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日本神話の大団円  作者: ナゴヤハシ
7/15

第7話 渦潮の謎??


清津「あ、その、、先生も素戔嗚さん?……もありがとな」


 すると


素戔嗚「……純粋なお義姉様もなかなかだな」


と、顎に手を置きながら答えた。


七寿「舌を出せ愚弟!!」

清津「あのさ、ほんとにその…………素戔嗚なのか?」

素戔嗚「それ以外何に見える?」

清津「いや、アカツ……意富加牟豆美命はななちゃ……ヒルコと同じくらいの見た目だったけど素戔嗚は、その……俺と同じくらいの見た目だから。」

素戔嗚「あー、なるほど」


そう、素戔嗚は清津と同じくらいの背丈をしていて、先程まで会っていた意富加牟豆美命と比べれば幼い外見をしていたのだ。


七寿「コイツ、高天原追放された時に兄に力の半分取られたからこんな見た目なんだよ」

清津「まじで?そんなこと出来んの?」

七寿「一応武神だからなコイツ、そんでもって英雄のくせに自分の感情に振り回された結果、高天原から追い出された後に封印されちまったんだよ、この海に」

素戔嗚「追放されたのは兄貴も一緒だろうが」

清津「てか、俺の記憶だと車ごと海に飛び込んでたけど、大丈夫なのかよ」

七寿「車はもうダメだな」

素戔嗚「海にゴミを入れんじゃねぇ」


と、言いながら素戔嗚が指を鳴らすと、もう波と渦の影響で原型が残っていない七寿の車が落ちてきた。


七寿「仕方ねぇだろ、焦ってたんだから」

清津「(わんちゃん俺のせいでは?)な、なんかすみません」

素戔嗚「お前は仕方ねぇよ」

 

素戔嗚は、慰めるようにワシワシと清津の頭を撫でた。


清津「……あの」

素戔嗚「ん?」

清津「せ、瀬織津姫ってほかの神々に好かれてるよな?……なんでだ?」

七寿「あー、確かに」

素戔嗚「面倒な奴にばっか好かれてんだ、逆にお前のこと大嫌いなやつもいるぞ」

清津「め、面倒な奴に?それに、大嫌いって」

素戔嗚「古くせぇ神共はお前の事を邪魔だと思ってた」

七寿「(余計な不安煽りやがって)」

清津「え!?」

七寿「清津から見れば俺たちも大概ジジイだけどな」

素戔嗚「神なんて殆どが若作りジジイだ」

清津「そ、そうか」

素戔嗚「言っとくが、俺はお前の事を瀬織津姫抜きでも気に入ったからな?今のお前を捨てるなよ」

清津「う、うん」


七寿「(信頼してる顔だ……俺には見せない顔…なんで)」













  【最初に出会ったのは俺じゃないか】

 











清津「ヒルコー?おーい!」

素戔嗚「おら、兄貴何ボーッとしてんだよ」

七寿「あ、、悪い、少しな」


七寿はすこし汗をかいていた


素戔嗚「んで、兄貴はどうすんだよ、高天原に報告すんのか?」

七寿「しねぇよ!」

素戔嗚「まぁ、その様子じゃあどっちにしろ近々()()器の崩壊が始まんぞ。」

七寿「なんでだよ!」

素戔嗚「簡単に言うと、コイツは今、水のろ過装置なんだよ」

清津「ろ過装置?」

素戔嗚「簡単に言うと、お前は周りに居る神の神気を自然浄化しちまうんだ」

清津「へ?」

素戔嗚「その浄化速度が異常すぎて、体がだんだん持たなくなっている」

清津「ちょっ、ちょっと待てよ!神気を浄化ってなんだよ!神様じたい、綺麗な存在じゃ」

素戔嗚「そうだ、だが心が病んでる神は別だ。神気とは逆に瘴気を発して人には病や災害を、神にとっては力が弱まったりするキッカケを作っちまう。」

清津「そんな」

素戔嗚「一応言うが、お前は今、浄化が必要ねぇ神気をただ取り込んでる」


素戔嗚はジト目で清津を見つめた。


七寿「つまりアレだ、富士山の天然水をろ過装置に入れてるようなもんだ異常な量のな」

清津「意味ねぇじゃん!てかそんなに入れたら機械が壊れるだろ!!」

素戔嗚「そうだ、それで体が壊れんだ」

七寿「じゃあどうすれば…その都度渦潮に飛び込んだら、それはそれで体が」

素戔嗚「また口付けされたいなら別にいいが」


素戔嗚は清津の顎に手を添えながら言った。


七寿「お前なぁ!?」

清津「勘弁してください!!」

素戔嗚「そりゃ残念、てか兄貴なら分かってんだろ?コイツを何処に、誰の所に連れていけばいいか」

七寿「っ、」


七寿は罰が悪そうな顔をした


清津「?」

素戔嗚「俺の(息子)を頼れ」

清津「息子?」

七寿「はぁ……清津、悪いが近々また出かけるぞ」

清津「は?何処に!」

七寿「大国主命のところに行くんだよ」

素戔嗚「アイツなら大丈夫だろ、俺の事が大嫌いな事以外で尚且つ仕事には手を抜かない真面目な奴だ、女癖も悪くねぇし…まぁ……さっき言った面倒な奴の1人だけど」

清津「あ、そ、そうなんすか」

素戔嗚「気をつけろよ、彼奴勝手に人の縁を結んでくるからな」

清津「そっちかよ!」

素戔嗚「大丈夫だ、何か策を考えるくらいはできるだろ

。なんかあったら事解男命(コトサカノヲノミコト)を頼れ」

清津「…素戔嗚は出来ないのか?」

素戔嗚「俺は兄貴に力を奪われちまってるからな、出来ねぇんだよ」

七寿「この海は、コイツにとって牢獄みたいなもんだ」

清津「牢獄?さっき確か、封印されてるって…」

素戔嗚「そう、高天原の奴らは、俺を海に閉じ込めて社畜の如く仕事をこなさせてるんだよ、この渦潮も渦で人の穢れを巻き取り浄化してる、つまり俺の力の象徴だ」

清津「この渦潮、観光名所になってるけど」

素戔嗚「逆にこの渦潮が数日起きてねぇと高天原の奴らに仕事を増やされる……腹立つ」


素戔嗚がそう言い放つと、上の渦潮の勢いが増した。


清津「つまり、観光客は素戔嗚のブラック企業顔負けの仕事ぶりを見に来てるってことかよ」

素戔嗚「……そろそろ金とっていいか?」

七寿「お前を祀ってる神社のお布施があんだろうが」

素戔嗚「あれは高天原のクソ野郎共の懐に収まるだろうが、まぁ結局、海に投げられても汚れるだけで受け取れねぇから信仰心だけで十分なんだよな」

七寿「そうか」

素戔嗚「そもそも、お布施が本当に俺たちの懐に来るならこんな所にいねぇよ」

 

 すると、清津が何か思い出したように言葉を繋げた

 


清津「そう言えば、今年の神在月は来るんですか?」

素戔嗚「行けるわけねぇだろ」

七寿「清津、やめてやれ、コイツは……」


素戔嗚はプルプルと震えだし、渦潮の勢いも先程の倍になり


素戔嗚「俺は櫛名と市に会いてぇのを1000年以上我慢してんだよ!!」


と、ガチギレした


清津「櫛名?市?」

七寿「櫛名田比売と神大市比売だな、コイツの嫁」

清津「嫁いんのかよ!!しかも2人」

七寿「そうだ」

素戔嗚「櫛名は意地っ張りでな、八岐大蛇を倒した時も俺の傍から離れないって必死になって結局俺の神の髪櫛になって着いてきたなぁ、そこが愛おしい。市は引っ込み思案だったが櫛名のおかげでゆっくり馴染んで、二人で豊作の案をねったり俺の刀を頑張って持とうとしているところがとても愛らしくてそれでetc……」


 止まらない止まらない嫁自慢


清津「あー、なるほど」

七寿「安心しろ、日本神界の旦那神はこんなもんだ」

清津「余程会いたいんだろうな」

七寿「溜め込んできたもんが溢れてんだろ」


と、暖かい目で2人は見守ることにした


清津「で?大国主命ってどこにいるんだ?」

七寿「出雲大社」

清津「それなら神在月に行けばいいんじゃ……」

七寿「ちなみに断言すると、お前は10月になるまでにあと計5回は倒れる」

清津「え!?」

七寿「だからそうならないように、聞きに行くんだよ」

清津「で、でもさ出雲大社行きたくねぇんじゃ」

七寿「それは神在月の時だけだ、普通の時に行きたくねぇのは伊弉諾神宮とか多賀大社とか」 

清津「あー(親に会いたくねぇのか)」

七寿「まぁ、別にまだ急がなくていいが」

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