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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

[第2章完結] 橋姫ガールとオレ。── 嫌いだと思っていた嫉妬深い少女との恋愛譚は、案外幸せなものなのか? ──

作者:柏木省伍
 [第1章完結!]

 ジェラシー系美少女ヒロイン × 陽キャ系ナルシスト男
 との恋愛ラブコメ、ここに爆誕!?

 オレ、茂木颯はこれまでの人生を順調に、それでいて堪能していた。
 恵まれた容姿に頭脳、あとは運動神経……。充実した学校生活を謳歌するための三拍子もそろって文句があるはずがない。天はオレに何物も与えすぎたようだ。

 陽キャのギャルタイプに学級委員長的クールタイプ、はたまた大人しめの妹タイプまでもがオレに黄色い声を送ってくる。特に、昼休みなんてオレが食事を摂る余裕がないほど人が周りに群がって相手をする。
 そんな忙しつつも、高校生活を堪能していたオレに死角なんてない!……なーんて考えていた時期があった。
 
 つくづく悔やまれる。
 オレの唯一の不運──橋立璃世と同じクラス・隣の席にならなければ、この考えはずっと正しかったのに。

「ああ、妬ましい……妬ましいの……。颯君には人が集まって人気者で……。頭も良くて、それでいて運動神経も抜群で……。欠点が……欠点がないの……。それに対して──」

 こんなことを普通にいついかなる時にもつぶやいてくる橋立は正直気味が悪いし恐ろしくてたまらない。こんな嫉妬に駆られている橋立の姿・言葉は、まるで日本の伝承に現れる『橋姫』を思わせる。

 思えば、コイツと深く話したのも橋の上だった。夕日が妙に揺れて見えたときだった。手すりをギュッと強く握っていて、俯きかけの横顔は思い詰めているようで。危なっかしい気配を感じて、慌てて話しかけたっけ。

 まあ、何はともあれこの出来事のおかげでオレの高校生活にはこの橋立璃世の存在を強く意識せざるを得なくなった。

 オレの学校生活、これからどうなるんだろうな。
第1章
第2章
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