第11話 噂のあの子は女の子!?
――――昼休み――――屋上――
徠祈が、屋上に着くと、2人は既に昼食を食べていた。
徠祈「ごめん!俺が呼び出したのに遅れてしまった。」
清津「い、いいよ別に」
七寿「徠ちゃん、おひさしぃ〜」
徠祈「あの。来てくれたってことは話してくれるんだよな?」
清津「あ、うん」
清津が七寿に目配せをする。
七寿「信じなくてもいいけど、聞けつまり、カクカクシカジカでな」
えー、第1話で清津に捲し立てたのと同じようなことを話しているのでお得意のカクカクシカジカで割愛させていただきます。
徠祈「んで、2人が神だと」
七寿「そうそ、清ちゃんは器を探してる最中だけど」
清津「……信じられんのか?」
徠祈「神かどうかはともかく、俺は目の前で人外じみたことをしているのを見たからな」
清津「なんか、飲み込みが早すぎねぇか?」
七寿「清ちゃん、言い忘れてたけど、徠ちゃんから俺に相談してきたんだぞ?」
清津「え?なんかあんの?てか、男装してるのとなんか関係あんの?」
徠祈「いや、あんま……趣味だし」
七寿「いやあるでしょ、人の性格や趣味ってそう生きてきたって証でもあれば、《そうしないと自分を保てなかった》ってのもあるしな」
徠祈「っ」
清津「で?なんだよ相談って」
徠祈「…俺の家、宗教やってんだよ」
七寿「ドンピシャで神問題じゃねぇかよ」
清津「でも、人の家庭の問題だろ?信じてるもんを無理に否定するのはチゲぇと思う。」
七寿はあらヤダこの子いやっぱいい子と思った。
徠祈「……祀ってるのが変な奴なんだよ」
清津「は?名のある神様とかじゃねぇの?」
七寿「他の国の神は俺たちにはどうにもできねぇぞ」
徠祈「気持ち悪いって言うか俺は視える?家系らしいんだよ」
七寿「その宗教、どのくらいの規模?」
徠祈「俺も、信者の人全員にあった事はねぇけど、体育館いっぱいに収まるくらい」
七寿「そこまで多くねぇな」
清津「いや多いだろ」
七寿「本当に多いヤツはガチで多いの!世界三大宗教知りゃあ分かるだろ」
清津「そ、そうか」
徠祈「俺、5歳くらいの時にソレの花嫁に選ばれてて」
七寿は突然すぅーっと息を吸い込み
七寿「もう一回言って貰えるか?」
徠祈「5歳くらいの時に花嫁に選ばれた」
七寿「清ちゃん戦闘準備だ!!ロリコン倒しに行くぞ!!」
清津「待て待て待て!!もう少し話聞くぞ!!」
徠祈「だ、だから!男装して、なるべく男っぽくして、親の目にかからないようにしてた。」
清津「そうだったのか……(頭を撫でる)」
徠祈「っな///」
甘ーい雰囲気でお送りいたしております。
七寿「……ん?親?ねぇ徠ちゃんまさかだとお思うけだ、君の親も」
徠祈「……はい、俺をアイツの花嫁に推薦したのは親です」
清津「は?!有り得ねぇ」
七寿「清ちゃんの家って空いてる部屋あるか?」
清津「話が飛躍しすぎだ落ち着け」
七寿「最悪、俺の家で預かる」
清津「教師クビになるぞ」
一旦、清津が七寿にゲンコツして黙らせ
清津「それで?どうしたいんだよ」
徠祈「宗教を潰したいけど、そうゆうのって上手くいった事例がねぇから…辞めたい」
七寿「へぇ、事例が無いなら作ればいいけどな、まぁ、その宗教自体がどうゆう物なのかってのもあるけど、花嫁なんて抜かしてる時点でろくでもないね。」
徠祈「俺は神に祈ることもない、願いもした事ねぇ、でもアレが私にとっての神だと、教えられた。だから頼む、アレが何なのか教えて欲しい。」
七寿「いいの?徠ちゃんを騙してかもしれねぇよ?俺たち」
徠祈「いい、もうそんなに俺は、そんな正常な判断ができる時期は過ぎてる」
と、まさかの平然と言いきったのだ
清津「っ!七寿」
七寿「それが神なら、清ちゃんの器知ってるかもしれないしね」
清津「できる限り協力する、よろしくな」
徠祈「っ!あ、ありがとう!お礼は必ずする!」
その時の純粋な笑みが清津に刺さった
清津「ヴッ///!!」
七寿「うっ!!……清ちゃん…………堪えろよ」
清津「うるせぇ!!いいから話の続きを」
七寿「はいはい、徠ちゃん神様の名前わかる?」
徠祈「あ、うん……ヒサルキって名前」
七寿「ハイ黒(即答)」
清津「早っ!!」
徠祈「実は家に帰っても、その、親に品定めされてるみたいな感じたから、運動部に入って家に帰るのを遅くしてるんだ」
清津「バスケ部だったか?クラスの女子が話してた」
七寿「そこまで分かってたのに女の子って知らなかったの?」
清津「うっせぇ」
七寿「てか、徠ちゃんの家って無断外泊許す派?」
徠祈「む、無断はダメだと、連絡1本は必要かな」
七寿「んじゃ、今日は友達の家に泊まるって言っとけ、清ちゃんの信者候補一号だから、清ちゃんの家にとまらせてもらえ」
清津「は?!」
七寿「いいじゃん、信者だぞ?」
清津「信者じゃねぇよ!いきなり何言うんだ!」
七寿「神様なんだから、信者の1人や2人や3人や4人いた方がいいじゃん?」
清津「いらねぇよ、てか、親にまた確認取らねぇと」
七寿「いいか?幼気な女の子が訳わかんねぇやつの嫁にされる為に穢されても」
清津「なっっ〜!!!」
清津は即座に携帯を取り出し、親の許可をもぎ取った。実にちょろい
清津「その、神?の目星ついたのかよ」
七寿「神として崇められてるだけでただの妖怪か都市伝説の怪異だよ」
清津「そうなのか!?」
七寿「そう、でも、、ちょっと気になるから徠祈ちゃん今日は先生もビデオ通話で話聞くから、清ちゃんの家に帰ってよる9時回ったら清ちゃんのスマホから話聞くよ。」
徠祈「わ、わかった」
七寿「んじゃ、また夜なそろそろ昼休み終わる頃だし」
そう言って3人は解散した。
―――――――放課後――――清津家――――
夕方、清津は約束通り徠祈を連れて家に帰った。
清母「まぁまぁ!女の子が来るって聞いてたけど男装女子だったのねぇー!初めまして!瀬織の母の清津 志歩です!よろしくね」
徠祈「き、徠祈 初です。よ、よろしくお願いします!」
と、ぎこちなく一礼をした。
志歩「まあまあ!ご丁寧にどうも!さぁ上がって!」
清津「母さん、父さんは?」
志歩「晃さん今日は会社の飲み会なのよぉ、朝帰りになるんですって!」
清津「わかった……?徠祈、上がれよ」
徠祈「あ、ああ」
徠祈は遠慮気味に靴を脱ぎ揃えた。
志歩「お夕飯までまだ時間あるから部屋でゆっくりしてなさいね、瀬織!まだ手は出しちゃダメよ!最初が肝心なんだから」
清津「偉い誤解産む言い方やめてくれ!」
志歩「もちろんお布団は並べて敷いておくから(^_-)-☆」
清津「やめてくださいお母様!!」
清津は母である志歩から逃げるように徠祈を部屋に入れた。
清津「はぁはぁ、あっぶねぇ」
徠祈「いつもあんな感じなのか?」
清津「ああ、残念ながらな」
徠祈「……そうなのか」
その後も、部屋でトランプなどをして遊んでいた。だが、清津はその中で引っ掛かりを感じていた
清津「(こいつ、スマホとか持ってるくせに、ゲームとかはパズルしかしねぇのか?パズル式のゲームが好きなのか)パズルゲームでもやるか?」
徠祈「え、なんで?」
清津「いや、さっきやってたスマホゲーム、パズル系だったから」
徠祈「ああ、ソレは……俺は男キャラが出るゲームをやっちゃいけないって親に言われてるから」
清津「は?」
徠祈「昔黙ってインストールした事があったが何故かバレて、水の入ったバスタブに沈められたから……」
清津「わ、悪かった多分親の見守りモードが着いてんだよ、ホラ、俺のスマホ貸してやるから」
と、清津がスマホを差し出す。
徠祈「……なぁ、なんで出会って1日やそこれの俺にこんなに親身になってくれるんだ?」
清津「ん?」
徠祈「今までも同じような事を友人にも話したが、笑い話にされたり、ハブられたりした。なんで君達は俺にそんなに……」
清津「あー、神ってそうゆうのらしいぞ、願われたり、縋られたりすると、叶えたくなるらしい」
徠祈「そうなのか?」
清津「お前、実際のところ俺達のこと信じてねぇだろ、別にいいけど」
徠祈「俺にとって、神はアレだった、頼りたいとも思えなかった。だから、アレが神じゃないって言うなら俺は神が何なのか分からない。」
清津「なら……」
志歩「2人ともー!ご飯よぉー!」
清津「……呼ばれたし行くか」
徠祈「うん!」
部屋から出て廊下を歩きながら清津は考えた
清津「(俺、さっきなんて言おうとしてたんだ)」
そして、二人で夕食を食べ終わり、風呂に入った後
(風呂はさすがに別々です、美味しい展開など簡単には見れねぇからな!)ちなみに、夜ご飯はお赤飯と大量のだし巻き玉子と同じく大量の豚の角煮だ、デザートは甘さ控えめの抹茶カステラ
ちなみに、徠祈はお腹が空いていたのか赤飯をオカワリしている、清津はと言うとひとりで徠祈が2人分食べ終えているのをを横目で確認しながら一人で全部食べきった。お母さんはご満悦であった。
――――――――9時――――――
清津は七寿にビデオ通話をかけた。
かちゃっ
七寿「やっほー、こんばんは」
半裸の七寿が現れたので思わず清津は画面を手で覆った。
清津「女子の前だ服を着ろ!」
七寿「え、なに?まさかその距離もうなんか進展あったの?!ずるいぞ徠ちゃん!!」
清津「服を着ろ!!」
着替え後
七寿「んで、とりあえず家事情から教えてくれる?」
徠祈「わかった…」
徠祈はスマホに対して正座しながら話した
徠祈「家に帰ってからまず、手と足を浄められた石鹸で洗わされてる。それから夕飯の時間までは部屋に閉じ込められて足には枷をされる」
七寿「なんとなく想像できるね」
清津「やっぱネットで見るのと同じようなもんなのか?」
徠祈「それで夕飯は両親と一緒に食べる、料理もなにか入ってる訳でもない」
七寿「ここで何か入れてくると思ったけど、なんも無いのか」
徠祈「それで、食後は直ぐにお風呂に入らされる……お父さんと」
清津「ちょっ!!まて!ストップ!」
徠祈「ん?何かあったか?」
七寿「あった所じゃねぇよ!何当然のように親父と風呂入ってんだよ!!」
清津は徠祈の肩を揺らして話を止め、七寿も画面越しで酒を吹き出していた。
徠祈「え、こ、これはどの家庭でも一緒だと言っていたが」
七寿「徠ちゃんさ、最後にこの話したの誰と?」
徠祈「よ、四歳の頃に…幼稚園の友達と」
清津「今お前は高校生だろうが!!」
七寿「基準が違うわ!!」
徠祈「(驚愕)」
清津「驚いたのはこっちだわ!」
七寿「てか、そっか、男装の理由がわかった」
清津「え?」
七寿「徠ちゃん、親父と風呂入るの嫌だろ」
徠祈「っ!」
七寿「やっぱな、自分を守る為に男装してるんだよ」
清津「自分を守る?」
七寿「自分が男だと思い込むことで、異性を異性と感じねぇように思い込んでる、一種の防衛本能だ」
清津「だから、俺の母さんが布団並べて寝るとか冗談言ってもなんも反応しなかったのか」
七寿「何その青春ラブラブ生活、羨ましい」
清津「徠祈?どうした」
徠祈「そ、うか……嫌だったのか」
七寿「極度のストレスにもきずけない様になっちまってるのか」
清津「…んで?続けろよ」
徠祈「……着替えてから、また足枷を付けられて、薬草?が中に入ってる布団に寝かされて寝る」
七寿「あーうん」
清津「薬草?健康にいいやつ?」
徠祈「わかんねぇけど、青臭い」
七寿「その草は知らねぇけど、なんかそうゆう儀式っぽいのにつかわれる奴だろ」
清津「てか、なんでななちゃん先生はそれ系に詳しいんだよ」
七寿「俺昔、崇められる側を経験したから。」
清津「はぁ?!」




