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日本神話の大団円  作者: ナゴヤハシ
4/15

第4話 話し合おうか(物理★)


 ――七寿・諏訪ちゃん組――


 七寿「何やってんだ諏訪ちゃん!!」


  本堂の裏に行こうとした時、急に諏訪は近くの桃の木を蹴ったり殴ったりしだしたのだ

 

 諏訪「あのバカ夫がなにか仕出かしたんですよね?」

 七寿「いや知らねぇけど、そっちに清ちゃんいるのか?」

 

 諏訪は片目を瞑ると

 

諏訪「はい、視界共有でドアップの儚げ美少年がいます。」

七寿「マジかよ、お嬢さん」

諏訪「…さっきから、私のことをお嬢さんと呼んだり諏訪ちゃんと呼んだり言い方を変えているのはなぜです?」

七寿「神域の力が微妙な濃さだから、俺が御霊に引っ張られる力が強くなっり弱くなったりして不安定なんだよ」

諏訪「それは私が、神気の源である桃の木を攻撃してるからですね、すみません(反省してない)」


と、角度2度程の礼をした。


七寿「反省の色なしじゃねぇか、てかアイツはなんで桃に神気を託してんだよ」

諏訪「夫はこの桃源郷に似た風景が好きなので、それを維持するために桃に神気を託して桃の木が変形しないようにしてるんですよ。」

七寿「へぇ、俺は桃源郷なんて、行ったことないから分からんが。」 


と、やや皮肉気味に言った


諏訪「後は本人に少し八つ当たりしますので、早く行きましょう!」

七寿「止まってたのお嬢さんだけどな」


 そのまま2人は、本堂の裏に走った。


 


――――本堂の裏――――


 清津はいつの間にか、アカツキの膝の上に頭を乗せる形で寝かされていた。


清津「……おかしいだろ!俺さっきまで立って話してたよな?なんでこんなことになってんだよ」

アカツキ「チッ、正気に戻ったか」

清津「舌打ちすんな、したいのはこっちだ!」


ワタワタとアカツキの膝の上で暴れる清津


アカツキ「少し体を操作しただけだ」

清津「は?そんなこと」

アカツキ「お前のからだは人間の物だからな、動かすのは容易い、これが神の器だと多少骨が折れるのだがな」


 アカツキは疲れたかのように肩を解していた。


清津「じゃあなんで、この体制なんだよ」


 アカツキはソッと清津の頭を撫で


アカツキ「我がしたいからだ」


アカツキはニパッと笑いながら答えた


清津「……は?」

アカツキ「我は我に祈る全ての生物を愛しているし、神も同様に愛している、だが、人間がこの神域に来るに人を辞めなければならない、神も滅多にほかの神の神域には入ることは無い」

清津「そ、そうなのか」

アカツキ「そもそも、神は祈る事すらしない。祈られるばかりだ、お前以外は」

清津「(やっぱり、祈らなきゃ大丈夫だったのか)、、」

アカツキ「こんなに良い条件の子が来たんだ……囲わない訳には行かないだろう?」

清津「人を優良物件みたいに言うな!」

アカツキ「実際そうだろう?」

清津「しらんわ!……ん?」


 清津は横になった状態で足元を見ると、桃の木の根が清津の足にびっしりと絡みついていた。


清津「っ!?なんだよこれ」

アカツキ「驚くのも無理はないが動かない方がいい、皮膚の中に入ると血管の中も突き進むぞ」


 これには思わず清津も一瞬言葉が出なかった。想像してしまったからだ、己の皮膚の下を木の根が這うのを、肉が切り離されていく痛みを。

 

清津「何でこんなこと!」

アカツキ「我はずっと待ち焦がれていた、お前が天界から追放された日からずっと、人を愛し、祈りに答えてきた。」

清津「っ!」

 

 アカツキが言葉を紡ぐごとに、清津の体を伝う木の根の侵食が早まっていく


アカツキ「やっと、やっとだ、やっと報われる。お前は祈った、同じ神である我に、幸せを祈った」

清津「なっ、、はな、、せ」


木の根が清津の喉にまで届き、声が自由に出せない。


アカツキ「我の幸せは友や妻と一生離れず過ごすこと……信者の子らも我が子同然に愛しているが、お前たち2人は離さない」

清津「っ!!……嫁…さん、いるんじゃ…ねぇ…か」


木の根は清津の顔をもう少しで覆ってしまう所まで来ている。


アカツキ「ああ、あの子も最初はお転婆だった、何度も我を殺そうとしたが、その度に何度も何度も我の愛を教えた、そのおかげか今となっては多少社を壊す程度にまで安定した。」

清津「(それは、安定したのか?お前に通じないから八つ当たりしてるんじゃなくて?)」

アカツキ「そろそろ大丈夫か」


 アカツキは根に完全に体を侵食された清津を桃の木に押し付けると、清津の体は木の中に吸い込まれた


清津「な!…にして」

アカツキ「お前には少しだけここに居てもらう、神とはいえ少し我の神気を纏って居てもらわんと、妬いて動かないように四肢を切断しかねないからな」

清津「っ!!(ったく神は!これだから、てか、記憶も薄れ、、)」

アカツキ「我以外が移る記憶などいらんだろ?」

清津「(そう言う事か、、くっそ誰を呼べばいい、誰に助けを)」


その時、今日の脳裏にとある神の名が過ぎる


 アカツキは顔はニヒルな笑みを浮かべてた。だが、清津も負けじと叫んだ



清津「恵比寿ー!!!」

















 


 

七寿「ここではヒルコと呼びな!!」




 


 七寿が現れ、片手に大きな錨をアカツキに向かって投げた。


アカツキ「っ!」

清津「っあ!」

諏訪「貴方!手を!」

 

 アカツキは避けたが、錨の先端が清津に絡まっていた桃の木を傷つけ、清津は根の勢いが弱まったと同時に、助けに走ってきた諏訪の手を取り、何とか出ることが出来た。


諏訪「大丈夫ですか?」

清津「あ、ありがとうございます……誰ですか?」


清津は諏訪の手を取り走った、


七寿「悪ぃな清津、遅れた」


七寿もすぐさま清津の近くに寄った


清津「あれ?誰ですか!」

七寿「お前、自分の先生忘れんなよ」

清津「え?!でも髪も違うし口調も…あ、顔立ち似てたな、てかその錨なに」

七寿「口調は引っ張られるって言ったろ、これは神気を練って作ったんだよ!」

清津「見た以外は口が悪くなっただけか」


と、清津は安心のため息をついた


諏訪「そうなの?」

清津「多分、で?だれ」

諏訪「私は諏訪 鼓」

七寿「この神社の巫女で、あそこに転がってる俺の愚弟の嫁さん」


すると、清津は驚いたように1歩下がり


清津「え?嫁って君だったのか?!年齢的にどうなんだよ」

諏訪「今は何年か分かりませんが、恐らくあなたより年上ですよ。」

清津「え!?」

七寿「ちっと悪ぃが、馴れ初めは後で聞かせてくれ」


 七寿が睨んだ方を見ると、アカツキが起き上がり、木の傷を治していた。


アカツキ「…………珍しい神気だと思ったら、兄上ではありませんか」

七寿「よぉ桃ちゃん、人の保護対象に何してくれてんだよ」

アカツキ「我は我の友の祈りを叶えようとしたまで」

七寿「祈りだぁ?清津、何祈った」

清津「い、祈ったつもりは無かった……けど……神様の幸せ的なことを」


七寿は息を思いっきり吸い


七寿「スゥー……本日二回目の!!貴重な清津のデレ!神が喜ぶに決まってんだろそんなの!!」

清津「し、仕方ないだろ!考えてたら口に出てたんだよ!」

七寿「てかなんで神の頃の格好に戻ってんだよ!似合ってんなぁちくしょう!!」

清津「うるせぇ!いつの間にか戻ってたんだよ!!」


と、また2人が言い合っていると。


諏訪「なかなかの神たらしですね」

清津「結婚してる君には言われたくねぇよ!!てか、アレが旦那さんでいいの?!酷いことされてんじゃないのか?」


すると、諏訪が照れたように首に手を当て。


諏訪「あー、まぁその、慣れたと言いますか……えへへ」

清津「絆され済みだったー!」

七寿「という訳で、まぁ無自覚に祈っちまったのは仕方ねぇ、だが俺の保護対象を攫うのは俺が許さない」

アカツキ「我の神域にいた方が瀬織津姫は安全ではないか?その体(人間の体)では生きて精々20歳であろう?御霊のままここで暮らせば良い」

七寿「桃ちゃんは束縛大好きなこって相変わらずで安心したぜ、心配しなくとも清津の器は俺が見つける」

アカツキ「それまで、瀬織津姫は持つのか?持たなければ()()御霊が記憶を失うまでこの世を彷徨い、やがて、完全に消えてしまうぞ?」

清津「……え?」

アカツキ「そうなる可能性があるならば、我は兄上とて容赦しない!」

七寿「好きな奴の事になるとよく喋るなぁ?ただの寂しがり屋の愚弟が、縛ることしか脳にねぇお前にはやれねぇよ…心配しなくてもアテはある…まぁ、俺だって外道じゃねぇ無理矢理は嫌いだしな」


と、罵りあいに少し区切りが着けられた。


清津「(これ、穏便に終わる流れか?)」

 

アカツキ「……そうだな、では」


七寿「平和に」


 2人は拳を構え

 


 


「「話し合おうか!!」」(物理)



思いっきり相手に殴りかかった!!

 

清津「思いっきり物理じゃねぇか!!」

諏訪「頑張ってくださーい!ヒルコ様!!」

清津「君は自分の旦那さん応援しようよ!」


 


 



 

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