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日本神話の大団円  作者: ナゴヤハシ
1/15

第1話 進路相談☆

進路相談☆

これは、俺が神に戻るまでの出来事である。


 4月 23日


 俺の名前は清津 瀬織とゆう、今年で高校2年生になった。自分で言うのもなんだがオタク系男子だ。

 今日も春風に吹かれながら嫌いな学校に通っているところだ。別に友達がいないとか、授業に追いつけないとかでは無い、ただ学校とゆう場所が大嫌いなのだ自分でもよく分からん理由だがそう感じてしまったのだからもう他に言いようがない。でも、親が心配するので登校はしているし、部活にも入っている、だからこの先俺は何になりたいとかそうゆうのを考えるのも苦手なのだ。


――学校の教室――

ガラガラ

教室に担任の先生が入ってくる

 

七寿「は〜い、席に着けよ〜」


このやる気のなさそうな声の持ち主は七寿比恵(ななことひえ)。高校2年生国語担当兼清津の教室2年3組の担任の先生だ、いつもやる気のなさそうな声と多少良いルックスから(ななちゃん先生)と親しまれている。もっとも他の先生たちからの評判は良くない何故かと言うとこの男


女子高生「ななちゃん先生〜、うちのピアス見なかった〜?」

七寿「えー、昨日俺が選んだのに無くしたのか?落ち込むわぁ」


男子高生「ななちゃん先生ー、昨日彼女と別れてさぁ」

七寿「え〜、まじか。だから先生にしとけって言ったじゃん、放課後タバコ行こ」

男子高生「まじそれ」


この通り七寿比恵は女子とは遊ぶわ男子とは非行に走るわで、ほかの先生方から注意をされているにも関わらず態度を改めない男なのだ。だが、生徒には親しまれている。かく言う俺もこの先生のことは嫌いではない、授業も分かりやすいし、多少の寝坊や居眠りも許してくれる、何より話しやすい。そうゆう先生だった。


七寿「あ、やべぇ時間だ!ほらほらみんな席について、時短でホームルーム終わらすから!」


そして、やや時短気味のホームルームが終わったあと


七寿「清ちゃん清ちゃん」

清津「その呼び方やめろって!」

七寿「いいじゃん、俺なんか、ななちゃん先生って呼ばれてんだから」

清津「いや、自業自得だろ」

七寿「まあ、それはいいや。今日の放課後進路相談な」

清津「えー!なんで」

七寿「だってさ、お前だけだぞ、進路希望調査書を白紙で出したの流石にちえりん先生(学年主任)忠告()されたわ」

清津「うっ」

七寿「んじゃ、放課後なー」


 そう言ってななちゃん先生こと七寿比恵はスカート捲りしているしょうもない男子生徒のケツを蹴り上げて去っていった。





――――職員室―

 七寿は自身のパソコンで、清津についての資料を見ていた。

 

七寿「家族関係は母は専業主婦で父はサラリーマン、普通だな、成績は上の上、授業へのやる気は無いがサボらずに受けている、言葉使いは悪いが乱暴する仕草もない、この資料を見るに将来のことに関しては考えていないんだろうな、それは良いとしてあの体は……ダメだな、20歳で死ぬだろうな。知っててソレなのか、それとも本人の自覚いや記憶が無いのかなら、分からせるために少し手荒くする必要があるんだよなぁ」




 

 「無許可で御霊に触れるには精神が無防備になった時しか無理だし混乱させるしかねぇんだよな。」


 

 

――――放課後――進路相談室―――



 


清津「行きたくねぇ、帰るか部活行きてぇ」

と、清津がほざいている内に進路相談室前に来てしまったので、渋々ドアをノック


 コンコン


清津「ななちゃん先生ー」

すると、中から


 ガタガタ!バタン!!ゴロゴロ!!


何か崩れ落ちた音、重たい何かが倒れた音などが聞こえた。


清津「(寝てたんじゃねぇだろうな、あの先生)」

そして、ドアが開き


 ガラガラ


七寿「清ちゃん、入って〜」

清津「何してたんだよ」

七寿「さっきまで、仮眠してた」

清津「だから帰りのSHR来なかったのかよ、ちえりん先生(学年主任)困ってたぞ」

七寿「まじかー、後で怒られるかもな」


 軽口を叩き合いながら中に入り、椅子に座って向かい合い、七寿は進路希望の紙を取り出して言った。


七寿「んで?なんかないの?なりたい物とかさ」

清津「なにも思いつかないから書いてねぇんですよ」

七寿「え〜まじで?好きな事から選んでもいいのにさ」

清津「、、好きな事、、、あ」

七寿「お!なんか出た?」

清津「いや、俺さ、、舞踊が好きなんだ」

七寿「舞踊?あの歌舞伎とか、神社の神楽とかの?」

清津「あ、ああ、、見るのも好きだし、てか踊ってみたいと思ってた」

七寿「、、、へぇ」

清津「なんだよ、らしくねぇって分かってるよ」

七寿「いや、さ」

清津「な、なんだよ」


 清津瀬織は少し意外だった、いつもの七寿だったら「意外過ぎて抱きしめたい」や「出来んじゃないの?」等の返事が出てくる、そう期待していた。だが、七寿は少し考えて言葉を選んでいるように見えた、これからどんな言葉が帰ってくるのか清津が身構えていると。急に七寿が椅子に座っている清津の胸ぐらをつかみ上げ、清津に顔を寄せた


 七寿「お前、それ本気で言ってんの?」

 清津「…………は?」


 その目は殺気立っているようで、深淵を覗いているような瞳で清津の目を見つめていた


 七寿「あー、やっぱ、アレかお前……記憶無いやつか、通りで話が噛み合わないわけだわ」

 清津「、は?…………なん……なんの事だよ!」


清津は分からなかった。今までの七寿比恵との会話で噛み合わなかったことなんてなかったと思うし、急に態度を変えた七寿の事も全くもって分からなかった。


七寿比恵は手を離したが、距離間はそのままの状態で言った


七寿「はぁ……元神妻の御霊に触れるのは刺されそうで避けたかったけど……ま、仕方ねぇか」

清津「っ、……!」


 流石に不味いと思った清津はその場から逃げ出そうと後ろを向いて走ろうとすると、ガバっと羽交い締めされた


七寿「BL漫画だとここでヤラシイ台詞言うけどさ、今は大真面目だからさ〜、そうゆうのにはならないし、ちょっと痛いから我慢しろよ」


 そう言って七寿は清津の胸元に手を当て、そのまま胸に自身の手を埋め込ませた、それは服の上から押し付けるとは違う、まるで服をすり抜け、水に手が沈んでいくようなものだった。その際、清津を襲ったのは激痛だった、内蔵の中を掻き回されているようなそんな痛みだ、経験したことがないはずなのにそう思えてしまう程に。


清津「っ!ゔっあっウッ!!」

七寿「ああ、なるほどな……誰かの嫁ってことは分かってたけど結構予想外だな……俺と同じ、捨てられた神ってことか」ニヤリ 


 清津は七寿が言ってる事が分からずに、もがいていた


七寿「大丈夫だよいてぇのは最初だけだ、受入れりゃあ痛いどころか気持ちよくなるって」

清津「っ!!(クッソ……力つえぇ……)」

七寿「ま、そろそろやめ時だな」


 七寿は、パッと清津の体を離した。清津は床に伏して息を荒らげている。


七寿「あー……説明から入った方がいいか?」

清津「っ!、た……りめぇだ!」

七寿「お前さ、誕生日いつ?」

清津「?……なんだよ急に」

七寿「いいから」

清津「4月24日」

七寿「おー、明日じゃんおめでと」

清津「あ、ありが、、、じゃねぇよ!」

七寿「じゃ、今から電波系が言いそうなこと言うから、ちゃんと聞け。まず最初に本題言う、お前は神だ」

清津「は!?」

七寿「続けるぞ〜簡単に言うとお前は神で御霊と器を引き剥がされた状態のまま人間の体に受肉してるから神の力に耐えきれないので20歳くらいにその体は朽ちて死ぬ」

清津「………………………………………な、何言ってんだよ(引)」

七寿「大真面目なんだよこっちは」 

清津「…俺が……神……?……病院行け」

七寿「心の病じゃねぇって」

清津「いや、信じられるわけねぇだろ、厨二病の時期はこちとら過ぎてんだよ」

七寿「お前の厨二病の時期知りたいから後で教えてね」

清津「それより、納得のいく説明しろよ!」

七寿「あのさ、お前が納得のいく説明ってなに?納得いかなかったら何?なんかすんの?俺は別に信じられなくてもいいんだよ、やることは変わんねぇし」

清津「………………………………………………………………………………………………………………俺が……どうなるんだよ」

七寿「清ちゃんちょろいって言われてるよな、とりあえず飲み込んでくれてありがと。とりま言うと、お前は神なのに人間の体に入ってんの、ここまで分かるか?」

清津「……あ、うん?」

七寿「理解してなくても頑張って飲み込め。そんで元々の神の力に人間の身体は耐えられないから、神の器に入らないといけねぇの。」

清津「う、ん?」

七寿「さっき俺が御霊に触っても問題無かったからまぁ持って20歳までだな」

清津「は?」

七寿「やっと分かったか?事態の重さに」

清津「な……は?御霊?」

七寿「あー、御霊っていうのは神の魂ってこと、さっき俺はソレに触れたんだよ」

清津「あのクソ痛えやつ?」

七寿「そーそれ、本当はすげぇ気持ちいはずなんだけどな、慣れてなかったから仕方ねぇや」

清津「……なんで俺が神なんだよ」

七寿「あ……前提からちげぇよ、神が清ちゃんなんだよ」

清津「?」

七寿「古から居る神と最近産まれたばっかの人間を考えてみろよ、前提から違う」

清津「……じゃあ」

七寿「お前は今、人間の姿をした神だ」

清津「なら、もしそれが本当ならなんでななちゃん先生にはそれが分かるんだよ」

七寿「いや、会話の流れで察せよ、俺も神だよ」

清津「………………広辞苑に頭ぶつけたか?」

七寿「俺は出禁になってねぇよ!」

清津「……いきなり神って言われても、アタオカ野郎ってなるだろ夜〇月くらいだぞそんな事言うの」

七寿「さてはお前漫画好きだろ!漫画家志望って書いとけよ!」

清津「俺は読む専なんだよ!」

七寿「あーんー……とりあえず、お前がなんの神か言っていい?」

清津「え?」

七寿「お前末端の神じゃねぇからさ」

清津「あ……うん」

七寿「(チョロ)名前としては瀬織津比売」

清津「は?」

七寿「だから、瀬織津比売」

清津「何それ」

七寿「現代社会にはスマホがあんだろ?調べろやググれ」


清津「【調べ物中】」


  

 瀬織津比売

水や祓い浄めを司る神であり、大祓詞に登場する祓戸四神の一柱です。『倭姫命世記』などでは伊勢神宮内宮別宮の荒祭宮の祭神の別名とされ、また、弁財天や市杵島姫命いちきしまひめのみこととも同一視されます。本来は重要な神でしたが、古事記や日本書紀といった正史に記述が少なく、神秘的な存在とされています。

 Byウィキ

 


  清津が不思議な顔をしながら調べているのを見て七寿はほんの少しの笑みをこぼした。


清津「は?!俺神話から消された神?!」

七寿「エゴサした気分はどうだ?」

清津「いやいや!色々聞いたけど俺信じてねぇからな!」

七寿「清ちゃん、まだ信じてないのかよぉ」

清津「じゃ、逆に聞くけどななちゃん先生はなんの神なんだよ」

七寿「あー、俺の名前2つあんだけど」

清津「?」

七寿「清ちゃんさ、ヒルコと恵比寿って知ってる?」

清津「ヒルコ?……捨てられた神様?」

七寿「そーそ、伊邪那美と伊邪那岐に捨てられた可哀想な神様」

清津「恵比寿ってアレだよな、七福神の」

七寿「そうそ」

清津「真逆じゃねぇか!!」

七寿「違ぇよ、時が経つにつれてヒルコから恵比寿になってみんなに福を届けてんの」

清津「そ、そうなのか?」

七寿「んでさ、信じるか信じないの話なら実際の神に会いに行きゃあいいんじゃね?って思ったわけよ」

清津「ん?」

七寿「とゆう訳で、週末先生と一緒に徳島の賀茂神社行くぞ!」

清津「どうゆう訳だよ!」

七寿「だって、清ちゃんは神を信じてねぇ訳じゃん?」

清津「神を信じてねぇ訳じゃなくて、俺とななちゃん先生が神ってことを信じてねぇの!」

七寿「なら、尚更第三者の神に()()貰おうじゃねぇか」

















 

清津「……え、会えんの?」

七寿「ん、もち」













 結局その後、七寿に「これ以上話すと長くなるから今日は帰れ」と、言われ清津は大人しく帰ることになったが、今日起こった内容が内容だったので気になりすぎて、今日の晩御飯のデザートが好物の桃だった事や、父さんのキャバクラ通いが母さんにバレて父さんの髪が毟られかけたことなんて、全く気にならなかった。

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