表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/41

どの嘘がバレた?

博多の夜は、オシャレだ。

海が、オシャレだからかな?

やさしく揺れる海に照らされる光


真美はもう、明日には大阪に帰るみたい

俺は、行動範囲広いから、毎日でも、逢いに行けるけど行かない

少し恋愛ごっこを楽しみたいから


別れ際、長いキスをする


「大阪来たら、エッチしたるからな」真美

「へへっ。・・・・・うんっ。早く行きたいっ」健二


どうすっか?・・・・

久しぶりに、ガチで心、揺さぶられた

でも、どの俺で逢えばいいんだろ?


「あっ・・・」健二

「かわいいやんっふふ・・悪のくせに・・

 またね電話するから」真美


声が出る。少し深く絡み付いてくる感情に・・

見抜かれてる・・・

まあ、夜の住民だからか・・・


まだ、思いに、浸っている、帰りの高速


「・・・ぼちぼち、って、メール来てるよ、健ちゃん」龍也

「ええ~今、博多が、めっちゃ楽しいのに・・・

 まあ、一週間後に行くって、行っといて。」健二

「了解~」龍也


東京に居る、仲間からのメール・・・



地元に帰れば、それなりに顔。

いわゆる、気に入られるキャラ

かわいいチンピラで、地元のお水の子からも人気


「おおー健二、最近みないじゃんっ」

 地元キャバ嬢の 葵 20歳

 まあ、仲いい、おねーさん。


「んっ?あっそうだ、愛を囁いたら、お小遣いくれる?」健二

「わはは。いいよ。」葵


軽くやさしく、一瞬で逃げて行く舌


「相変わらずエロイな・・キスした後の顔が・・」葵

「へへっ・・・・・

 あっ、囁くの忘れてた、アイシテルヨ、ねぇ、のコト。」健二


にーさんみたいな感じで、年上の女の人には、ねぇ、って呼ぶ

姐さんなのか、姉さんなのか、まあ、おねーちゃんの、ねぇ

まあ、みんな、うれしいみたい。

子分じゃないけど、頼りにされてると言うか、優越感と言うか



「なんだその・・我々は宇宙人だ・・的な発音は・・・」葵

「恥かしかったから・・・」健二

 本当に恥かしかったから・・・


お小遣いの一万円を貰う。

広島じゃ、かわいいチンピラだから。

風の様に過ぎ去っていく


「ねーさん健二君と、知り合いなんだ?かっけー」同じキャバ嬢の若い子


地元じゃ有名な健二


「まあ・・な。最近あいつら、広島居るのプレミアだな・・」葵


と、言うより、このあたりでは有名な葵。

多分、健二より、この葵の方が広島では有名。


まあ、地元も、それなりに、好きな人居るけど、

だけど、今は・・・・


・・・・・・・・・・・


「うぃ~~ん」


「おいっす。また、ナンパされに、出てから・・・」健二

「あのなあ・・・まあ、いっか・・いい?乗って?」


こないだナンパした女の子二人組


「お前等、昨日、スルーしたろっ」女の子車に乗り込み


したよ。


「えっ?探したけど居なかったから、そしたら、違う子ナンパできて

 一緒に遊んでたよ・・・あっ・・ちょっと、隠れて」健二


嘘なんて、つかなきゃ損だ。


「うぃ~~ん」


「こんばんは~おね~さんっ。僕と、結婚しませんか?」健二

あえて、くだらないナンパの定番フレーズ。


(くぷぷ・・こいつら、私達居るのに・・)女の子

(やばい・・・声出そう・・)女の子


平気で、こんなおもしろい事しちゃう。

まあ、本気じゃないんで、当然失敗のナンパ

というよりか、誤魔化しだね。

はいっ。もう、何事も無かったの様に・・


「無茶するなー。おもしろかったけど」女の子

「ナンパしてる側、目線だ。おもしろいね」女の子


もう、昨日の事なんて気にしない。


「今日、3時くらいまで遊べる?」健二

「いいよ。」女の子


まあ、楽しく遊ぶ。

今日は、ゆっくりした時間

二手に分かれてデート。

俺達は、歩き班。


手を繋いで歩く二人

まあ、さすがに、天神の辺じゃ、顔バレるんで、中洲の辺で降ろしてもらう

歌舞伎町と、銀座が、合体したような街・・かな



「健二君って、彼女居るの?

 ・・・付き合ってとか、言ってくれないけど・・」女の子



こないだキスした女の子

そりゃそうだ・・キスしてるし・・

愛を囁いたし。


「居ないよ。だって、遠距離だから、真美ちゃん嫌かなって・・」健二


そう・・・・

ややこしい・・・

同じ名前なのだ。

博多真美、大阪真美と、自分で整理してるが、

携帯の登録には、真美が二つある。

まあ、トリッキーな浮気バレ対策と、言うか・・・



「毎日、来てるじゃん・・・博多・・」博多真美

「だって、真美ちゃん家、博多の・・・まだ向こうでしょ?」健二


地理が、まだよく、分からない。

大体、博多って、どこからどこって感じ。

博多駅の向こうはもう、何も無いと思ってるくらい。


「いや近いよ、ここから。・・・・・今日泊まる?」博多真美

 少し、繋いだままの手の指が、やさしく動き出す


「・・・うん。・・着替えないや・・・ま、いっか・・」健二

当然、エッチしようの、指使いだと、分かる・・


真美が明日、仕事が休みらしい、平日に・・

まあ、ショップ店員なんだ、この辺の。お店が明日休みみたい。


博多の真美 20歳 ショップ店員

ギャルギャルって、ほどじゃないけど、まあオシャレなギャル。



悪いけど、龍也に電話・・・


「ごめん。いい?」

「いいよ。じゃあ、俺、帰るよ。電話じゃんじゃん鳴ってるから」


一人で龍也は、真美の友人を送り、帰っていく。

まあ、広島に、彼女三人くらい居るから・・


明日、俺は、真美の車で広島に送って帰ってもらうことに。

大丈夫だろうか?・・・・広島に今彼女は居ないが・・・

地元じゃ、チンピラ、グレーゾーンの職業

あれっ?これ・・・付き合ったのかな?

一応、大阪に彼女・・・

ま、いっか・・本当に、好きだし・・・

両方。


逃げ場所も出来たし・・・



一人暮らしの1DK

家賃は意外に安い。


くそ・・・どうしよ・・・

めっちゃかわいい部屋だ・・・

そして、また、あの、強力フレーズで、抱きしめられる


「好いと~よっ」博多真美

「・・んくっ・・」健二


俺の方が、遊ばれてるみたい・・・

まあ、・・

でも・・


俺・・極悪だから・・・東京では・・



「ごめんね。帰りの高速代あげるからっ」健二

「いいよっ大丈夫。こないだも昨日も、おごって貰ったし」博多真美


帰りだした、昼間の高速


「夕方くらいまで、居る?」健二

「うん。勿論。広島満喫するっ」博多真美


結局、夜10時くらいまで遊ぶ。勿体無いから。


「てか、なんで、ベットも無いの?」博多真美

「・・要る?」健二

「普通ね」博多真美


ソファーで、エッチする。

てか、ソファーしかない。

ソファーに、テーブル、テレビ

んで、大量の服。


「オシャレなのか?適当なのか?」博多真美

「ん?これ以上家具要らないよ。服着てゴロ寝だし。料理もしないし

 ほとんど、家居ないし・・・」健二


テーブルに置かれた郵便物に視線が行く真美

(・・・・・・あれっ?ここ健二君家?)真美


(ん?・・・どしたんだろ?)健二、気づかない。


冷蔵庫も、レンジも無い。

唯一、カップラーメン食べるために、電気ポットが有るだけ。


「もうっ・・・いつか、引っ越しておいでっ

 こんな変な生活して・・仕事も、変な仕事だし・・」博多真美

「うんっ。ありがと。本気で考えとく。」健二


本気でね・・・

二つの意味で。


なんで、簡単な部屋なんだって?

いつでも、逃げれるように・・・

仕事は、一応、

広島にある飲み屋と、東京にある飲み屋の管理だって言ってる。

だから、たまに、いやっ、しょっちゅう東京に仕事で行くって・・・


高速の入り口まで、一緒に車に乗って送ってく。

途中、通りすぎる、キャバ嬢の葵と、偶然すれ違い、目が合う。


(んっ?へ~、最近それで、広島で見ないのか・・

 福岡ナンバー・・彼女だな。かわいいじゃん・・)葵


(ちっ・・・見られた・・)健二



「大丈夫?ここから、家、遠かったけど?」博多真美

「大丈夫。友達ん家、近いから、迎えに来てもらう」健二


「・・・・・明日は?博多来るの?」博多真美

「ううん・・。もう、真美ちゃんとも、付き合ってるし、

 明後日、東京行かなくちゃ・・

 来週めっちゃ休み取れるから、三日くらい泊まりに行っていい?」健二

「うん。おいでっ。まともなご飯食べさせてあげる。」博多真美


車から降り、運転席側に周り

車の窓越しに、口づける

「・・・・・っ」 やっぱり、別れ際のキスが一番・・・




「・・・嘘つきっ!」博多真美

「えっ?」健二


「ブウウーーーン」過ぎ去っていく博多真美


「・・何が?・・・」健二


どうしよ・・さっぱり意味が・・何が?嘘つき?

えっ?えっと・・・・別れ・・・て、ないよね?まだ

電話していいのかな?今から・・えっ?マジ何?


魔法を、掛けられた?

魔法を掛けられた。

何が・・・バレた?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ