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語るよ佐井田さん。—記憶の波にさらわれて—  作者: 猫田笑吉


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6/11

『赤飯の記憶 ― 第六話 ガングロギャルから婦人警官』

昼休みの休憩室。

スチール椅子がぎし、と鳴り、味噌汁の湯気がふわりと昇る。

今日も佐井田は、自由すぎる人生の“技とツッコミ”を翔子に語る――。

ガングロギャルから婦人警官へ、そしてカパタン大乱舞まで。

さあ、第6話のコメディ祭りを覗いてみよう

昼休みの休憩室。

スチール椅子がぎし、と鳴り、味噌汁の湯気がふわりと昇る。


佐井田茜(38)は、ほうじ茶をすすりながら穏やかに言った。


「で、ガングロギャルから婦人警官になったわけ」


向かいの風間翔子(28)は、口に含んだ麦茶を盛大に噴いた。


「ぶーッ!!」


佐井田の顔面に直撃。


「あ、ごめんなさいっ!!」 翔子は真っ赤になり、両手で顔を覆う。


佐井田はお茶を滴らせたまま、にっこり微笑んだ。


「いいのよ、翔子ちゃん」


***


翔子は心の中でひそかに思う。


――(いや、めっちゃカッコいいんだが……)


「でも本当に警察官になれたんですか?

勉強ダメだし、佐井田さん細いし!」


「だから柔道を習ったのよ。半年で師匠に勝ったわ」


翔子は固まる。


「半年で……!? なんで……?」


「簡単よ。師匠の動きを全部覚えるの」


「動画記憶の万能な使い方すな!!」


***


柔道道場。


師匠「あ〜ん、今日も佐井田ちゃん可愛いな……(心の声だだ漏れ)」


「聞こえてるわよ、師匠」


「……ッ」


師匠は赤面しつつ言う。


「弟子五人に勝てたら、最後にワシと戦うがよい!」


翔子「いや心の声のほうが試練だろ!」


試合開始。


1人目「す、好きです付き合ってくださ……」

スパーン!


2人目「結婚を前提に……」

スパーン!


3人目「毎朝味噌汁を……」

スパーン!


4人目「その足で俺を踏――」

スパーン!


翔子「絶対性癖混じったやついた!!」


そして五人目。

体格の倍ある巨大女弟子が立ちはだかった。


巨大女弟子「私はちがうわよ……!」


襟を掴まれ、迫られる。

汗、気迫、そして……なぜか良い匂い。


翔子「実況すんな!!」


その瞬間――

佐井田の脳裏に “ファンシーショップでカパタンを抱きしめていた巨大女弟子” の記憶が蘇る。


佐井田「……カパタン」


巨大女弟子「ッ!? カ、カパタン……好き……!」


動きが止まる。


鮮やかな一本背負い投げ!!!

巨大女弟子は見事に宙を舞った。


師匠「おおっ……」


翔子「師匠ちょっと嬉しそう!!」


そして最終戦。

師匠、佐井田と目が合った瞬間、照れて勝手に転ぶ。


佐井田「そんな感じで、免許皆伝」


翔子「ホイホイで人生切り開きすぎ!!」


***


休憩終了の時間。


「さ、戻るわよ」


佐井田が立ち上が――派手に転んだ。


スパァン!!


その瞬間。


佐井田のスカートの中から、

なぜか 大量の“カパタン”グッズ が床に散乱した。


キーホルダー、ぬいぐるみ、小皿、メモ帳、靴下……

休憩室が急にファンシーショップの棚になる。


翔子「持ってたんかいッ!!?」


佐井田は平然と拾い集めながら言った。


「……ホイホイの基本は“弱点を知ること”よ」


翔子「いや自分の弱点てんこ盛りなんかーーい!!」


休憩室の時計がビビり、湯気がゆらり揺れた。


今日も赤飯工場の昼休みは、

ズレとツッコミで賑やかに過ぎていく――。

柔道、警察官、カパタン――

佐井田の人生はツッコミどころ満載で、でもその一つひとつが彼女の魅力になっている。

今日の休憩室も、笑いと驚きでいっぱいになった。

次回はどんな赤飯の日常が飛び出すのか――お楽しみに(≧▽≦)

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