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日本神話の大団円  作者: ナゴヤハシ
10/15

第10話 イケメン?到来!


――――4月28日 (月)――――――


 怒涛の週末を終えた、清津と七寿だったが、今日は普通に学校があったので清津はいつも通り、嫌々学校に登校していた。



――教室――


 清津は静かに席に着き、HRが始まるまでスマホをいじるようだ

 

清津「(一昨日までの出来事が出来事すぎて、全く体休まらなかった……)」


 ため息をつきながらスマホを見ていると。急に教室のドアが開き。

 ガラガラ!!


??「すんませーん、清津瀬織さんってこのクラスに居ますかー?」

清津「えっ」


 そこには、少し吊り目で短髪、黒目黒髪の青年?が立っていた。周りの女子はその姿に色めきだっている。


清津「お、俺だけど」


 流石の清津も無視は出来ずに大人しく手を挙げた。すると、その人は素早く清津の前に移動し。


??「初めまして、俺は2年1組の徠祈 初(きたるき うい)です。」

清津「き、清津瀬織」


 体育会系爽やかイケメンが突然目の前に現れたので清津は眩しさのあまり少し目を細めた。


女子高生1「え!?徠祈くんと清津くんが喋ってる!」

女子高生2「まさかの体育会系爽やかイケメンと、儚げ窓際の美少年の奇跡のコラボじゃん!」

男子高生1「うわぁ、あそこ近寄りたくねぇ」

男子高生2「やべぇ、目眩が」

清津「……な、なんか用か?」

徠祈「そうそう、単刀直入に聞きたいんだけど」


 徠木は少し身を屈めて周りに聞こえないように言った。


徠祈「瀬織さんと七寿先生って……人外なのか?」








 清津「はぁ!?!」


 清津は驚きすぎて後ろに倒れてしまいそうになったが、何とか持ちこたえて言った。


清津「な、に行ってんだよ、いきなり、流石の俺でもそのノリには乗れないぞ!」

徠祈「ノリじゃない、この前、瀬織さんと七寿先生が屋上で話してるのを通りすがりに聞いた!」


徠祈のターン!ドロー!目撃証言を召喚、自分がその場で聞いていたとゆうカードだ!相手によっては効かないが清津に30ダメージ!

 

清津「(あの野郎!人払いしとけよ!!)」


 清津は今この場にいない七寿の事を今すぐ殴り飛ばしたい気持ちを何とか抑えながら言葉にする。

 

清津「それってさ、ななちゃん先生と俺が一緒に徳島に旅行しに行く話だし、神社も言ったからそこの神様について調べてたんだ。」


清津のターン!ドロー!ただの旅行を召喚!もそもそ教師と生徒で旅行という組み合わせでやましい事この上ないが納得がいく説明だ!! 徠祈に50ダメージ!!


徠祈「だとしても俺は見た!忘れもしない4月23日!!七寿先生が瀬織さんの胸を手で貫いていた所を!なんなら写真もある!」


 徠祈がトラップカードを発動!!4月23日の記憶と証拠だぁ!!これは確実に七寿の注意不足が原因だかもう言い逃れは出来ない!清津は全てを明るみにしてしまうしかないだろう!!(なお、写真にはきちんとした画角で清津の胸を貫いている七寿が確認できた)


清津「ぐっ!」

徠祈「教えてくれ!2人はなんなんだ」


 再び真剣な目で徠祈問う。


清津「っ……お、俺たちは……」


 その時


 ガラガラ


七寿「は〜い。席に付けよお前ら」


 クソ教師(天の助け)が現れた。


清津「(完全にお前のせいだけどナイスタイミング!!)」

七寿「はいは〜い、出席確認すっか、座ってなぁ」

徠祈「!、昼休み来ていいか?」

清津「え」

徠祈「じゃあな!」


 そう言って徠祈は教室に戻って行った。


――HR後――――


 清津はHRが終わった途端に七寿がいる教卓に向かってズカズカと歩き、壁ドンした。(周りの女子は黄色い悲鳴、男子からは「お、おぉ(引)」の声が聞こえた)


七寿「清ちゃん、朝から積極的だねぇ」

清津「御託はいい、ツラ貸せ」


 清津にしては珍しくブチ切れていた。声が低すぎて周りに聞こえない程。



 ――――屋上――――


七寿「なぁに?清ちゃんこんなとこに連れてきて、告白なら喜んで受けるけど」

清津「受けるな!てか!見られてたぞ!!」

七寿「何を?」

清津「ほかのクラスのヤツに見られてたんだよ!ななちゃん先生が俺の御霊に触れたり、自分が神だって言ってたのも全部!」


 まくし立てる清津を他所に何処吹く風な態度の七寿。


七寿「ああ、良かった、ちゃんと見てたのか」


 と、その時、周りの時間が止まった。七寿がニヒルな笑みを浮かべたと思ったら、そのまま清津の手を握り

 

清津「は?」

七寿「本当に良かったこれで……













  お前は俺を捨てて逃げないよな?」





 

清津「なんだよ、それ」

七寿「悪ぃな、混乱させたな、でも、仕方ねぇんだよ」


と、何故か説得するような口調で清津に答えた。


清津「仕方ねぇ?!俺の学校生活警戒モードSSになったんだけど!!」

七寿「だって、こうでもしねぇと…清ちゃん俺を頼らないだろ?」

清津「は?」

七寿「俺、言ったよな?神様は依存されるとか祈られるのが大好きだってさ」

清津「それとこれとでなんの関係が……」

七寿「大アリだよ、俺はさ今までヒルコとして頼られた事も祈られた事もねぇ、不具の子だの捨てられた子だのずっと言われてきたんだよ」


 清津を握る手の力が強くなる。


七寿「清津は誰にも依存しねぇ達だ、元々は神だしな…だけどよ人間でもあるだろ?求められると、頼られると気持ちいいだろ?!」

清津「痛てっ」


 七寿の手の力が増していく。


七寿「初めてなんだよ…今までは周りが人間だから大切な1人を作らねぇように生きてきたけど……頼られたのも、求められたのも……」


 七寿は遂には清津の手を握りながら膝を着いて。


七寿「頼む、依存しなくていいから神に戻るまででいから、俺を捨てないでくれ……俺を頼ってくれ、依存させてくれ、縋らせてくれ……………俺の神になってくれ」



 

清津「っ!!?」

七寿「瀬織津姫……頼む…………………………助けてくれ(救ってくれ)

清津「な、に…言っ……!!」


 突然、脳裏をこの言葉がよぎった。



「「祈りを叶え、成す事を成せ」」


清津は目眩がするほどこの言葉に嫌悪感を覚えたそし

てゆっくりと息を飲み、冷静さを取り戻しながら言葉を紡ぐ


清津「ななちゃ……ヒルコ、俺は……お前の神になるって願いだけは叶えられない」


「叶えられない」この言葉を噤むと体から罪悪感が溢れるほどに流れ、清津は吐きそうになった。


七寿「……え」


 清津はゆっくりと七寿の力無い手を離し、1歩後ろに下がった


清津「第1、今の俺は人間だしそりゃあ、お前の方が歳もいってるし、経験豊富だし頼らせてもらう、だけどさ、俺はお前と対等でいたい、だから……神になる以外は……了承してもいい」


 すると、七寿は信じられない顔で清津を見上げた、清津の顔は逆光になっているがそれが後光か差しているようにも捉えられる角度で。その時だけは時が止まったように。

 

七寿「……い、いのか?」


七寿は震えながら聞いた。


清津「むしろ、俺のことにこんなに手伝ってもらうのに下心が無いのが怖ぇと思ってたから逆に安心した」


 清津も清津である、縋られたら答えてしまうのが神であれば、助けられれば見返りを疑うのが人間なのだ。


だが、忘れてはいけない、清津は1つの祈りを断ったのだ、それは紙にとっては神格を1つ剥がされるほどの苦痛と罪悪感に苛まれることだ、これは、清津の器と御霊が揃っていないからこそ出来たことなのだ。


時間がまだ停止しているようで、清津は座り込んだ七寿の隣に座った。

 

七寿「……悪い…変なとこ見せた」

清津「とりあえず、お前への見返りはこれでいいのか?」

七寿「…………ああ」


 七寿の顔は憑き物が取れたように晴れ晴れとしていた。


清津「(捨てられた神だからかあんな事言ったの)んで?徠祈はどうすんだよ」

七寿「徠ちゃんは、大丈夫」

清津「?」

七寿「元々、協力してもらう予定だったから、呼んだ」

清津「アイツに当て馬役見たいなのやらせといて?!」

七寿「こうでもしないと、清ちゃん真面目に取り合ってくれないだろ?」

清津「うっ(たしかに)」

七寿「でも、逃げられない保険は本当、清ちゃんが逃げても学校生活が終わるだけって話」

清津「まさか、俺の青春がななちゃん先生の手のひらの上で行われているってのかよ」

七寿「流石にそこまではしない、徠ちゃん、昼休み来るんだろ?」

清津「あ、ああ」

七寿「なら、巻き込んだし話をちゃんとしようか〜別の用事もあるし」

清津「…アイツ信じるかな」

七寿「信じなくちゃ行けない状況にさせるから大丈夫」

清津「流血沙汰はやめろよ?」

七寿「()()()相手にソレはしないよ」


 その場に沈黙が再び流れた、


清津「女?」

七寿「え?徠ちゃん女の子だよ?」

清津「はぁ?!!!」




 

その後、時間が動き出した途端に1時限目開。始のチャイムが鳴り響いた。

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