第2話 向かおう!徳島!!
4月24日(金)
――朝――――――学校にて――――
清津は、昨日の七寿に言われたことを思い出し、学校に行くをいつも以上に憂鬱に感じていた。まあ、親に心配をかけたくないので、昇降口で1人愚痴っていたのだが
清津「……ここまで来たけど帰りたい」
七寿「先生待ってんだから帰んないの」
清津「ウゲッ!」
急に出てきて壁ドンした七寿に驚いて清津は仰け反ふったまま後ろに下がった
七寿「清ちゃんおはよ」
清津「あ、朝からなんなんですか」
七寿「朝から帰りたそうな顔してたんで壁ドンしてみた」
ドヤッ
清津「えー(引)」
七寿「はいはい、引かないの、んで?週末空いてる?」
と、七寿は距離はそのまま、壁に付けていた手だけを離した。
清津「親に一応聞いて、、学校の先生同伴なら良いって」
七寿「清ちゃんやっぱりちょろい、そこはもっと警戒するとこなんだけど」
清津「ななちゃん先生と一緒とは言ってないから」
七寿「俺って保護者からも印象悪いの?」
と、七寿が少し残念そうな顔をした時。
女子高生1「あ!ななちゃん先生清津くんにセクハラしてるー」
女子高生2「禁断恋愛じゃーん写真撮っとこ~」
清津と同じクラスのおちゃらけ女子がやってきた
七寿「ちょっと勘弁してよ〜いくら俺の恋愛対象は八百万の神から道端の草花だからってさ」
清津「(なんでレベルが下がってんだろ)」
すると、女子たちは。
女子高生2「写真消して欲しかったら〜今日の国語のテスト免除してよ〜」
七寿「それ先生の沽券に関わるからだーめ」
女子高生1「いいじゃん!それくらい」
七寿「ダメったらだーめ、この前言ってたパンケーキの店奢るから今回は我慢しな」
女子高生1「乗った!!約束だからね」
女子高生2「いつ行く?明日?」
七寿「明日はダメ、俺予定あんの」
女子高生1「えー、なんの予定?うちらより大事?」
清津「(よし!そのまま明日の件を有耶無耶してくれ、正直行きたくねぇ!)」
七寿「え〜それ言われると、返しが困るなぁ」
女子高生2「押せば行けるよこれ!」
女子高生1「よーし!」
七寿「え〜」
この間、清津は完全に空気と化していた
清津「(よし、そろそろ逃げようかな)」
と、清津が逃げようとした、その時、七寿が強引に清津の方を抱き寄せ
七寿「週末は清ちゃんとデートだから」
清津「は?」
この時、清津は思った「この自分を神とか宣うセクハラ教師の股間を潰していいだろうか……」と
女子高生1「不純同姓交遊ハンターイ」
女子高生2「清津くんかわいそーじゃん!」
あろう事か女子は、清津を庇ったのだ
七寿「あ、まさかの2人、清ちゃんの味方?」
女子高生2「そりゃ当たり前ってゆーか」
女子高生1「ななちゃん先生イケメンだけど、清津くんは儚げな美少年的な?なんか守りたくなっちゃうんだよねー」
七寿「へー」
清津「(俺、、そんな感じに見られてたの?)」
清津はどちらかと言うと、イケメン枠の方が良かった、だがそれ以上に、「守りたくなる」と言う言葉が、思った以上に心に刺さった。女子から守りたくなるなんて言葉を浴びせられた男子の心に残る2文字が同じように清津の頭をよぎった「中性」の2文字が。
その後、清津がショックでなにも喋らなくなってしまったので、七寿が引きずって教室に連れていったのであった。
――――――教室――――――
HR終わり
七寿は教卓から清津の机の前に場所を移動し
七寿「清ちゃーん、HR終わったよー」
清津「っは!」
HRが終わり、やっと清津は意識を取り戻した。
七寿「そんなに、、ショックだったの?」
清津「……聞くな」
七寿「、あ、うん」
そして、七寿は気を取り直し
七寿「んで、週末なんだけど」
清津「…ついて行くけど、徳島?」
七寿「そーそ、知り合いが居るから、用事ついでにな」
清津「宿とかは?」
七寿「大丈夫大丈夫」
清津「信じていいんだな?」
七寿「もち、あ、そうだ」
清津「?」
七寿「誕生日おめでとさん」
清津「あ?あ、そうか」
七寿「ん?忘れてたの?」
清津「いや、朝、両親に言われたけど、朝のやり取りのせいで忘れてた」
七寿「なんか、ごめんな」
――――昼休み――屋上――
七寿と清津は明日の予定に着いて話し合っていた。
清津「あのさ、その、ななちゃん先生が神とか信じてはないけど、賀茂神社って所の神様はなんの神な訳?」
七寿「え?ああ、意富加牟豆美命って神」
清津「?おおか…なに?」
七寿「長いから桃ちゃんって呼ぶか、桃ちゃんはね伊邪那岐と伊邪那美のいざこざで生まれた神だよ」
清津「え、じゃあ結構、偉い神なんじゃ」
七寿「うん、ねぇ、俺も一応えらい神なんだけど」
清津「ななちゃん先生が神とかは、信じてないんで」
清津が1歩下がる
七寿「神っぽいとこ見せれば信じてくれるの?」
清津「いや、あの時俺の体の中に手を入れた時点で人外だとは思ってるけど…………あったとしても邪神なんじゃ」
七寿「海に流すよ〜?てか、清ちゃんも神だからね?」
清津「信じないって、第一俺は、人外じみたこともできないし」
七寿「そっか、瀬織津姫の本文は癒しや浄化、戦隊モノで言うとヒーラーだから、日常生活で使う場面がないって訳か……(笑)」
清津「なんか知らんけど馬鹿にされた気がする」
七寿「してないしてない笑」
清津「んで?その……桃ちゃんって、神様?は、どんな神様?」
七寿「厄祓いと魔除けだね、桃にちなんだ神だからいつも桃を持ってるんだよ」
清津「あ、そうなのか(結構内容は普通の神様なのか)」
七寿「でもねぇ、桃ちゃんって人間Loveなんだよ」
清津「え?」
七寿「あ、いや、自分を信仰してたり祈ってくれる子Loveなんだよね、、てか、重い」
清津「え?!」
七寿「おっもいんだよね、信者を自分の神域で囲いたいって願望あるくらい」
清津「なんだよ、その神様」
七寿「いや、桃ちゃんって祈られると神人獣関係なく激重感情気味な物を持っちゃうんだよね」
清津「祈れねぇじゃん!」
七寿「いや、神が人に直接干渉するのって、上の許可がないと無理だからしてないけど、清ちゃんは気を付けてね」
清津「なんで」
七寿「清ちゃんは人間の器に入ってる神だから」
清津「いや、それは信じてないけど」
七寿「信じなくてもいいから約束して、明日、神社に着いても祈ったらダメ」
清津「……2礼2拍手一礼は?」
七寿「ダメ」
清津「じゃあ、鳥居をくぐる時に一礼は?」
清津は、割と律儀なヤツであった。
七寿「……まぁそれくらいなら」
清津「……なんで、そんな激重な奴になったんだ?」
七寿「あの子人の幸福願いすぎたんだよね、とゆうか人を助けることに生きがいを見出しすぎたって感じ」
清津「なるほど」
そう言うと七寿比恵はカバンから白い粉を取り出した
清津「何それ、警察呼ぶぞ」
七寿「薬じゃねぇよ、俺の塩」
清津「は?」
七寿「言ったろ?俺はヒルコであり恵比寿だから海の清めの塩持ってんの、俺の神力入ってるからほかの神はあんま寄り付かないはず」
清津「清めの塩ってことで持っとけって?」
七寿「ん」
清津「神に塩ってどうなんだよ」
七寿「たしかに、桃ちゃん桃だからなぁ勝てないかも」
清津「ああ、そうか、おめでたい物だもんな」
七寿「仕方ない、鯛でも用意するか~」
清津「ダジャレか?」
七寿「おっさんじゃねぇよ」
清津「まあ、なんでもいいけど」
七寿「あと、明日の朝には出発するから、準備はちゃんとな」
清津「わ、わかった」
七寿「まぁ、ここ島根だから直ぐに行けるよ」
清津「距離的にどれくらい?」
七寿「5時間くらい」
清津「は?え、それ車で?」
七寿「うん、俺の愛車」
清津「まじか、ななちゃん先生と……しかも車でずっと一緒か」
七寿「恋は芽生えないけど、絆は芽生えそうだよね」
清津「自分で言うな」
七寿「じゃあ、集合時間決めよっか」
清津「場所じゃなくて?」
七寿「清ちゃん家に迎えに行くから」
清津「え?!それ割と困る」
七寿「え、なんで?」
清津「さっき言っただろ、親にななちゃん先生と行くって言ってないから」
そう、清津は保護者に人気がない七寿と一緒に徳島に行くとは言っておらず、家庭科部の先生に連れていってもらうと言うことにしたのだが、教師と生徒での旅行を許す清津の親も親なのかもしれない。
七寿「あーまじ?ダメ?」
清津「うん」
七寿「じゃあ、清ちゃんの家の近くの公園で」
清津「てかなんで俺の家知ってんの?」
七寿「個人情報なんて、すぐに分かるんだよね」
清津「学校の俺の住所見ただけだろ」
七寿「まぁね」
清津「じゃあ、明日の6時くらい?出発」
七寿「そうだね、忘れ物しないように」
清津「……わかった」
そして清津が立ち上がり屋上から出る扉を開こうとすると
七寿「ああ、あと最後にもうひとつ」
清津「ん?なんだよ」
七寿「多分向こうに行ったら俺の御霊の姿見ると思うんだけどさ、基本は俺だけど多分人格あっちに引っ張られるからよろしく」
清津「?ああ」
そう言って、清津は屋上から去った。そして1人残された七寿比恵は
七寿「分かってんのかね清ちゃんは、俺の御霊が見れるってことは、清ちゃんも御霊になるって事なんだけど、、それ以上に今回、意富加牟豆美命と会うほんとの理由も話せてねぇし、清ちゃん……20歳までそのままじゃあ、また御霊だけになっちまう……それだけは避けないと行けない…だって清ちゃんは」
七寿「俺の■■だから。」
そう呟くと、七寿も屋上を去った。
――――翌日――――――4月25日(土)――
清津は5分前に近くの公園に着いて待っていると、1台のワゴン車が停まり、ワゴン車の窓が開くと、明らかに寝不足な顔をした七寿が顔を出した
七寿「清ちゃん、はよー」
清津「ななちゃん先生、おはよ、何その顔」
七寿「昨日の夜、賀茂神社について調べてた…俺最近は行ってないからさぁ」
清津はとりあえず、車の後部座席に荷物を置き助手席に座った。
七寿「んで、向かうには向かうけど、少し面倒なことになってるっぽいんだよね」
清津「え?」
七寿「これ見てみな」
七寿がスマホの画面を清津に見せた
清津「なんだこれ」
画面には賀茂神社の前で白装束の人々が老若男女問わず本堂に向かって土下座をしながら、意富加牟豆美命を称える言葉を述べているという異常行動が行われているのを観光客が発見しネットに挙げたものだった。
七寿「俺からしてもやべぇ奴らだよ……」
清津「最近の宗教ってこんなものなのか?」
七寿「いや、最近って言うか、どっちかっつーと飛鳥か奈良とかくらい昔のやり方に似てる」
清津「え?」
七寿「俺でもこんな祀られ方した事ねぇのに……羨ましい」(˙罒˙)ギリギリギリギリ
清津「なんでだよ」
七寿「わかんねぇ?この信者の純粋な信仰心、祈られている神からすれば空から飴玉が降ってくるような幸せな気分になれる光景」
七寿はうっとした表情で語った、
清津「痛そうだけど」
七寿「しかもこれが桃ちゃんだ、めっちゃテンション上がってそう」
清津「この人たち正気なのか?」
七寿「あ〜、正気か正気じゃないかは、どっちかってゆーと神からすればあんま関係ないけど、正気では無いかなぁ」
清津「まじかよ」
七寿「昔は正気でやってたから怖かったけど、まだこっちの方が可愛いから良いなぁ〜」
清津「……なんで、そう思うんだよ」
七寿「そりゃもちろん、正気のガンギマリの目で祈られるのと、捨てられた子犬みたいな縋るものが俺しかいないって顔で祈られるのでは違うでしょ」
清津「そんなもん?」
七寿「そんなもん!、てかこいつらさ、桃ちゃんを信仰してる訳じゃなさそうだな」
清津「何でわかるんだよ」
七寿「分かるもんなの、この視線が誰に向けられてるかこの信仰の先が何によるものか、、、とか」
清津「なんか、ななちゃん先生がマジの神みたいに見える」
七寿「神だって!」
清津「まだ信じてないから」
七寿「まあ、あっち行けば分かるからいいけどさぁ、じゃあ出発するよ」
そして、清津と七寿は徳島の賀茂神社に向けて出発した。
――――走行中――――車の中――――
清津は桃味の飴玉を口に入れた
七寿「清ちゃん、先生にもちょーだい」
清津「ん」
清津は袋の開け口を七寿の方に向け、それを七寿は片目で見ながら飴を取る
七寿「これから桃ちゃんのとこ行くから桃の飴?」
清津「違う、俺桃好きだから」
七寿「あー、桃ちゃんの前で気を付けてね」
清津「え、桃系もダメなのか?」
七寿「桃ちゃんは今世界一美味しい桃作ろうとしてるからさ」
清津「割と普通の理由だった」
七寿「てか、ちゃんと役割を果たしてればなんも言われないよ」
清津「役目?厄祓いとか?」
七寿「そうそ、ノルマ決まってんの」
清津「……なんか大変なんだな」
七寿「そーそ、俺も大変なんだぜ?」
清津「なんか気楽そう」
七寿「酷い(;´Д`)」
清津「……信じてないけどボソッ」
七寿「そーだね、てか俺からすると、他人の嫁さん隣に乗せてるわけだから結構キツイ」
清津「は?」
七寿「言ったろ?清ちゃん、お前は神の嫁さんなの」
その後、相変わらず、清津はその言葉を一蹴りしたが、七寿は口の中の桃の飴を噛み砕いていた。
――――サービスエリア ――
清津と七寿は朝ごはんを食べるために1度サービスエリアに寄ることにした。
清津「何食おうかな」
七寿「軽く食べんの?」
清津「うん、いつもそんなに朝食わないし」
七寿「今日は食べといたほうがいいよ、神に会うと気力とか体力めっちゃ持ってかれるから」
清津「まじ?」
七寿「大マジ」
清津「じゃあ、肉巻きおにぎり2つ」
七寿「いいんじゃね?俺は肉巻きおにぎり2つ、フランクフルト1本、唐揚げ5個にするか〜」
清津「めっちゃ食うじゃん」
七寿「この体、腹減るんだよ」
清津「そ、うなのか」
七寿「じゃあ、ここは先生が奢ってしんぜよう」
清津「マジ?!」
七寿「いいよ、肉巻きおにぎり2つな?」
清津「俺先生のこと信じてもいいかも」
七寿「チョッロ!!」
そして、清津と七寿は朝ごはんを買い車の中で食べていると。
七寿「あ!」
清津「うるさ、どうしたんだよ」
七寿「やっべ、酒買うの忘れた」
清津「飲酒運転するなら降りるぞ」
七寿「違ぇよ、御神酒用」
清津「ああ、なるほど?でも、いいのか?祈ったらダメなんだろ?」
七寿「同じ神からの差し入れならいいの」
清津「なるほど」
その後、サービスエリアで【神殺し】とゆう名前の日本酒を買い、そのまま徳島に向かった。




