プロローグ
この作品には、ボーイズラブの要素が多少含まれています。如何わしいところまでは行かないので、ご安心ください。
・・・・・・・
「あ・・・・ピアノ?」
放課後、僕は珍しくピアノの音色を聞いた。
一音も間違うことなく見事に弾かれている鍵盤。
僕は、思わずぼーっと聞き入ってしまっていた。
ここは、男子校。
美しい音色なんて、中学校の時以来だ。
そういう僕も、実はフルートをやっていたりするんだけど。
気がつくと僕は、ピアノが聞こえる音楽室の前に立ち尽くしていた。
そーっと中をのぞくと、一生徒がピアノを叩いていた。
「誰・・・・・?」
タイの色からして、僕と同じ2年生である事は確かだけど、誰だろう。
3組までしかないから、全員憶えていると思ったんだけど・・・・。
うぅん、と僕が頭を抱えていると、ガチャっと扉が開いた。
「山下・・・・・・?どうして、ここに・・・・・」
「え?なんで・・・僕の名前・・・・」
すると、その人は急いで眼鏡をかけた。
あっ――
「委員長!?」
うそだ・・・委員長って、言っちゃ悪いけど頭はいいけど影薄くて、合コンにも誘われたことないはず。
「こ、このことは・・・・誰にも言わないでください・・・・。それでは・・・」
委員長はそそくさと玄関へ向かった。
「委員長、楽譜・・・・行っちゃった・・・・・」
どうしよう、誰にも言わないでくれって言われたから、学校ではわたせないし・・・
また、弾いてる事あるかなぁ。
これが、僕と委員長の関係を、大幅に破壊したんだ。




