・・」健二


答えが出ないから、次の事を考える。


強奪・・・

俺達が東京に来るのは、ちょうどいい獲物・・

ヤクザが、見つかった時・・・

強力な強奪実行部隊だ。

今回は、関東に本部のある暴力団・・

なにより、あの、六本木の坂本を、先に落としといて正解だった・・

次の獲物は、六本木のナンバー3のヤクザ・・

明後日が、六本木で持つ、自分の店の売り上げ金の回収日・・


「関東系か・・・」健二


そう・・もう、真美が、大阪の人間と、分かったのだから、

必然的に、あの時のヤクザは、関西系だ・・・

多分、口には出さないが、真美は、関西系の暴力団の

しかも、強力に上の方の親分の女か、娘・・・濃厚・・


「まあ、いっか・・ヤクザなんて、全部要らねーんだよっ」健二


復讐の心は、すべてのヤクザに向く・・

正義なのか悪なのか・・


だから、絶対失いたくない。大阪真美を・・

愛してるし・・必然的にあぶり出る

あの時のヤクザ・・知り合いだった、

だから、真美が現れた時、引いて行った・・

しかも、真美の彼氏が、ヤクザ狩りしてるなんて、誰も思うまい・・


勝手に言え・・東京のクズなんて・・

俺は・・正義だ。




次の日、坂本も襲撃犯に加わる


「坂本も居るから、三人でいいだろ」健二

「だな。まあ、段取りは、バッチリだから」龍也

(マジで、ヤクザ狩りしてんのか・・・ヤクケン・・

 しかも、標的は六本木のナンバー3だと?シャレんなんねえな)坂本


なんとも、大胆に・・

襲撃?


六本木で、売上金を回収したヤクザを、車でついていく

まだ、人通りも多い、一方通行の路地


「どうすんだ・・・覆面もなしで、お前等・・」坂本 助手席

坂本は、深くかぶった帽子にマスク姿。準備万端。


「ん?・・ああ、見てて・・・」龍也 運転手


車で、隣につけ、龍也が、急いだ感じで・・


「浦田さん!浦田さんですよね!」龍也

「ああっ?誰だ?お前等?」ヤクザ浦田


「浦田さんの、若い衆の、小野さんに面倒見てもらってる、

 若いもんです。今、小野さんが、撃たれて!!

 すぐ、乗って、もらえますか!小野さんに頼まれました!」龍也


(変な攫い方だな・・まあ、人通り多いから、正解か・・・

 通行人には、拉致とは、見えない・・)坂本


「・・・・・・・・」ヤクザ浦田

「浦田さんも、狙われてますっ、一旦六本木離れましょうっ!」龍也


ヤクザが、少し、間を置き、斜め後ろを振り返る



「・・・・小野~~・・こいつら知り合いか!?」ヤクザ浦田



「・・・ちっ・・くっ!」龍也

「・・・・・・」健二


(なんたる!!しくじった・・まさか、小野ってのが、近くに居たとは

 なっ!!!汚ねええ・・・)坂本


後部座席に居る、健二が、覆面をかぶる


(自分だけ、逃げる気か?・・)坂本


この、ヤクザ、浦田も、さすが・・

くぐってきた修羅場、

なぜ、龍也は、車を発進して、逃げ出せないのか・・・

窓から手を入れ、ハンドルを、目いっぱい、切る。

このまま発進しても、通行人の多い歩道に突っ込んで、大惨事に・・


「ああ~?誰だお前?俺が撃たれた~?」小野

「・・降りろ・・このやろう・・何の意味があって俺・・うごっ!!」浦田


「なっ!お前、コノヤロ・・うぐっ!」小野


(なっ!・・つええじゃねえか・・大将!)坂本


覆面をかぶった健二が、あっという間に二人を倒し、

後部座席にヤクザを、乗せる。


(な・・・なんたる・・・クズ・・・)坂本


移動しだした車の中でも、ひたすら、ヤクザを殴り続ける健二

もう、若い方の、小野なんて、意識さえない・・

わずかに、ナンバー3の大物浦田が、手で顔を防ぐ、


「・・うっ・・もう・・勘弁・・してくれ・・頼む・・」浦田


それでも、殴り続ける健二

 

(あ・・あの、浦田さんだぞ・・・

 俺は、六本木が、庭場だから、知ってる・・浦田さんのすごさ、恐さ・・

 なんだろう・・この感情・・・俺も浦田さんには、よくしてもらってた・・

 六本木じゃあ、憧れのヤクザだ・・

 キャバ嬢や、若手の不良からも、一目置かれる人物・・

 それが、今、見るも無様に、助けを求める・・・)坂本


坂本の時と、同じ・・・・


連れ去った先には、別部隊が、浦田の娘を、攫ってくる

顔には、黒い布を被せられたまま


「・・・・・頼む・・娘だけは・・・・」縛られたままの浦田

顔は、見えないが、うすうす気づいてる・・・

娘の、学校の制服・・・


まだ、高校生の娘・・・


服を脱がす健二


(まあ・・ここで、同じパターンか・・・)坂本


だが・・・


「うおっ!・・・」声が出てしまう坂本


「あっ・・・くっ・・くっ・・」娘


(・・・入れやがった・・・・なんたる、クズ・・・

 本当に、よかった・・・傘下に入って・・・)坂本



(なんなんだ・・こいつら・・・用意周到・・

 唯一顔を見た運転手は、もう、ここには、居ない・・

 声も、出さず・・運転手以外は外国人か?・・・くそっ・・・

 もう、命さえ、危うい・・平気で娘までレイプしやがった・・)浦田



誰にも聞こえないように、小さな声で、健二が、囁く・・・



「・・気持ちいい?」健二

「・・・・いい。・・あっ・・・」女


あれっ・・・???


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