僕の好きな女性は、僕に一体何を隠しているのだろう?
“僕の好きな女性は、僕に一体何を隠しているのだろう?”
僕と彼女は、凄く仲が良い友達だ!
まだ? お互い恋人同士までには至らず、僕は彼女に告白する機会を
窺っていた。
なかなか男女の関係で、こんなに何でも話せる相手はいない!
僕の中で、彼女の存在がどんどん大きくなっていったんだ。
『今度、皆で何処かに遊びに行かない?』
『別にいいよ、でも何処に行くの?』
『“海なんてどう?”』
『いいねぇ~』
『勇偉も一緒に行くでしょ?』
『・・・まあ、ううん、』
『何よ! その気がない返事、、、?』
『“本当は由宇と二人で行きたいんだろう?”』
『はぁ!? な、何言ってんだよ!』
『そうよ! 勇偉がそんな事、想ってる訳ないでしょ!』
『・・・・・・』
『ねえ? 勇偉も何か言ってよ!』
『・・・あぁ、まあ、』
『ほら!』
『・・・・・・』
『“お前! めちゃめちゃ鈍感な奴だな!”』
『はぁ!?』
『まあ、いいよ! 皆で、海行くか!』
【うん!】
僕の好きな由宇は、一体何を隠しているんだろう?
僕よりやっぱり勇偉の方が好きなのかな?
僕は誰よりも、彼女が好きなのに......。
“もしかして? 彼女は別の誰かを好きなのだろうか。”
でも? 僕達みんな友達で、仲が良い友達!
誰と一緒に居ても何でも話せるし、誰と一緒に居ても安心できる存在。
僕はそんな仲間が大好きなのだけど、、、?
いつの間にか僕は由宇を目で追っていて、気が付けばいつの間にか僕
の心を彼女が捕まえて離そうとしない!
24時間じゃ足りないぐらい僕は彼女の事を考えない日がないぐらい。
何処に居ても誰と居ても、僕の心の中にはいつも彼女が居る!
“僕のすべては彼女だけだよ。”
・・・まさか? ただの友達だと思っていた彼女がいつの間にか?
僕の心を支配するまでになって。
僕は由宇をいつしか? 僕のモノにしたいと強く想うようになった!
でも? ひょっとしたら由宇は、勇偉が好きかもしれないと思う時
もあって、それが不安で仕方がないんだ!
だから! 僕は思い切って彼女に聞いて見る事にした。
『“なあ、由宇? 由宇は勇偉の事、本当はどう想ってるの?”』
『えぇ!?』
『“恋愛感情なんてあるの?”』
『・・・何? 急にそんな事聞くの?』
『なんか? 怪しいなって思ったから、』
『“勇偉は、ただの友達だよ。”』
『本当?』
『・・・う、うん。』
『“じゃあ、僕の事は、、、?”』
『えぇ!?』
『僕の事は好き?』
『・・・ど、どうしちゃったの? 今日、なんかおかしいよ?』
『答えてほしんだ! 僕の事、好き?』
『“なんて答えたら、納得してくれるの?”』
『えぇ!?』
『“恋愛感情があるとでも言えばいい?”』
『・・・な、なにそれ?』
『こっちのセリフよ! なにそれって言いたいのは私の方よ!』
『・・・答えずらい質問をしてるって事なのかな、』
『そうよ!』
『・・・わ、分かった! もう答えなくていい、』
『・・・・・・』
『ごめん、』
『“嫌い!”』
『えぇ!?』
『バカ! この鈍感!』
『はぁ!?』
『もう帰る!』
『えぇ!? な、なんで?』
『もいいい!』
『・・・な、何、怒ってんの?』
『もう知らない!』
『・・・・・・』
彼女は誰が好きなのだろう?
僕が彼女に質問したのに、何にも答えてくれなかった。
やっぱり? 彼女は勇偉の事が好きなのか、、、?
僕には女心はさっぱり分かんない!
ああ~彼女の気持ちが一番知りたいのはこの世の中で僕だけなのに!
“どうか! 僕の事を彼女が好きになってくれてますように、、、。”
この願いが叶えばいいな~。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。