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あめとおく

作者: 小波


 しとしとと雨が落ちる音がしています。本当は屋根や地面やアスファルトや草木に落ちた様々な音が混ざって、その中からスウスウと虫の声がしてきました。かつん!と硬いものに粒の大きな雨が当たった音もしています。雨の音は衝突音、近頃Eテレでそんな意味合いのゆっくりした歌を聞きました。雨が嫌いで、でもいいところを探そうとしたらビニール傘にあたった音はいちばん良いと言われている俳優さんも思い出しました。私は車を止めてフロントガラスの雨粒を見ながら聞いているのが好きです。数えれない雨粒は丸くされ、それとそれがぶつかると大きくなり、耐えれなくなると、だらりと滑り落ちていくのを見つめてぼんやりしているのも好きです。車まるごと雨に包まれて清々しく安心もします。


雨が好きと言うと変わってるねと言われたりします。そろそろ立ち止まりなよ、と曇り空から眠気が来て、ぐっすり眠る土曜日の午後。子育て中の今は立ち止まるのが惜しくて、なかなかすんなり眠れないです。うっかり寝ると幼稚園バスが来る時間を超えてしまいそうなのも怖いです。


晴れに元気をもらい、雨に自分を癒す。

夏のアスファルトの香り、夕立の後の虹、夜中の大雨、翌朝ぴかぴかに磨かれたツユクサと雑草のきらめき。

天気って面白い。毎日まあまあ引っ張られて影響の受けやすいからだで草のように生きてます。

ありがとうございました。


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